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- 産婦人科手術スーパーレッスン 腹式単純子宮全摘術 [動画付き]
商品情報
内容
婦人科手術の基本である腹式単純子宮全摘術について、高画質の写真を中心に解説。筆者が専攻医を指導している手術動画DVD付きで、手術器具の持ち方、基本的手術操作にも言及している。経験が少ない医師の陥りやすいポイントもわかる。
■関連書籍
・ 産婦人科手術スーパーレッスン 広汎子宮全摘出術 [動画付き]
序文
腹式単純子宮全摘術は婦人科手術の基本であるが,手術の際には,常に,広汎子宮全摘術を意識すべきと考えている.本書に掲載した術式は,まず,直腸側腔を展開して直視下に尿管の走行を確認し,子宮を削らず摘出する安全性の高い手術である.これは「拡大子宮全摘術」とも呼ばれる術式であり,広汎子宮全摘術を見据えたものである.本術式では,あえて,パワーデバイスは電気メスのみを用い,主にクーパーにて切離し,吸収糸で結紮することにより止血している.電気メスとクーパーのみで手術を行う場合は,正しいラインで切離ができないと余分な出血を起こす.本術式を通して正しい切離ラインを身に付け,広汎子宮全摘術へとつなげていただきたい.また,鑷子や持針器の使い方にもこだわり,基本的手術操作にまで言及したので参考となれば幸いである.
本書は,筆者が産婦人科専攻医に腹式単純子宮全摘術を教えている場面を書いたものである.読者が手術の流れを紙芝居のように読み進められるように,鮮明な写真に解説を添えて掲載している.付属のDVDも,実際に専攻医が手術を行い,筆者が指導している映像である.この映像には,術者としての専攻医の動きをそのまま収録し,筆者の指導の声も入っており,手術の臨場感が伝わることと思う.専攻医の方々にとって,どこがわからないのか,どこが難しいのかを肌で感じ,それに応えようとしたのが本書である.したがって本書は,専攻医と指導医の両方の目線で,どちらにも役立つように書いたつもりである.本書が,専攻医のためだけではなく,指導医の先生方の手術の指導書としてもお役に立てれば幸いである.
なお本書では,"Commentary"に筆者の手術にかける思いやエピソードを,"コツ"には技術的なポイントを記載しているので参考としていただきたい.
末筆ではあるが,撮影にご理解をいただいた三重大学医学部臨床麻酔部の先生方,また,三重大学医学部附属病院・手術室の看護師ならびにスタッフの方々に心より感謝を申し上げる.
2015年4月
三重大学医学部産科婦人科学教室 准教授
田畑 務
目次
第1章 術前処置
(a)術前処置
(b)クリニカルパス
(c)手術器具
(d)体位
第2章 腹式単純子宮全摘術
(a)開腹
(b)子宮の保持
(c)右側後腹膜の展開
(d)右側骨盤漏斗靱帯の切離と尿管の剝離
(e)左側後腹膜の展開
(f)左側卵巣固有靱帯の切離と尿管の剝離
(g)ダグラス窩の展開と仙骨子宮靱帯の切離
(h)膀胱の剝離
(i)左側基靱帯起始部の処理
(j)右側基靱帯起始部の処理
(k)子宮摘出
(l)閉腹
第3章 術後合併症
(a)血腫
(b)腹腔内癒着
(c)血栓症
Commentary
・腹式単純子宮全摘術
・合併症?
・持針器
・おすすめの一冊!
・柄付き厚手ガーゼの挿入の仕方で,術者の技量がわかる!
・「糸結び」は助手の仕事,術者は切開,剝離,運針.手術は「流れ」が最も大切
・教え方のコツ「制限時間を設ける」
・直腸側腔
・術前のDIP
・専攻医への教え方
・卵管の摘出
・直腸鉤の使い方
・膀胱子宮靱帯前層の処理
・三枚おろし
・基靱帯起始部と膀胱子宮靱帯前層
・運針
・減少する腹式単純子宮全摘術
・曲・鋸歯型鉗子の使い方
・基靱帯起始部
・針の角度
・助手の仕事
・一人前?
コツ
・体位
・姿勢
・膀胱と腹膜
・腸管の挙上
・コッヘル鉗子,鑷子の使い方
・尿管枝
・骨盤漏斗靱帯の切離
・ペアン鉗子による尿管の剝離
・後腹膜切開
・ダグラス窩の展開
・膀胱の剝離
・膀胱子宮靱帯を薄くしにくい場合
・電気メスの使い方
・鋸歯型鉗子の持ち方
・左側基靱帯起始部の結紮
・運針の基本操作
・クーパーでの切離
・腟壁の剝離
・後腹膜の縫合
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書籍情報
- ISBN:9784840453608
- ページ数:104頁
- 電子版発売日:2018年12月26日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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