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- もう迷わない! 外科医けいゆう先生が贈る初期研修の知恵
商品情報
内容
序文
はじめに
「外科志望なのですが、研修医のうちにやっておくべきことはありますか?」
「外科志望ではないのですが、外科ローテートでは何を学べばいいですか?」
「外科医ってキツいのですか?プライベートはありますか?」
「論文を書くためには、何から勉強すればいいですか?」
「専門医資格を取得するには、いつからどんな準備をすればいいですか?」
これらは、私が研修医の頃に多くの先輩に質問してきたことであり、かつ、私がこれまで後輩から質問され続けてきたことです。
若手医師が勉強法やキャリアについて情報収集したいと思った時、アクセスできる情報ソースは意外に限られています。
インターネットで検索したり、書店に行って本を探したりしても、自分に役立つ情報はなかなか見つけにくいものです。
私は、こうした問題意識を常に持ってキャリアを歩む中で、できるだけ多くの後輩に自分の学んだことを伝えたい、と考え続けてきました。
後輩に、自分と同じ苦労をさせてはいけません。
先輩とは、後輩に自分の失敗を共有し、効率的な近道を提示できる唯一の存在です。
そして今回、私は幸いにも、シービーアールの方々に出版のチャンスをいただき、この書籍を作るに至りました。
ところが、私はこの書籍の原稿を書きながら、大きな不安に何度も押しつぶされそうになりました。
たかが卒後10 年目の若造が、勉強法やキャリアについて偉そうに語ることは、果たして許されるのだろうか?
外科医として経験豊富で長いキャリアを積んだベテラン医師に比べ、自分は有益な何かを本当に後輩に提供できるのだろうか?
自分の尊敬する諸先輩方から「偉そうなやつだ」と思われはしないだろうか?
私が歩んできた道は、そもそも後輩にとって参考になるものなのだろうか?p>
さまざまな疑問が去来し、そのたび、キーボードを打つ手が止まりました。
しかし、ある時ふと、とあるベテランの先生から言われた言葉を思い出しました。
今は僕らの時代とは全く違う。僕らが言う『昔はこうだった』はあまり参考にならないかもしれない-。
確かに、医療は年を追うごとに細かく専門分化し、臨床現場における外科医の役割は形を変え、キャリアの歩み方も変わってきています。
後輩にとっては、「少しだけ学年が上の先輩」というのは、実は一つの「重要な参照元」となりうるのではないか?
そう思ったのです。
少しだけ先を歩く先輩の声だからこそ、現実味を持って響くはず。そう信じることで、原稿を仕上げることができました。
確かにここに書いたのは、一介の若手外科医の私見に過ぎないでしょう。
しかし私はこの書籍に、これまで自分が医師として、外科医として、毎日頭をひねって考えてきたことの全てを書きました。
読んでいただければ、「今すぐにでも実践したい」と思うことがきっとたくさんあると思います。
もしそう思ったら、この本を閉じた瞬間から、動き始めてください。
あなたのこれからの人生で、今日が一番若い日です。
2019年7月
山本 健人
目次
シリーズ監修のことば
はじめに
第1章 それでも外科医はおもしろい
1-1. 辛かった研修医時代
外科医を目指したはずなのに、、?
大変なのは手術だけではない
1-2. 外科が楽しい五つの理由
技術の向上がわかりやすい
パフォーマンスを客観的に評価できる
患者から感謝される
後輩から頼りにされる
緊急手術で出会う患者とのふれあい
<コラム>お礼の手紙
1-3. 外科は本当に3Kなのか?
外科は「きつい」のか?
外科医は「厳しい」のか?
外科は「汚い」のか?
外科は「危険」なのか?
外科医の辛さとは?
<コラム>エホバの証人の手術はなぜ特別?
第2章 外科医はどんな仕事をしているか?
2-1. 1日の流れ(手術日)
手術日の仕事(定例手術編)
<コラム>手術中の不思議な掛け声
手術日の仕事(緊急手術編)
2-2. 手術にかかわる他の仕事
標本整理
オペレコの作成
<コラム>オペレコにおすすめのグッズ
2-3. 1日の流れ(外来日)
① 新患
② 定期フォロー中の患者
③ 他科からの紹介患者
<コラム>執刀医という言葉には誤解が多い
2-4. 外科医のトレーニングとは?
手を動かす練習
<コラム>外科医は両利きの方がいい?
手術動画から学ぶ
学会・研究会への参加
<コラム>研修医がよく間違える外科関連の用語
2-5. 学会発表
外科医が行う学会発表
学会発表の種類は?
学会への応募の仕方
抄録の準備の仕方
国際学会の心得
学会にかかる費用
<コラム>マイラーになっておこう!
2-6. 論文執筆
「論文より手術」は本当?
論文執筆にはお金も時間もかかる
医師が論文を書く理由
和文と英文はどちらがいい?
論文が出版されるまで
論文の書き方
論文執筆の準備は学会発表
学会用の抄録がabstractになる
英語で文章を書く時のコツ
どの雑誌に出すかを考える
<コラム>指導医からいただいた名言
2-7. 専門医資格の取得
外科医が持つ専門医資格とは?
専門医資格はどのようにして取得するのか?
専門医資格取得のために早めに準備すべき理由
効率的に専門医取得
専門医資格の意義とは?
<コラム>私が実践する分かりやすい話し方
2-8. 自分の業績を記録しよう
経験手術数
論文数
学会発表
グラント
受賞歴
<コラム>国際学会での大事件
第3章 外科研修医の心得
3-1. 外科ローテートでは何を学ぶべきか?
座学で学ぶべきこと
手術中に学ぶべきこと
手術中の心の持ちよう
外科志望でない人が学ぶべき視点
病棟で学ぶべきこと
カンファレンスで学ぶべきこと
<コラム>外科病棟でよく出合う、研修医の間違い例
3-2. 外科は他の科とどうかかわっているか
病理診断科
放射線診断科
麻酔科
集中治療科
消化器内科
腫瘍内科
外科医へのコンサルトの仕方
理想的なコンサルト
術後合併症に関するコンサルト
手術適応に関するコンサルト
<コラム>研修医ノートのすすめ
3-3. 患者に対する接し方
タメ口は禁止
自科の上司は「呼び捨て」
身だしなみを整える
時間は守る
チームの総意であることを伝える
予後を聞かれたら要注意
分からないことは分からないと言う
説明は上級医に倣って
必要な場合は看護師に同席を頼む
急変時の説明は慌てずに
<コラム>外国人の診療で苦労すること
3-4. コメディカルとのかかわり方
理学療法士(PT)
管理栄養士
薬剤師
言語聴覚士(ST)
医療ソーシャルワーカー(ケースワーカー)
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)
3-5. 看護師とのかかわり方
看護師から経過について質問を受けたら?
看護師に治療や検査の提案をされたら?
大事な説明を看護師に丸投げしてはいけない
話しかけやすい存在であることを心がける
<コラム>研修医が情報収集するには?
第4章 外科医としてのキャリア
4-1. 手術以外の強みを
学術活動に力を入れる
外科学以外にも興味を持つ
基礎医学に触れる
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書籍情報
- ISBN:9784908083426
- ページ数:232頁
- 書籍発行日:2019年9月
- 電子版発売日:2019年10月4日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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