- m3.com 電子書籍
- 救急・集中治療(33巻2号) 輸液管理 2021-’22—ガイドライン,スタンダード,論点そして私見—
商品情報
内容
●どの項目もエッセンスが簡潔かつ理解しやすく記述されており、基本から臨床における実用性の高い知識が得られる。
>救急・集中治療バックナンバー
>救急・集中治療(2021年度年間購読)
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
輸液管理 2021-’22
—ガイドライン,スタンダード,論点そして私見—
救急外来,集中治療室,手術室,そして一般病棟と,「輸液管理」は病院内のあらゆるところで行われていますが,単純のようで実際のところは難しいのが輸液管理ではないでしょうか.目の前の患者に対して,どの輸液製剤を使用すべきか,輸液投与速度はどのように調整すべきなのか,電解質や血糖管理はどうするべきか,これらの様々な課題に対して常に的確に対応できる医師は,決して多くはないと思われます.本特集は,このような輸液管理に関する疑問点を,若手医師がすぐに解決するための座右の書となるよう企画しました.
輸液製剤は薬剤そのものであり,その管理法によって患者の予後にも影響しうるという臨床データが蓄積しつつあります.以前行われていた手術中の大量輸液療法は,その弊害が指摘され,その後制限的輸液療法へと変換していきました.そして近年では,循環血液量の指標としていた中心静脈圧は,その有効性が否定され,stroke volume variation やpulse pressure variation などの動的指標の登場により,それらの循環動態パラメーターを利用した目標指向型輸液療法へと移ってきています.手術中に細胞外液が移動するサードスペースは,その存在自体が疑問視され始め,血管透過性の亢進には,血管内皮細胞上に存在するグリコカリックスが重要な役割を果たしていることが判明し,輸液製剤のグリコカリックスに対する影響が検討されています.このように適切な輸液管理法は,時代とともに常に変化しており,最新の知識を取り入れながらブラッシュアップしていく必要があります.
本書は,輸液・電解質管理の基本的な知識から,各病態・疾患に対する具体的な輸液管理方法,そして輸液管理に難渋する場面における対処法に至るまで,あらゆる疑問に対応できるよう構成されております.また,知識・経験ともに豊富な先生方の教科書には書けない思いなども紹介しています.本書を片手にこれまで頭を悩ませてきた輸液管理を克服し,目の前の患者のより良い管理へとつなげて頂ければ幸いです.
特集編集 鈴木武志 東海大学医学部医学科外科学系麻酔科
目次
Ⅰ.輸液管理の基礎知識
生体の体液区分と水分の出入り/松田光正
各電解質の役割と浸透圧/荒木 寛,関野元裕,原 哲也
輸液製剤の種類と使い分け/山川健太郎
高カロリー輸液製剤/鈴木悠太
Ⅱ.酸塩基平衡・電解質・脱水
酸塩基平衡異常/佐藤智行
電解質異常(ナトリウム,カリウム,カルシウム,リン,マグネシウム)/関 博志
脱水の原因とその治療/山下千鶴,西田 修
Ⅲ.心肺停止・ショック患者の輸液管理
心肺停止蘇生中・蘇生後の輸液管理/山田高成
出血性ショック患者の輸液管理/関根秀介,武藤瑛佑,石田裕介
心原性ショック患者の輸液管理/三浦光太郎,金澤英明
敗血症性ショック患者の輸液管理/工藤大介,久志本成樹
アナフィラキシーショック患者の輸液管理/伊藤健二
Ⅳ.各疾患に対する輸液管理
小児脱水患者の輸液管理/鈴木康之
重症急性膵炎患者の輸液管理/八木洸輔,藤井智子
急性肝不全患者の輸液管理(内科管理を含めて)/星 瞳,褚 柏松,中本伸宏
広範囲熱傷患者の輸液管理/栗原智宏,渋沢崇行,佐藤幸男
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者の輸液管理/喜久山和貴,小谷 透
急性腎障害患者の輸液管理/松村一希,垣内大樹,本間康一郎
糖尿病性昏睡患者の輸液・電解質管理/税所芳史
急性心筋梗塞患者の輸液管理/荒井隆秀
慢性心不全患者の輸液管理/李 勍熙,大野洋平
熱中症患者の輸液管理/御室総一郎
頭部外傷患者の輸液管理/上畠 篤,大塚洋幸
肺炎患者(COVID-19 含む)の輸液管理/佐藤翔太,柳 秀高
Ⅴ.周術期管理における輸液管理
生体ならびに死体腎(献腎)移植患者の輸液管理/壽原朋宏
肝移植患者の輸液管理/生駒祐介,長田大雅
肺移植患者の輸液管理/日笠友起子,賀来隆治,小林 求
食道癌根治術患者の輸液管理/加藤純悟
心臓血管外科手術患者の輸液管理/中澤春政
腸閉塞患者における輸液管理/伊藤雅人,青木善孝
下部消化管穿孔患者の輸液管理/寺田享志
巨大脳腫瘍患者における輸液管理―こう考えて,実際にはこのようにやっている―/西山 淳
脳動脈瘤破裂患者(クリッピング術施行)の輸液管理/松岡義和
肺切除患者の輸液管理/森山 潔
多発外傷患者の輸液管理/佐藤武揚
Ⅵ.輸液管理 アドバンス編
目標指向型輸液管理の有効性は? /佐藤暢一
急性腎障害における最適の輸液管理法は? /土井研人
重症患者に対して代用血漿製剤はどのように使用すべきか?/鵜澤康二,安藤直朗,吉川貴紘
経静脈栄養の適切な管理法は? /金井尚之
病院前医療における輸液管理/早瀨直樹
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:27.1MB以上(インストール時:61.5MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:108.5MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:27.1MB以上(インストール時:61.5MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:108.5MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784883785704
- ページ数:298頁
- 書籍発行日:2021年6月
- 電子版発売日:2021年6月16日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。