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行ったり来たりでよくわかる 機器から入る人工呼吸器管理

  • ページ数 : 260頁
  • 書籍発行日 : 2021年4月
  • 電子版発売日 : 2021年4月5日
4,180
(税込)
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商品情報

内容

専門用語のページ参照を行ったり来たりして
迷うことなく ”今、一番知りたいこと” を学ぼう


自分が知りたい項目を読んでいても「わからない言葉」が出てきて迷ってしまうことはないでしょうか.本書ではどこから読んでも迷わないように,“専門用語すべて”にページ参照を付けました.「人工呼吸器のモードを勉強しようと思っても設定項目がわからない」,逆に「設定項目を勉強しようと思ってもモードが理解できていない」ことも多いのではないでしょうか.本書はそんなモヤモヤを解消します.ページ参照を活用して行ったり来たりすることで,最短距離で人工呼吸器が理解できます

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

巻頭言

人工呼吸器は患者さんの情報の宝庫です.ただなんとなく見ているだけでは大して役にも立たない情報ですが,きちんと理解して向かい合えば患者さんの呼吸状態が手にとるように見えてきます.その画面に表示されている何気ない数字や波形ひとつひとつに患者さんの息遣いがしっかり隠れています.

私が初めて人工呼吸器に触れた時の率直な感想は「よくわからない」でした.「どこがわからないのか」と聞かれると「何がわからないのかもよくわからない」し,「質問したかったらしていいよ」と言われても「何を聞いたらいいのかよくわからない」としか言いようがありませんでした.

人工呼吸器について勉強しようとすると必ず引っかかるのがモードを知ろうとすると設定項目がわからないと理解できないし,設定項目を知ろうとするとモードを知らないと何を設定しているのか理解できない….初心者の大多数が最初につまづく部分ではないでしょうか?

じゃあどうすれば理解できるのか? そこが一番むずかしいので本書はひとつひとつの項目をとても丁寧に解説してみました.どういった意味なのか,なぜ必要なのか,どんなことが起こるのか.そして,専門用語には全部,ページ索引をつけてすぐに調べることができるようにしてみました.だってモードを理解するには設定項目が必要だし,測定値がなにを意味しているのかも必要なのですよね? だったら気になったらすぐに調べてみましょう.ページ索引を使って行ったり来たりしながら….

普通の本は項目の最初の方から順番に読みますが,この本は違います.自分が知りたいところから読み始めれば,そこからつながるいろんな知識が見えてきます.だから「今,一番知りたい」ページから読み始めましょう.その「今,一番知りたい項目」を理解するにはたくさんの関連する内容を知る必要があります.知りたい項目を知るためにいろんなページを「行ったり来たり」しながら学んでみませんか? きっとあなたが知りたかったこと以上にいろんな知識が待っていますよ.


2021年3月

石橋 一馬

目次

Chapter 1 人工呼吸器の概論

 A.呼吸のメカニズム

  01 呼吸運動のしくみ

  02 陰圧呼吸と陽圧換気の違い

  03 ガス交換のしくみ

 B.呼吸不全

  01 呼吸不全の定義

  02 呼吸不全のメカニズム

  03 代表的な疾患

 C.人工呼吸器の目的

  01 酸素化の改善

  02 肺胞換気量の維持

  03 呼吸仕事量の軽減

 D.人工呼吸器の合併症

  01 人工呼吸器関連肺炎

  02 人工呼吸器関連肺損傷

  03 陽圧換気が循環動態に与える影響

  04 呼吸筋疲労

 E.呼吸療法の種類

  01 IPPV

  02 NPPV

  03 HFNC

Chapter 2 人工呼吸器の構造としくみ

 A.人工呼吸器装置を知ろう

  01 人工呼吸器の構成

  02 ディスプレイ

  03 本体

  04 人工呼吸器回路

 B.加温加湿装置と付属物品

  01 加温加湿の目的

  02 加温加湿に関する用語

  03 加温加湿器と付属物品

  04 人工鼻

 C.ネブライザー

  01 ネブライザーの目的と有効性

  02 ネブライザーの種類

 D.気管チューブ

  01 気管チューブの構造

 E.用手換気装置

  01 ジャクソンリース回路

  02 リザーバー付きバッグバルブマスク

Chapter 3 人工呼吸器の設定とモード

3-1.設定

 A.設定項目

  01 量規定換気:換気量

    圧規定換気:吸気圧

  02 吸気時間

  03 吸気流量

  04 換気回数

  05 プレッシャーサポート

  06 呼気終末期陽圧

  07 吸入気酸素濃度

  08 吸気トリガー

  09 呼気トリガー

  10 ライズタイム

  11 チューブ補正

 B.NPPV用人工呼吸器の設定項目

  01 吸気圧

  02 呼気圧

  03 バックアップ回数

 C.設定に関する用語

  01 肺保護戦略

  02 呼吸抑制

  03 Above PEEP

  04 Include PEEP

  05 ドライビングプレッシャー

  06 Closed loop ventilation

  07 トリガー

  08 タイムサイクル

  09 校正

  10 酸素

  11 混合ガス

  12 ガス分圧

3-2.換気モード

 A.人工呼吸器のモードとは

 B.換気様式

  01 量規定換気

  02 圧規定換気

  03 圧補正量規定換気

 C.強制換気とサポート換気

  01 強制換気

  02 サポート換気

 D.人工呼吸器の換気方式(基本的なモード)

  01 A/C

  02 CPAP+PS

  03 SIMV

  04 それぞれのモードの換気のタイミングを覚えよう!

 E.人工呼吸器の換気方式(発展モード)

  01 IRV

  02 BIPAP

  03 APRV

  04 PAV+

  05 ASV,INTELLiVENT®‒ASV

  06 NAVA

  07 CMV

 F.NPPV用人工呼吸器の換気方式

  01 CPAP

  02 Tモード

  03 CVモード

  04 Sモード

  05 S/Tモード

  06 PCVモード

  07 ACモード

  08 SIMV(PC‒SIMV)モード

  09 IPPV用人工呼吸器のモードとの比較

Chapter 4 人工呼吸器の観察

4-1.測定値の観察

 A.測定値の種類

  01 気道内圧関連

  02 換気量関連

  03 その他の測定値

  04 呼吸の評価

4-2.グラフィックモニターの観察

 A.グラフィックモニターの基礎

  01 経時記録波形

  02 ループ波形とは

  03 ループ波形の種類

 B.換気様式の特徴

  01 量規定換気のグラフィックモニター

  02 圧規定換気と圧補正量規定換気のグラフィックモニター

  03 サポート換気のグラフィックモニター

  04 カプノグラムの有効活用

4-3.モニタリング

 A.血液ガス分析データ

  01 酸塩基平衡

  02 酸素化能

  03 血液ガス分析データ異常

 B.ベッドサイドモニター

  01 経皮的動脈血酸素飽和度

  02 呼気終末期二酸化炭素分圧

  03 動脈圧波形

  04 動脈圧波形観察のポイント

 C.意識レベル

  01 Japan Coma Scale(JCS)

  02 Glasgow Coma Scale(GCS)

 D.鎮痛鎮静

  01 鎮静スケール

  02 疼痛スケール

4-4.アラームの原因と対策

 A.アラームの分類

  01 気道内圧関連

  02 換気量関連

  03 その他

4-5.人工呼吸器のトラブル

 A.人工呼吸器との不同調

  01 トリガー不全

  02 オートトリガー

  03 吸気時間不足

  04 ファイティング

  05 バッキング・気管内分泌物

  06 努力呼吸

  07 Auto PEEP

 B.エアリーク

  01 カフリーク

  02 回路リーク

  03 自己抜管・事故抜管

 C.その他

  01 回路内結露

4-6.こんなときどうする?

  01 人工呼吸器の停止

  02 突然の一回換気量減少

  03 突然の気道内圧上昇

  04 突然の呼吸回数増加

  05 自発呼吸が停止して強制換気だけになった

Chapter 5 人工呼吸器の離脱

 A.人工呼吸器離脱プロトコル

  01 自発覚醒トライアル

  02 自発呼吸トライアル

 B.抜管前の危険因子の評価

  01 再挿管の危険因子の評価と対応

  02 カフリークテスト

 C.抜管とその後の観察

  01 抜管時に必要な物品

 D.人工呼吸器離脱プロトコル編集例

  01 主な変更点

  02 人工呼吸器離脱プロトコルはどんどん編集しよう

行ったり来たりの一覧表

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784498130487
  • ページ数:260頁
  • 書籍発行日:2021年4月
  • 電子版発売日:2021年4月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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