東京ER総合マニュアル 改訂2版

  • ページ数 : 286頁
  • 書籍発行日 : 2021年5月
  • 電子版発売日 : 2021年5月7日
4,180
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商品情報

内容

ロングセラー,待望の全面改訂版!

2014年に刊行された『東京ER多摩総合マニュアル』の改訂改題.ERレジデントマニュアルの決定版が,ハンディなサイズはそのままに,新規項目を追加して全面リニューアルを受けました.知識を羅列するのではなく,重視するのは何よりも「手順」.本書を常にポケットに忍ばせて現場に臨めば,ERマインド,ERの考え方が自然に身につきます.7年にわたるロングセラー,待望の全面改訂!

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序文

改訂の序

前版の「東京ER多摩総合マニュアル」は,幸い好評をいただき,増刷を重ねることができました.今回の改訂では,ポケットサイズを維持しながら,いくつかの項目を加えると共に,最近の文献やガイドラインを参照して,全面的にアップデートいたしました.表題から「多摩」をはずしたのは,すでに病院マニュアルとは異なったものであることを反映しています.本書がさらに多くの方に活用され,診療の一助になることを祈っております.


2021年4月

樫山鉄矢


はじめに

本書は,「東京ER多摩」の前身である「東京ER府中」と共に生まれ,ERを担ったレジデントと共に育ったマニュアルです.

「東京ER」が開設された当時,まだ日本にERを名乗る施設は少なく,ERで実際に役に立つ本はわずかでした.一方北米など諸外国には多数の優れたER本がありましたが,必ずしも日本の現状で使えるものではありませんでした.

右も左も分からない状況で「ER府中」を任されることになった編者が,日本と諸外国の救急本やマニュアルを読み漁り,重要かつ現実的と思われる部分を集約抜粋し,さらに院内の専門医の意見を入れて手造りした冊子が,本マニュアルの前身となったものです.幸いこのマニュアルは,若手医師に好評を博し,広く使ってもらうことが出来ました.

その後,初期臨床研修制度改革などを経て,救急を取り巻く状況も大きく様変わりしました.「ER」は増え,優れたER本も,数多く出版されました.

本マニュアルも,良書が出るたびにその良いところを取り入れ,不要な部分を削除し,さらにレジデントや専門医の意見を入れながら,何度も改訂を重ねました.その意味では,オリジナリティが少なく,類書の「良いとこ取り」のような側面もあります.ただし,専門医の分担執筆とはせず,編集の一貫性を貫いたのが特徴と言えるかもしれません.

救急においては,何よりも「手順」が大切です.羅列的な鑑別診断や検査,治療を挙げても,実際の役には立ちません.本書でも,とにかく「手順」を重視した記載を心がけました.この考え方は,現在済生会福岡総合病院におられる田中一豊先生の著作から影響を受けました.また特にERマインドについては,現在福井大学におられる寺澤秀一先生や林寛之先生から講演や著書を通じて多くを教えていただきました.この場を借りて御礼申し上げます.

最後に,この間ERを支え,本マニュアルを育てていただいた各科の医師,看護師,コメディカル,それから何よりレジデントの皆さんに厚く御礼申し上げます.本当にありがとうございました.


2014年3月

樫山鉄矢

目次

Section 1 総論・主要症候

1.ER診療の基本

2.ABCアプローチ

3.鑑別の進め方

4.コンサルテーション・プレゼンテーション

5.意識障害

6.ショック

7.発熱

8.敗血症

9.失神

10.めまい

11.痙攣

12.頭痛

13.咽頭痛・咽頭炎・かぜ

14.胸痛

15.呼吸困難

16.咳

17.血痰・喀血

18.窒息・気道異物

19.消化管異物・誤飲

20.腹痛

21.悪心・嘔吐

22.下痢

23.吐血・血便・下血・消化管出血

24.血尿・着色尿

25.皮疹(粘膜疹)

26.浮腫

27.リンパ節腫脹

28.腰背部痛

29.麻痺・脱力

30.しびれ

31.関節痛

32.下肢痛・腫脹

33.貧血

34.全身倦怠感・脱力・不定愁訴

35.心停止(BLS/ALS)

Section 2 脳・神経・眼・耳鼻咽喉

1.クモ膜下出血(SAH)・脳出血

2.種々の頭痛

3.脳梗塞

4.一過性虚血発作(TIA)

5.髄膜炎

6.ウェルニッケ脳症:Wernicke's encephalopathy

7.慢性硬膜下血腫

8.一過性全健忘(TGA)

9.せん妄

10.眼の救急

11.killer sore throat

12.鼻出血・鼻腔異物・外耳道異物

13.顔面神経麻痺

14.口腔・歯牙・下顎

Section 3 呼吸器

1.インフルエンザ

2.肺炎

3.気管支喘息

4.自然気胸

5.COPDの急性増悪

6.間質性肺炎の急性増悪

7.ARDS

8.胸水

Section 4 循環器

1.急性冠症候群(ACS)

2.たこつぼ心筋症

3.肺血栓塞栓症

4.心不全

5.急性大動脈解離・腹部大動脈瘤破裂

6.不整脈

7.QRSの狭い頻脈

8.心房細動

9.QRSの広い頻脈

10.徐脈性不整脈

11.高血圧緊急症

Section 5 消化器

1.腸閉塞

2.急性腸間膜虚血・虚血性腸炎

3.急性虫垂炎

4.胆嚢結石症・総胆管結石症

5.急性胆管炎・急性胆嚢炎

6.急性膵炎

Section 6 腎・内分泌・代謝

1.急性腎障害(AKI)

2.糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)・高浸透圧性高血糖(HHS)

3.低血糖

4.甲状腺クリーゼ・粘液水腫昏睡

5.低ナトリウム血症

6.高ナトリウム血症

7.高カリウム血症

8.低カリウム血症

9.カルシウム値の異常

10.低リン血症・低マグネシウム血症

11.横紋筋融解症

Section 7 泌尿器・産婦

1.周産期救急

2.産科的腹痛

3.婦人科的腹痛

4.骨盤腹膜炎(PID)

5.尿路感染症

6.尿路結石症

7.急性陰嚢症

Section 8 皮膚・感染・アレルギー

1.麻疹・風疹

2.水痘・帯状疱疹

3.ムンプス・伝染性紅斑・手足口病

4.伝染性単核細胞症候群

5.HIV/AIDS

6.せつ・よう・丹毒・TSS・SSSS・播種性淋菌・髄膜炎菌感染症ほか

7.蕁麻疹・その他の皮疹

8.薬疹 

9.壊死性軟部組織感染症・蜂窩織炎

10.熱傷・化学熱傷

11.破傷風

12.帰国者の発熱

13.針事故・血液曝露事故

14.アナフィラキシー

15.アニサキス症・ヒスタミン中毒

Section 9 中毒・環境・ほか

1.中毒診療の原則

2.睡眠薬・抗不安薬中毒

3.抗うつ薬中毒

4.セロトニン症候群

5.抗精神病薬中毒と副作用

6.悪性症候群

7.解熱鎮痛薬中毒

8.麻薬・覚醒剤中毒

9.アルコール中毒・アルコール離脱症候群

10.農薬中毒ほか

11.シアン中毒・硫化水素中毒・メトヘモグロビン血症

12.一酸化炭素中毒

13.熱中症

14.偶発性低体温

Section 10 外傷・創傷

1.高エネルギー外傷・多発性外傷

2.頭部外傷

3.顔面外傷

4.脊髄損傷

5.胸部外傷・肋骨損傷

6.腹部外傷

7.創傷の処置

8.咬傷・虫刺症

9.痔・肛門周囲膿瘍・ガングリオン・アテローム

10.爪

Section 11 整形外科的外傷

1.整形外科的外傷の診療手順

2.緊急を要する整形外科外傷

3.受傷機転からみた典型的整形外傷

4.シーネ固定

5.股関節・大腿

6.膝関節

7.下腿・足関節・足

8.肩・上腕

9.肘

10.小児の肘外傷

11.前腕

12.手

13.脊椎

14.骨盤

Section 12 小児救急

1.小児救急の原則

2.小児の蘇生

3.小児の気管支喘息発作・クループ・気管支炎・肺炎

4.小児の痙攣

5.小児の異物・中毒

6.小児の腹痛

7.小児の嘔吐・下痢・脱水

8.小児の発熱

9.小児の発疹

Section 13 関連法規など

1.救急関連法規

2.死亡診断書・検案書・異状死体・死体現象

3.届け出、 報告しなければならない疾病等

4.児童虐待

5.高齢者虐待・配偶者暴力(DV)

6.診断書

7.学校保険法と感染対策

8.精神科関連法規等

Section 14 検査・手技

1.神経所見のとり方 

2.神経支配

3.筋力テスト

4.NIHSS脳卒中スコア

5.改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

6.頭部CT

7.胸部CT

8.腹部CT

9.骨の名称 

10.救急エコー

11.心電図

12.血液ガス・酸塩基平衡

13.グラム染色

14.気管挿管

15.輪状甲状膜穿刺・切開

16.NPPV

17.挿管下人工呼吸管理

18.血液浄化療法

Section 15 薬剤

1.輸液製剤

2.心血管作動薬・鎮静薬

3.抗凝固薬

4.主要抗菌薬(注射)の標準投与法

5.妊婦・小児の薬剤

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書籍情報

  • ISBN:9784498066731
  • ページ数:286頁
  • 書籍発行日:2021年5月
  • 電子版発売日:2021年5月7日
  • 判:B6判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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