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- 薬局 2022年8月 Vol.73 No.9 頻用漢方薬の使いこなし 典型レシピ・奥の手レシピ
商品情報
内容
・頻用処方薬の典型レシピ・奥の手レシピ
漢方薬の特徴を的確に伝えることができますか?
頻用漢方薬レクチャー 基本の「典型レシピ」
・大建中湯
・牛車腎気丸
ほか
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序文
特集にあたって -頻用処方薬の典型レシピ・奥の手レシピ-
筆者は漢方薬を使う医師に3段階のレベルを考えている.
レベル1:症状・西洋病名を基本に処方決定する
レベル2:上記に漢方の身体所見の「脈診・舌診・腹診」を加える
レベル3:古典の漢方理論,現代漢方薬理学理論,EBMを考慮する
レベル1の処方箋は素人の発想と大差はなく,「かぜだから葛根湯」「フレイル(frailty)だから人参養栄湯」となる.その説明や養生の指導に薬剤師が苦慮することは少ない.しかし,その効果を具体的に解説できると有用性が増す.これが本特集:各論の前半にある「典型レシピ」の項目である.
一方,レベル2,3の処方箋では,使用目的が判然としないことがある.これに対して,おざなりに薬剤情報を提供すると,患者は不信感をつのらせて薬効が低下することもある.西洋薬で考えると,カルシウム拮抗薬のベラパミルが適応外使用で「群発頭痛・片頭痛」にも投与される(文献1).本治療法は欧米の内科書に従来から記載(文献2)があるし,薬理学的にも簡単に納得できるので,循環器疾患でなく頭痛目的に処方されても説明には困らない.翻って,漢方薬は西洋薬のように,常に理論的に作用機序を告げられるわけではない.例えば,添付文書で柴胡桂枝湯の効能をみると,流感など急性上気道炎の薬剤かと思いきや,胃潰瘍,胆石,膵炎,肝障害と消化器疾患が羅列されている.適応疾患の「守備範囲」が広すぎるのである.そこで「熟練漢方医の意図を見抜く」,これが特集後半の「奥の手レシピ」の項目である.以上をふまえて,著名な実践的漢方医に頻用12方剤の解説をいただいた.
古典落語の枕に「葛根湯医者」というものがある.頭痛で葛根湯.腹痛でも葛根湯,神経痛でも,眼病でも,あげくには付添看護人にまで,となる.最後は冗談としても,他はレベル2,3の処方箋であれば小咄ではなく,十分に納得なのである.
センプククリニック 院長/大阪医科薬科大学 臨床教育教授
千福 貞博
目次
特集にあたって
・頻用処方薬の典型レシピ・奥の手レシピ(千福 貞博)
漢方薬の特徴を的確に伝えることができますか?(千福 貞博)
頻用漢方薬レクチャー 基本の「典型レシピ」
・大建中湯(飯塚 徳男)
・牛車腎気丸(伊藤 友一)
・抑肝散(八幡 曉直)
・六君子湯(志水 倫子 ほか)
・芍薬甘草湯(福原 慎也)
・葛根湯(貝沼 茂三郎)
・麦門冬湯(境 修平)
・補中益気湯(浅羽 宏一)
・五苓散(來村 昌紀)
・加味逍遙散(西田 欣広)
・人参養栄湯(今村 友裕)
・半夏瀉心湯(米永 一理)
頻用漢方薬レクチャー 自在に扱う「奥の手レシピ」━処方の選択肢を広げる!
・大建中湯(飯塚 徳男)
・牛車腎気丸(伊藤 友一)
・抑肝散(八幡 曉直)
・六君子湯(鈴木 甫 ほか)
・芍薬甘草湯(福原 慎也)
・葛根湯(貝沼 茂三郎)
・麦門冬湯(境 修平)
・補中益気湯(浅羽 宏一)
・五苓散(來村 昌紀)
・加味逍遙散(西田 欣広)
・人参養栄湯(今村 友裕)
・半夏瀉心湯(米永 一理)
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書籍情報
- ISBN:9784009107309
- ページ数:162頁
- 書籍発行日:2022年8月
- 電子版発売日:2022年7月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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