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- Heart View 2022年11月増刊号 Vol.26 No.12 心電図波形を読む～見落とさないためのコツと落とし穴
商品情報
内容
Ⅰ．基本的な心電図異常
Ⅱ．徐脈性不整脈
Ⅲ．頻脈性不整脈 ほか
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序文
企画にあたって
村川裕二（村川内科クリニック院長）
循環器疾患と接する機会のある読者を念頭に置いて，心電図判読のアップデートな情報を提供するための一冊です。
編者が心電図を学び始めた1980年代は，まだ「心電図学」という分野がありました。循環器疾患の検査法も限られており，心電図が臨床診断のニーズの大部分を引き受けていました。
「電位誘導の理論」，「異常波形が出現するメカニズム」，「波形からの興奮伝播の推測」など難解な議論がありました。
まもなく超音波検査で定量的でダイナミックな情報を得られるようになり，心臓の形態について心電図の役割は小さくなりました。
すると，心電図のテキストから「心電図の理論」の記載が少なくなり，判読の考え方や診断基準は「難解で複雑なもの」から「シンプルで使いやすいもの」に変化しました。
一方では，電気生理学検査やカテーテルアブレーションの進歩，およびBrugada症候群など新たな病態が見出され，心電図の「読み」はいっそう深まっています。
12誘導心電図そのものの仕組みは変わっていないのに，それを支える知識の集積によって心電図判読は進歩したのです。
本書は基本から始まり，不整脈の病態，疫学的知見，電気生理学検査やカテーテルアブレーションにも踏み込んで書かれています。それぞれの項目は短いですが，ちょっとした歴史が盛り込まれています。
診療の経験を重ねても，ベーシックな判読基準を忘れていることがあります。日常診療には差し支えなくても，誰かに手ほどきをするときは基本を押さえていないと心細いものです。このあたりは復習のつもりでご確認ください。
早期再分極のように遭遇する機会がなさそうな病態も，心腔内電位や新しい電気生理の考え方も，12誘導心電図をみる視点の洗練に役立つはずです。
皆さんの日々の診療の一助になることを期待しています。
目次
■心電図波形を読む 見落とさないためのコツと落とし穴 企画・構成／村川裕二
【Ⅰ．基本的な心電図異常】
1．右脚ブロック 矢野正道
2．左脚ブロックと心室内伝導障害 因田恭也
3．多枝ブロック 安喰恒輔
4．右心負荷 立野 滋
5．左室肥大 荷見映理子
6．早期再分極 中川幹子
【Ⅱ．徐脈性不整脈】
1．洞不全症候群または洞結節機能不全 平位有恒
2．2度房室ブロック 吉賀康裕
3．高度房室ブロックと完全房室ブロック 原 英幸
【Ⅲ．頻脈性不整脈】
1．発作性心房細動 二宮雄一
2．心房粗動 大谷龍治
3．心房頻拍 加藤信孝
4．上室期外収縮 上山 剛
5．心室期外収縮 大西克実
6．特発性心室頻拍 篠原徹二
7．器質的背景をもった心室頻拍 服部正幸，山﨑 浩
8．Wide QRS tachycardia 向井 靖，河合俊輔
9．Narrow QRS tachycardia 伊藤太平
10．心房細動のカテーテルアブレーション後 筒井健太
【Ⅳ．特徴的な波形を認める疾患】
1．QT延長症候群 石橋耕平，島本恵子，相庭武司
2．Brugada型心電図とBrugada症候群 淀川顕司
3．早期興奮症候群 青栁秀史
【Ⅴ．虚血性心疾患・心筋症関連】
1．間違いやすい心筋梗塞の心電図 南口 仁
2．狭心症 金森健太
3．弁膜症（肺高血圧含む） 伊藤敦彦
4．心筋炎と心膜炎 岡 英一郎
5．特殊な心筋疾患を疑う心電図 髙岡浩之，大門道子，佐々木晴香，青木秀平，小林欣夫
【Ⅵ．その他】
1．電解質異常 草山隆志
2．ペースメーカの心電図 三橋武司
3．甲状腺機能異常 速水紀幸
Keyword
脚ブロック，心疾患，ペーシング，刺激伝導，
肺高血圧，心肥大，高血圧，大動脈弁狭窄，早期再分極，
心室細動，J波，心電図，失神，サルコイドーシス，
心房細動，血栓塞栓，頻拍，アブレーション，梗塞，
拮抗薬，β遮断薬，心筋症，QRS，QT，
遺伝子，Brugada，WPW，狭心症，心筋炎，
エコー，MRI，造影，電解質，センシング，
ペースメーカ，甲状腺
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書籍情報
- ISBN：9784008102612
- ページ数：228頁
- 書籍発行日：2022年10月
- 電子版発売日：2022年10月26日
- 判：A4変型
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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