- m3.com 電子書籍
- 関節外科 2022年5月号 Vol.41 No.5 上肢の麻痺と痛み-鑑別診断を含めて-
商品情報
内容
特発性前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺に伴う上肢麻痺と痛み/越智健介
神経痛性筋萎縮症(neuralgic amyotrophy)に伴う痛みと麻痺/原 友紀
C7, C8, T1神経根症の診断と治療:脊椎外科医の立場から/田中靖久 ほか
≫ 「関節外科」最新号・バックナンバーはこちら
≫ 関節外科(2022年度年間購読)受付中!
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
introduction
運動器疾患の日々の診療で,最も頭を悩ますものの1 つが「上肢の麻痺と痛み」の診断と治療である。頚椎手術に際しては術前に責任病巣を同定する必要があるが,C7,C8,T1髄節・神経根の障害部位を鑑別することは容易ではない。「上肢の麻痺と痛み」の診断に際しては,さまざまな疾患が鑑別の候補として挙がってくる。前骨間・後骨間神経麻痺,neuralgic amyotrophy,頚椎症性筋萎縮症,運動ニューロン疾患,胸郭出口症候群,腕神経叢損傷,脊髄炎,手根管・肘部管症候群など,枚挙に暇がない。読者の先生方も,「上肢の麻痺と痛み」については,釈然としないところが多々あるのではないだろうか?
ここで整形外科の外来診察室での一場面を想像してみたい。患者は一側上肢の遠位の筋力低下を主訴として来院している。外来の担当医は脊椎外科を専門としている。画像所見では中下位頚椎に多椎間におよぶ脊椎症性変化が存在し椎間孔は狭い。脊柱管内への骨棘形成もあり,脊髄は前方から多椎間にわたって圧迫を受けている。担当医の頭の中には次のような考えが巡るであろう。筋力低下の責任病巣は頚椎か? 頚椎とすれば障害の部位は脊髄前角か,それとも神経根か? 筋力低下は自然回復する可能性があるか,あるとすればどれだけ待てるか? それとも早期に除圧手術を行うべきか? 手術を行うとすれば,どの椎間を除圧すべきか? そして固定の追加は必要か? アプローチは前方か,それとも後方か? 鑑別すべき疾患は何か? そもそも頚椎が病巣であったとしても,圧迫病変と断定してよいか? 炎症の可能性はないか? 腕神経叢,橈骨神経,正中神経あるいは尺骨神経での病変の可能性はないか? double lesion(頚椎病変と頚椎以外の病変との合併)の可能性はないか? double lesion とすれば,責任の割合はどうか,そしてどちらの治療を優先すべきか?
上述のように「上肢の麻痺と痛み」を治療するためにはさまざまな知識が必要となる。そこで今回は「上肢の麻痺と痛み」について,その道のエキスパートの先生方から,診断と治療のポイントを整理してご教示いただきたいと思い,本特集を企画した。執筆にあたっては,診断・治療の実際,鑑別診断のポイントなどについて具体的に記載していただいた。是非ご熟読いただき,読者の先生方の知識の整理・向上にお役立ていただければ幸甚である。
筑波大学医学医療系整形外科
山崎正志
目次
特集 上肢の麻痺と痛み
introduction/山崎正志
特発性前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺に伴う上肢麻痺と痛み/越智健介
神経痛性筋萎縮症(neuralgic amyotrophy)に伴う痛みと麻痺/原 友紀
C7, C8, T1神経根症の診断と治療:脊椎外科医の立場から/田中靖久
C7, C8, T1髄節・神経根障害の診断:脳神経内科医の立場から/園生雅弘
手外科疾患と頚椎由来上肢麻痺との鑑別/山本真一ほか
近位型頚椎症性筋萎縮症に伴う上肢麻痺と痛み/今城靖明
複合性局所疼痛症候群(CRPS)に伴う上肢麻痺と痛み/小川 健
胸郭出口症候群の診断と治療/村山俊樹ほか
腕神経叢損傷に伴う上肢麻痺と痛み/今井晋二
急性弛緩性脊髄炎に伴う上肢麻痺と痛み/土井一輝ほか
平山病・flexion myelopathyに伴う上肢麻痺:脊椎外科医の立場から/古矢丈雄ほか
平山病・flexion myelopathyに伴う上肢麻痺と痛み:脳神経内科医の立場から/澁谷和幹
原著論文
「変形性膝関節症に対するバイオセラピ-におけるSYNAPSE VINCENTを用いた関節軟骨評価」/大鶴任彦ほか
連載
伝わらないコトバたち(第4回)
「オーベン」/山本豪明
「大腿骨頚部骨折/転子部骨折,大腿骨頚部内側骨折/外側骨折」/松浦晃正
バックナンバー・次号予告
投稿・執筆規定
編集後記
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:16.3MB以上(インストール時:35.6MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:65.2MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:16.3MB以上(インストール時:35.6MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:65.2MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784008204105
- ページ数:117頁
- 書籍発行日:2022年4月
- 電子版発売日:2022年4月14日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。