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- 心エコー 2022年12月号(23巻12号) The HFpEF~新たな視点で早期の病態を捉える
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内容
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序文
The HFpEF─新たな視点で早期の病態を捉える
左室駆出率が保たれた心不全heart failure with preserved ejectionfraction(HFpEF)は,心エコーとのかかわりが大きい病態です.左室駆出率が保たれているので収縮機能は良いが,左室拡張不全が主たる病態であり,ドプラ法による診断が役立つと考えられてきたためです.また,HFpEFでは左室拡張不全だけでなく,その合併症としての心房細動,肺高血圧,そして右心不全なども問題になります.このようにHFpEFの病態は多様ですが,心エコーが役に立つ病態が多いと考えられます.しかし,左室駆出率が低下した心不全heart failure with reduced ejectionfraction(HFrEF)と違って,治療法が確立されていません.難治性心疾患と考えられていますが,なぜでしょうか.HFpEFにはいくつかの特徴があります.1つは高齢者に多いこと,そして高血圧,糖尿病,肥満,慢性腎臓病といったメタボリック症候群を基礎疾患に持つことです.現在心不全には,リスクステージであるステージAとBが定義されていますが,HFpEFはこのようなリスクステージにいる患者が,慢性的に経過し,加齢がそれを修飾して発症すると考えられます.よって,多臓器に障害を持った老人症候群と捉えられる複雑な病態を持ち,心不全は一病態に過ぎないために難治性であると考えられます.
それでは,従来のHFpEFの診断は意味がなかったのでしょうか.もちろん心不全診断には有用ですが,診断しようとする病気のステージに問題があったのではないかと思います.E/e'やtricuspid regurgitationpressure gradient(TRPG)の上昇といった安静時でも左房圧が上昇しているような病態の検出では,進行した病期を診断しているだけで治療介入すべき時期を逸していると考えられるからです.よって,今後重要な視点はHFpEFの早期の患者やリスクステージの中でもハイリスクな患者を検出し,できるだけ早期に積極的な治療介入を行うことです.このハイリスクな患者の検出に心エコーをどのように使うべきでしょうか.今回の特集は,HFpEFの病態を新たな視点で捉え,早期診断法を模索する出発点となることを念頭に企画しました.超高齢社会における心不全パンデミックを食い止めるため,心エコーの持つ可能性を考える機会になれば幸いです.
瀬尾由広
目次
【特集】
HFpEFのフェノタイピングとは─LVEF 50%以上における収縮能・治療反応性の多様化 吉井智洋・北井 豪
HFpEFにpoint of no returnは存在するのか 山田 優・石津智子
左房から見たHFpEF 平澤憲祐
HFpEFにおける肺循環と右心不全 白川公亮・鶴田ひかる
房室弁逆流とHFpEF 大森 拓
特殊なHFpEF 宇宿弘輝
新たな診断アルゴリズムHFA-PEFFスコアとは 菊池祥平
HFpEFハイリスク群を診断できる心エコーの指標は存在するのか 三好達也
労作時息切れからHFpEFハイリスク群を見つける 木下将城
早期HFpEFをどのように治療するか 坂本隆史
【症例問題】[WEB連動企画]
心電図異常のスクリーニングエコーで右室拡大を認めた症例 松下友美・太田光彦
【総目次】(Vol.23 No.1~12)
【執筆者名索引】(Vol.23 No.1〜12)
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書籍情報
- ISBN:9784011102312
- ページ数:108頁
- 書籍発行日:2022年12月
- 電子版発売日:2022年11月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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