実践!輸血ポケットマニュアル

  • ページ数 : 180頁
  • 書籍発行日 : 2018年5月
  • 電子版発売日 : 2018年10月26日
3,080
(税込)
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商品情報

内容

実際のプロセスに沿って輸血療法の必須知識と手技を解説

輸血時に行うあの作業、この作業…。「なぜ」この作業を行わなければならないのか、その理由もしっかり解説されているからハッキリ理解!スッキリ納得!さらに役立つ“ミニキーワード集”を収録!モヤっとしたらすぎに引けて、幸せになれます♡

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序文

まえがき

本書は,タイトルにも掲げたように,臨床現場において輸血療法を実践する医療従事者を対象に企画された輸血ポケットマニュアルです.従来,輸血療法に関する著書は数多くありますが,携帯可能なポケット判の輸血マニュアルは,「輸血療法の実施に関する指針」と「血液製剤の使用指針」以外にはなかったように思います.本書の最大の特徴は,輸血療法を行うプロセスに沿って,シチュエーション別に,なぜ,その作業を行わなければならないのかの理由と解説を記載した点です.

本書は,第Ⅰ部 輸血療法概論,第Ⅱ部 輸血療法の実際,第Ⅲ部 ミニキーワード集の三部構成です.第Ⅰ部は,輸血療法の基礎知識と概要について総論的に記載しており,輸血療法全体の知識を再確認することができます.第Ⅱ部の輸血療法の実際は,本書のメインパートであり,輸血療法のプロセスに沿って項目立てを行い,なぜ,その作業を行わなければならないのかの理由と解説を記載しています.第Ⅲ部のミニキーワード集は,輸血療法に関して重要と思われるキーワードについて,簡潔な説明を加えました.和文(アイウエオ順)と欧文(アルファベット順)に分かれており,原則として,どちらからでもキーワードにたどり着けるようにしました.また,説明文中の赤字で示した用語は,別項目としてキーワード集に収載されています.本書において,各章の記載に重複する部分がありますが,シチュエーション別に読まれることを念頭においているためです.本書は,輸血療法の実践に主眼をおいており,個々の病態に関する記述は必要最小限にとどめておりますので,必要な場合には他書を参照していただければと思います.

本書を執筆するきっかけは,医療系の職種を目指す学生さんを対象に企画された『輸血学テキスト』を中外医学社から出版させていただいたことです.学生さんの勉強のために書かれたテキストは,とかく定型的になりがちで,実際の輸血療法のプロセスからかけ離れている感を否めませんでした.やはり,臨床現場において輸血療法を実践している医療従事者のためのテキストが必要ではないかと,ずっと考えてきました.今回,中外医学社企画部の担当の方から,ユニークな企画ではないかというご判断をいただいたことで,執筆することになりました.本書は,2017年5月から順天堂大学医学部附属浦安病院の輸血室長にご就任された大久保光夫先生との共著になります.大久保先生は,以前より輸血療法に関する著書を執筆されており,輸血医学にとても造詣の深い先生です.共著ということで,文章のニュアンスが若干異なる部分もあるとは思いますが,ご了承いただければと思います.

臨床現場において,輸血療法を行う上で迷った場合などに,ポケットから出して参照していただけましたら,著者としてこの上ない喜びです.


2018 年 初夏の御茶の水にて
大坂 顯通

目次

I.輸血療法概論

1.輸血療法について

(1)輸血療法の基本的な考え方

(2)輸血用血液製剤の製造過程と医療機関への供給体制

 -1 輸血用血液製剤の製造過程

 -2 輸血用血液製剤の供給体制

(3)輸血用血液製剤の安全対策

 -1 日本における血液事業の流れ

 -2 輸血感染症の防止対策

 -3 その他の安全対策

(4)輸血療法のガイドラインについて

2.輸血療法の概要

(1)輸血療法のカスケード

(2)輸血療法の概要

 -1 医師の役割

 -2 臨床検査技師の役割

 -3 看護師の役割

(3)輸血療法の実際

 -1 周術期輸血とそれ以外の輸血療法

 -2 輸血実施部署別の輸血療法

 -3 危機的出血への対応

 -4 自己血輸血

 -5 小児の輸血療法

 -6 宗教的輸血拒否

II.輸血療法の実際

1.輸血の決定を行う【医師】

(1)患者に対する輸血の必要性を決定する

(2)輸血用血液製剤あるいは血漿分画製剤を選択する

 -1 輸血用血液製剤

 -2 血漿分画製剤

(3)輸血量を決定する

 -1 赤血球製剤

 -2 血小板製剤

 -3 新鮮凍結血漿

 -4 アルブミン製剤

(4)輸血同意書を取得する

(5)輸血の申込みを行う

2.患者検体を採血する【看護師】

(1)患者の血液型を確認する

 -1 ABO血液型

 -2 Rh血液型

(2)患者の不規則抗体の有無を確認する

(3)交差適合試験を依頼する

3.輸血関連検査を行う【臨床検査技師】

(1)ABO血液型検査を行う

 -1 ABO血液型検査

 -2 ABO血液型検査の実際

(2)Rh血液型検査を行う

 -1 Rh血液型検査の実際

 -2 Rh D variantについて

(3)不規則抗体検査を行う

 -1 不規則抗体検査の実際

(4)交差適合試験を行う

 -1 交差適合試験

 -2 交差適合試験の検査法

(5)患者検体を保存する

4.輸血の準備を行う【看護師】

(1)輸血実施部署に届いた輸血用血液製剤を確認する(受け入れ時確認)

(2)輸血の準備は,1回に1患者ごとに行う

(3)輸血の準備を行う場合は,2人で読み合わせ確認(ダブルチェック)を行う

(4)輸血用血液製剤の外観をチェックする

5.ベッドサイドで輸血を実施する【看護師・医師】

(1)輸血開始前に,患者のバイタルサインを確認する

 -1 発熱反応

 -2 アナフィラキシー反応

 -3 輸血関連急性肺障害と輸血随伴循環過負荷

(2)輸血実施時は,ベッドサイドで2人によるダブルチェックを行う

(3)輸血実施時は,ベッドサイドで2人による読み合わせ確認に加えて,電子照合を行う

(4)輸血速度を確認する

(5)輸血開始5分後および15分後に,患者の状態を観察する

 -1 アナフィラキシー反応

 -2 急性溶血反応

6.輸血副反応の有無をチェックする【看護師・医師】

(1)看護師の立場で輸血副反応をチェックする

 -1 患者検体を採血する

 -2 輸血の準備を行う

 -3 ベッドサイドで輸血を実施する

(2)医師の立場で輸血副反応をチェックする

 -1 輸血の決定を行う

 -2 ベッドサイドで輸血を実施する

 -3 遅発性の輸血副反応をチェックする

(3)輸血副反応の概説

 -1 溶血性副反応

 -2 非溶血性副反応

III.ミニキーワード集

和文(アイウエオ順)

欧文(アルファベット順)

参考図書

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書籍情報

  • ISBN:9784498019287
  • ページ数:180頁
  • 書籍発行日:2018年5月
  • 電子版発売日:2018年10月26日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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