麻酔科研修 実況中継!第4巻 気道管理編

  • ページ数 : 154頁
  • 書籍発行日 : 2019年1月
  • 電子版発売日 : 2019年1月25日
3,080
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商品情報

内容

麻酔科に限らず,救急科・集中治療科など,すべてのレジデントのための「気道管理」入門書の決定版です!

麻酔科研修実況中継も第4巻からは後期専門研修に入りました.今回のテーマは「気道管理」.ガイドラインを実臨床に生かし,いかにしてそれぞれの患者さんにベストな気道管理を行うか.本書を通読すればその考え方が身に付きます.

>『 麻酔科研修 実況中継!』シリーズ

序文

監修の言葉

公益社団法人日本麻酔科学会は,「周術期の患者の生体管理を中心としながら,救急医療や集中医療における生体管理,種々の疾病および手術を起因とする疼痛・緩和医療などの領域において,患者の命を守り,安全で快適な医療を提供することを目的とする.」と理念を掲げています.理念から麻酔科の守備範囲は,手術麻酔,救急医学,集中治療,ペインクリニック,緩和医療となります.

今回,著者である駒澤伸泰先生の専門分野である「気道管理」は,手術麻酔,救急医学,集中治療の根幹の部分となります.特に,困難気道の管理は,迅速な判断と対応が必要で,一瞬の躊躇がトラブルに繋がります.米国麻酔学会の困難気道ガイドラインや日本麻酔科学会気道管理アルゴリズムだけではなく,特に後半の「予期せぬ挿管困難」,「抜管時気道管理」,「解剖学的因子以外の困難気道」は,一般的な教科書よりも詳細に記載されています.

本書で「気道管理」に興味を持っていただき,解剖学アトラスを開く切っ掛けになれば,本書の役割を果たしたと考えています.

最後に,このような企画を実現していただいた中外医学社各位に深謝致します.


2018年11月吉日

大阪医科大学麻酔科学教室 教授
南 敏明

目次

序章 麻酔科専門研修で求められること

初期臨床研修医と後期専門研修医の違い

新専門医制度と専門研修プログラム

麻酔科専門医に求められる能力

麻酔科レジデントへのアドバイス

1 麻酔科的気道確保の考え方を理解しよう

何故,気道管理が大切なのか?

麻酔科医として気道管理の侵襲と循環への影響を意識しよう

麻酔科医として気道保護を意識しよう

2 ASA-DAMを理解しよう

米国麻酔学会のさまざまなガイドライン

ASA-DAMガイドライン

ASA-DAMの気道管理困難の定義と対応

ASA-DAMアルゴリズム

ASA-DAMの推奨する気道管理戦略

抜管時の注意点とフォローアップの重要性

ASA-DAMアルゴリズム図解の詳細

ASA-DAM推奨点のまとめ

3 JSA-AMAアルゴリズムを理解しよう

日本麻酔科学会気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)

JSA-AMAの換気による分類 V1-V3

日本麻酔科学会気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)の考え方

ASA-DAMとJSA-AMAの違い

日常からのシミュレーション訓練と環境整備の必要性

輪状甲状膜穿刺の訓練をシミュレーターで訓練する

4 術前気道評価法を習得しよう

麻酔科医として術前気道評価を身に着けよう

気道管理困難の予測の基本

下顎の大きさが気道管理のポイント

自分なりの気道評価方法を確立しよう

誤嚥リスクも評価して気道管理計画を立てよう

気道管理困難を引き起こす疾患や病態を理解しよう

予期せぬ換気困難・挿管困難への対応を万全に

5 ビデオ喉頭鏡を習得しよう

ビデオ喉頭鏡の利点を理解しよう

ビデオ喉頭鏡の有用性

代表的なビデオ喉頭鏡AWSとマックグラス(McGRATH)

ビデオ喉頭鏡の弱点を理解しよう その1 モニター視野障害

ビデオ喉頭鏡の弱点を理解しよう その2 声門通過困難への対応

AWSの特徴

McGRATH

6 声門上器具を習得しよう

緊急時気道確保における声門上器具の位置付け

気道管理ガイドラインにおける声門上器具の位置付け

心肺蘇生における声門上器具の位置付け

AHA-G2015ガイドラインにおける声門上器具

声門上器具の特徴を理解し,習熟しよう

さまざまな声門上器具

7 声門通過困難を意識し,気管支ファイバースコープを習得しよう

気管支ファイバースコープの位置づけ

〜声門通過困難対応器具として〜

ガムエラスティックブジー

気管支ファイバースコープの訓練と注意点

気管支ファイバースコープのさまざまな活用法

気管支ファイバースコープ

気管支ファイバースコープと挿管用声門上器具の併用

気管支ファイバースコープとビデオ喉頭鏡の併用

8 予期せぬ換気不能と侵襲的気道確保を理解しよう

気道管理困難症例に対する術前説明と準備

予期せぬ開口障害

声門上器具換気困難から侵襲的気道確保へ

予期せぬ換気困難・換気不能への対応

換気不能時のさまざまな対応

施設ごとの予期せぬ換気困難・不能への訓練の必要性

声門下の気道管理困難は事前の十分な検討が必要

9 抜管時の気道管理を習得しよう

抜管時の問題点

抜管の基準

抜管時は人的因子,手術因子により気道管理困難が修飾される

抜管に影響を与えるさまざまな因子

Difficult Airway Society(DAS)抜管ガイドライン

Difficult Airway Society抜管ガイドラインの各ステップ

10 解剖学的原因以外の気道管理困難を意識しよう 〜アナフィラキシー,喘息発作,緊張性気胸を例に〜

全ての症例で発生しうる気道管理困難

アナフィラキシーショックと気道管理

アナフィラキシーショックの多様性を理解しよう

解剖学的原因によらない気道管理困難

全身麻酔中における喘息発作

緊張性気胸は換気不能

,心停止につながります

総合的な気道管理困難への対応を意識しましょう

11 院内急変時の気道管理に参加しよう

院内急変は突然発生します

院内急変対応と気道管理〜何よりもまずは酸素化〜

院内急変対応における麻酔科の役割

緊急時こそチームワークが大切です

手術室外での気道管理に必要なこと〜環境要因による気道管理困難を意識して〜


エピローグ


あとがき


気道管理に関する各種ガイドライン


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書籍情報

  • ISBN:9784498055445
  • ページ数:154頁
  • 書籍発行日:2019年1月
  • 電子版発売日:2019年1月25日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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