しみじみわかる血栓止血 Vol.2 血栓症・抗血栓療法編

  • ページ数 : 188頁
  • 書籍発行日 : 2015年5月
  • 電子版発売日 : 2015年6月5日
4,400
(税込)
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商品情報

内容

寝ころびながらでも読めて、血栓止血学がしみじみ分かるシリーズ第二弾!

Vol.2 では血栓症の概念や抗血栓療法、新規経口抗凝固薬(NOAC)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、血液凝固検査などについて易しく解説。幅広い領域の皆様に興味を持っていただける内容となっています。
わかりやすく、堅苦しくない文章で、どんどん読み進められます。

>Vol.1 『しみじみわかる血栓止血 Vol.1 DIC・血液凝固検査編』 はこちら

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序文

寝転びながらでも読めるのに血栓止血学がしみじみわかるをモットーにして、Vol.1 DIC・血液凝固検査編を昨年、発刊しました。

幸い多くの方にお求めいただき、わかりやすい、堅苦しくなくどんどん読み進むことができるなどのご感想をいただきました。ありがとうございます。

A5サイズでコンパクトな書籍だったのも、持ち運びに便利だったようです。

この度、Vol.2 血栓症・抗血栓療法編発刊の機会をいただきました。Vol.1では、DICや血液凝固検査を取り上げた関係で、おそらく血液内科医、臨床検査技師、研修医、医学生の皆さんに手にしていただいたのではないかと思います。

Vol.2では血栓症、抗血栓療法を取り上げていますので、上記の方々以外にも多くの領域の皆様にご興味を持っていただけるのではないかと思っています。

また、おそらく半分程度の記事は、医療関係者ではなく一般の方にもお読みいただけるのではないかと思います。

抗凝固療法花盛りの時代になっていますが、多くの皆様が関心をもたれている新規経口抗凝固薬(NOAC)に関しても十分に誌面を割いて、記事にさせていただいています。

日本において、血栓止血学の楽しさをしみじみわかる人が増えることを願っています。


平成27年4月吉日
金沢大学附属病院 病院臨床教授
朝倉 英策
(血栓止血外来担当)

目次

1章/血栓症

A─血栓症の概念

1 血栓症とは?

2 血栓症の分類

3 動脈血栓症

4 静脈血栓症

B─抗血栓療法

1 抗血栓療法の種類

2 抗血栓療法の使い分け

3 血栓症の種類と抗血栓療法の分類

4 抗血栓療法(薬物)

5 抗血小板療法/アスピリン

6 アスピリンの作用機序

7 アスピリンジレンマ

8 アスピリン少量投与

9 アスピリン使用量

10 抗凝固療法/ワルファリン

11 牛の奇病(sweet clover病)

12 牛の奇病とダイクマロール

13 ワルファリンの語源

14 ワルファリンと殺鼠剤

C─アスピリンvs.ワルファリン

1 アスピリンか、ワルファリンか?

2 冠動脈ステント留置

3 冠動脈ステント:アスピリン、ワルファリン、チクロピジン

4 冠動脈ステント:DAPT

5 心房細動

6 心房細動と十分なワルファリン

7 凝固活性化分子マーカー

8 心房細動とTAT、SF、DDなど

9 心房細動の抗血栓療法とF1+2

10 心房細動:INRとF1+2の相関

11 心房細動:抗凝固療法とD-ダイマー①

12 心房細動:抗凝固療法とD-ダイマー②

13 心房細動:抗凝固療法と可溶性フィブリン(SF)

14 ワルファリンのモニタリング

15 心房細動にはワルファリン

16 心房細動:INRと出血

17 心房細動の抗凝固療法モニタリング

18 効果と出血のモニタリング

19 INRモニタリング

20 閉塞性動脈硬化症

21 閉塞性動脈硬化症:抗凝固療法?

22 閉塞性動脈硬化症には抗血小板療法

23 血栓症病態と抗血栓療法の使い分け(まとめ)

24 プラビックス、プレタール、プロサイリン/ドルナー

25 ワルファリン

D─ヘパリン類など

1 ヘパリン類の種類

2 低分子へパリン

3 ダナパロイドナトリウム(オルガラン)

4 フォンダパリヌクス(アリクストラ)

5 プロタミン(ヘパリンの中和)

6 アルガトロバン(スロンノン)

7 抗トロンビン薬か、抗Xa薬か?

8 ヒルジン(ヒルの唾液腺がヒント)

9 ヒルログ(ヒルジン誘導体)

E─新規経口抗凝固薬(NOAC)

1 新規経口抗凝固薬(NOAC)

2 ワルファリンとNOACの相違点

3 NOACの効果

4 NOACの少ない頭蓋内出血

5 NOACによる脳卒中の低下

6 NOACとワルファリンの長所と短所

7 NOACの種類

8 NOACの比較

9 プラザキサとイグザレルトの比較

10 モニタリングは不要か?

11 NOACの薬物動態

12 ダビガトランのPT、APTTへの影響

13 ダビガトランとPT、APTT(試薬)

14 リバーロキサバンとPT、APTT

15 エドキサバンとPT、APTT

16 リバーロキサバンとPT(術後)

17 ダビガトランとアンチトロンビン(AT)

18 リバーロキサバンとアンチトロンビン(AT)

19 ダビガトランとフィブリノゲン

20 ダビガトランとAPTT(入院)

21 ダビガトランとAPTT(外来)

22 NOACのモニタリング(PT&APTT)

23 各NOACのモニタリング

24 NOACのモニタリング(効果&副作用)

25 モニタリングの例

26 心房細動治療のガイドライン

27 NOACとPOCTの落とし穴

28 がん患者の血栓症に対するNOAC

2章/深部静脈血栓症/肺塞栓症

A─概念

1 深部静脈血栓症/肺塞栓症とは?

2 深部静脈血栓症と血栓性静脈炎の違い

3 深部静脈血栓症は右or左下肢に多い?

4 深部静脈血栓症は日本人に少ない?

B─整形外科手術、地震災害

1 整形外科手術と深部静脈血栓症

2 地震災害と深部静脈血栓症

C─症状、診断

1 深部静脈血栓症/肺塞栓症の症状

2 深部静脈血栓症/肺塞栓症の診断

3 D-ダイマーの威力

4 深部静脈血栓症とD-ダイマー

5 D-ダイマーがブレイクした理由

D─治療

1 治療の基本

2 急性期および慢性期の治療

3 深部静脈血栓症/肺塞栓症に対する線溶療法の是非

E─予防、ガイドライン

1 静脈血栓塞栓症の発症予防

2 静脈血栓塞栓症の予防ガイドライン

F─下大静脈フィルター

1 下大静脈フィルターの是非

2 下大静脈フィルターの成績

G─危険因子、血栓性素因

1 危険因子

2 血液学的な血栓性素因

H─エコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症)

1 発症の本当のわけは?

3章/閉塞性動脈硬化症

1 閉塞性動脈硬化症とは?

2 治療

3 他の動脈硬化症に注意

4 早期診断のために

4章/抗リン脂質抗体症候群(APS)

1 APSの概念

2 APSの診断基準

3 APSの疾患と診療科

4 APSの治療

5 APSと不育症

6 APSにおける流産の機序

7 APSの妊娠管理

8 APSの妊娠管理:ヘパリンの注意点

9 APSとITPの合併

10 ITPの抗リン脂質抗体と血栓症

11 LA陽性ITPと血栓症

12 ITPと抗リン脂質抗体チェック率

13 APSとITPの合併への対応

14 ITPに対するエルトロンボパグと血栓症

15 APSのまとめ

16 APS確認のための問題①

17 APS確認のための問題②

5章/血液凝固検査(発展)

1 PT

2 PT-INRとトロンボテスト

3 APTT

4 トロンボテスト(TT)・ヘパプラスチンテスト(HPT)

5 フィブリノゲン

6 D-ダイマー

7 TAT

8 SF、FMC、F1+2

9 PIC

10 線溶マーカーのまとめ

11 t-PA/PAI-1複合体

12 FDP採血管

13 FDPのartifact

14 DICとDVTの合併

15 血栓性素因の血液検査

16 出血性素因の血液検査(鼻出血など)


さくいん

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書籍情報

  • ISBN:9784498125926
  • ページ数:188頁
  • 書籍発行日:2015年5月
  • 電子版発売日:2015年6月5日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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