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- こうすればうまくいく 心房細動の治し方,付き合い方
商品情報
内容
「治す」ことを目標としたカテーテルアブレーション手術と、薬物療法で症状をコントロールする「付き合う」方法。それぞれの道を選んだのちの、具体的な治療や手技、薬物用法について、その具体例を挙げて紹介した一冊。
>姉妹書『 その心房細動,治しますか? 付き合いますか? [改訂2版]』 はこちら
序文
はじめに
本書は、前書『その心房細動、治しますか? 付き合いますか?』の続編として、実際の心房細動の対処の仕方についてまとめたものです。主に一般臨床医や若手医師を対象として書きましたが、心房細動を患っている患者さんにも参考になればと思います。
心房細動の治療法には、それを「治す」方法と、「付き合う」方法の2つの大きな方法があります。もちろん誰だって「治す」ことを選びたいと思いますが、心房細動には自然治癒はなく、またクスリには「治す」作用はありません。クスリを飲んで治療してゆくことは、心房細動と「付き合ってゆく」ことを意味します。
心房細動を治すためには手術(カテーテル手術)が必要になります。患者さんによって手術が適した人と適していない人がいます。また治すためには手術に適した時期があります。心房細動を「治す」道と「付き合う」道のどちらを選ぶべきなのか、医師として、患者として2つの治療法について一歩踏み込んだ内容を知っていただくことを目的に本書を書きました。
本書では、それぞれの方法を選んだのち、どのようにして治すのか、または付き合うのか、という実際の対処法についての内容をまとめています。心房細動という病気の基本的なことについては本書では最小限にとどめていますので、まだ心房細動に関する知識があまりない方々は、前書から読み始めていただくことをお勧めいたします。
心房細動を治すという実際の手術は、専門施設で行われます。しかし、心房細動の患者さんを見つけ、治療方針を考え、専門施設に紹介し、そして治療後のフォローアップを行うという一連の作業の中で、一般臨床医の果たす役割は非常に大きいのです。治療チームの一員として、治療の実際について知っていただければと考えています。多くの方が御自分の、そして目の前の患者さんの治療をどうしたらよいか、を考える際の参考になれば幸いです。
2014年1月吉日
東京慈恵会医科大学循環器内科
山根 禎一
目次
第1部 基本知識:心房細動とはどのような病気か?
心房細動とはどのような病気なのか?
心房細動は進行性の病気です
心房細動の治療選択肢
心房細動に関する最近の話題
第2部 心房細動の治し方
「治す」とはどういうことなのか?
どのような人が心房細動を治すべきか?
心房細動を治すための方法(どうやったら治るのか)
どうやってカテーテルで治せるようになったのか?
カテーテルアブレーション治療:どういう治療なのか?
心房細動に対するカテーテルアブレーションの治療成績
薬物とカテーテルアブレーションの洞調律維持効果の比較
学会のガイドライン
アブレーションとは具体的に何をするのか?
アブレーション治療と入院の実際
どこで治療を受けるのか?
カテーテルアブレーションの危険性
アブレーション治療後の再発の話
治療の旬の時期の話
長期的な治療成績の話
心房細動を治すことは、患者さんの予後を改善するのか?
手術後の内服薬はどうなるのか?
第3部 心房細動の付き合い方
「付き合う」というのはどういう意味なのか?
心房細動と「付き合う」とはどのような治療なのか?
経過観察とは?
リズムコントロールとは?
リズムコントロールの実際の方法
リズムコントロールを行う際の注意点
レートコントロール治療(心拍数調節治療)とは?
抗凝固薬による脳梗塞の予防
低リスクの患者さんの抗凝固をどうしたらよいのか?
ワルファリンの適正使用量は?
ワルファリンと食べ物について
CHADS2スコアとCHA2DS2-VAScスコア
抗凝固薬と歯科治療
新規抗凝固薬について
新規抗凝固薬の使い分けについて
「治す」と「付き合う」の中間の治療法―カテーテルとクスリのハイブリッド治療法―
第4部 心房細動治療におけるいくつかの重要な話
カテーテルアブレーションが最も適しているのは?
抗不整脈薬で引っぱるとよくない
手術しなくてはいけないの?
「健診で見つかった」では、発見が遅い
WPW症候群がある人の心房細動
医療費について
第5部 具体例から考えてみよう
症例1 理想的経過で根治した人
症例2 慢性心房細動が治った人
症例3 高度に進行していて、治らなかった人
症例4 妊娠中に発見された心房細動
症例5 そのままうまく付き合えば問題ない人
(手術の適応なし)
症例6 ご本人が手術を希望されなかった人
症例7 一度や二度の発作であれば、まだ様子を見たほうがよい
症例8 動悸とめまい、失神で来院された方
症例9 見つかった時から慢性心房細動の人(年に1回の健診では早期発見には不十分)
症例10 外科手術で治った人
症例11 心不全を合併した心房細動
症例12 だらだらとクスリの治療を続け、良い時期を逃した例
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書籍情報
- ISBN:9784498136304
- ページ数:132頁
- 書籍発行日:2014年3月
- 電子版発売日:2014年9月5日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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