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いまさら訊けない! CKD患者 栄養・運動療法の考えかた,やりかたQ&A

  • ページ数 : 248頁
  • 書籍発行日 : 2016年6月
  • 電子版発売日 : 2016年9月9日
3,960
(税込)
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商品情報

内容

これ1冊で、栄養と運動がわかる!

サルコペニアとフレイルの対策の根幹をなす栄養と運動療法について、各分野のエキスパートによる51のQ&Aであなたの疑問をズバリ解決!
“栄養と運動が大切なことがわかるが、どうしたらよいかわからない”そんな皆さまの明日からの診療に活用できます。

>『 いまさら訊けない!』シリーズ

序文

「いまさら訊けない!」シリーズは,本書で3冊目になります.これまでは,透析患者さんの検査値と薬剤について,それぞれのみかた,考えかた,やりかたについて紹介しましたが,今回は,最近関心が高まっている栄養と運動療法を取り上げました.

日本人の高齢化は大きな社会問題ですが,慢性腎臓病(CKD)の分野も例外ではありません.多くの患者さんは70歳以上であり,CKD以外にも様々な合併症をかかえています.したがって,診療の目標も,単に生物学的な寿命を延ばすことではなく,いかに元気で活発に過ごしていただくか,すなわち「健康寿命の延伸」に変わってきています.特に,サルコペニアとフレイルの概念が提唱されてからは,これらを早く見つけ,適切かつ必要な介入を行い,これらの進行を抑え,高齢者の機能障害や要介護を防ぐことが重要である,という認識が広まっています.

本書では,サルコペニアとフレイル対策の根幹をなす栄養と運動療法について,Q&A形式でまとめました.前半は,CKD患者さんにおける栄養評価法,栄養に関連する用語の解説(サルコペニア,フレイルを含む),栄養と関連する病態(嚥下機能など),運動能力の評価法などを紹介し,後半は栄養介入法,運動指導,栄養+運動療法について書かれています.各項目では,それぞれのクリニカル・クエスチョンに答えるとともに,CKD患者さんの現況や問題点にも触れられています.

"栄養と運動が大切なことはわかるが,どうしたらよいかわからない"といった声を聞くことがあります.栄養および運動介入は,多職種によるチーム医療が不可欠です.そこで,本書では第一線で活躍されている医師,栄養士,理学療法士にお願いし,それぞれの立場から執筆いただきました.さらに専門領域も,腎臓内科,リハビリテーション科,老年病科,整形外科,循環器科,臨床栄養学など,多岐にわたっています.

ぜひ本書を手に取り,CKD患者さんに対する栄養介入と運動療法に興味を持っていただき,明日からの診療に活用いただけると幸いです.本書は,最新情報まで網羅されており,全職種の皆さまに自信を持ってお薦めできる一冊に仕上がっています.

最後にこの場を借り,本書の完成にご協力いただいた関係各位に深謝申し上げます.


2016年5月
浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部 加藤明彦



目次

I はじめに

Q1.CKD患者では,どうして栄養と運動療法について考える必要があるのですか?

II 栄養状態の評価

Q1.主観的包括的栄養アセスメント(SGA)とは何ですか?CKD患者の栄養スクリーニングに役立ちますか?

Q2.CKD患者においてエネルギー摂取量はどのように評価すればよいですか?また,特殊食品はどのように使えばよいですか?

Q3.CKD患者におけるたんぱく質摂取量の評価法を教えてください

Q4.CKD患者における内因性酸産生量の計算法と臨床的な意義を教えてください

Q5.GNRIとはどんなスクリーニング法ですか?GNRIを用いる際の注意点は何ですか?

Q6.炎症関連スコアには何がありますか?CKD患者の評価法として有用ですか?

Q7.CONUTスコアとはどういった評価法ですか?

Q8.CTを用いた身体組成の評価法を教えてください.CKD患者では役立ちますか?

Q9.CKD患者における上腕および下腿の身体計測法とその注意点を教えてください

Q10.CKD患者において血中の25(OH)D濃度の測定は栄養指標として有用ですか?

Q11.腹膜透析患者の栄養評価のポイントを教えてください

III 栄養に関連する用語の解説

Q1.サルコペニアとはどういった病態ですか?サルコペニアの診断法を教えてください

Q2.サルコペニア肥満が注目されていますがどういった病態ですか?

Q3.サルコペニアによる摂食嚥下障害について教えてください

Q4.フレイルとはどんな病態ですか? フレイルはどうやって評価すればよいですか?

Q5.CKD患者におけるサルコペニアとフレイルについて教えてください

Q6.Protein-energy wasting(PEW)とはどういった病態ですか? 診断基準を教えてください

Q7.MIA症候群,MICS,PEWの用語の違いは何ですか?

Q8.悪液質とはどんな病態ですか?その診断法とCKD患者における現状を教えてください

IV 栄養に関連した病態の評価

Q1.嚥下機能はどうやって評価すればよいですか?CKD患者では嚥下機能と栄養状態は関連しますか?

Q2.どうやってうつ病を診断すればよいですか?CKD患者ではうつ病と栄養状態は関連しますか?

Q3.認知機能障害はどう評価するのがよいですか?CKD患者では認知機能と栄養状態は関連しますか?

Q4.CKD患者ではどうやって疲労を評価すればよいですか?また疲労と栄養状態は関連しますか?

Q5.CKD患者(透析患者)において,栄養状態は独居や収入などの社会的な側面と関連しますか?

V 運動能力の評価

Q1.CKD患者では身体機能をどうやって評価するのがよいですか?

Q2.CKD患者では筋力はどうやって評価すればよいですか?

Q3.CKD患者において心肺機能はどう評価すればよいですか?

Q4.ロコモティブシンドロームとはどうやって診断すればよいですか?

VI 栄養介入

Q1.CKD患者において栄養介入の必要性はどうやって判断すればよいですか? 食事摂取量や生化学的・身体的栄養指標などからみて,CKD患者への栄養介入の必要性はどうやって判断したらよいか教えてください

Q2.CKD患者に対する食事療法基準2014年版が出ましたが,これまでの食事療法基準と変わった点はどんなことですか?

Q3.地中海食とはどんな食事ですか?また,CKD患者には有用ですか?

Q4.CKD患者で不足しやすいビタミンは何ですか?どう補給した方がよいですか?

Q5.CKD患者で不足しやすい鉄以外の微量元素は何ですか? どう補給すればよいですか?

Q6.CKD患者における天然型ビタミンDの投与法と効果を教えてください

Q7.CKD患者ではカルニチンの投与によってどういった効果が期待されますか?

Q8.CKD患者において注意が必要なサプリメントは何ですか?

Q9.CKD患者におけるリン制限の効果とそのメカニズムを解説してもらえますか?

Q10.食材によってリン吸収率に違いはありますか?CKD患者ではリン摂取量を抑えるため, どういった食材に注意すればよいですか?

Q11.透析患者における経口からの栄養補給のやりかたと期待される効果を教えてください

Q12.透析患者における透析中高カロリー輸液のやりかたと期待される効果を教えてください

Q13.塩分摂取量と食事摂取量は関連しますが,透析患者では食塩摂取量をどう考えればよいですか?

VII 運動指導

Q1.CKD患者が運動療法を始める場合,心機能や腎機能に注意した方がよいですか?

Q2.CKD患者ではどういった運動効果がありますか?その際に貧血管理は重要ですか?

Q3.フレイルのあるCKD患者では,どんな運動療法を行えばよいでしょうか?

Q4.CKD患者において,運動を長続きさせるコツは何ですか?

Q5.透析中の運動療法について,やり方と注意点を教えてください

Q6.ロコトレとはどのような運動ですか?CKD患者にはどのような効果が期待できますか?

VIII 栄養+運動療法

Q1.運動するにあたりどのタイミングで栄養摂取すればよいですか?またどんな栄養素が有用ですか?

Q2.栄養と運動療法を組み合わせることにより,どんな効果が期待されますか?

Q3.CKD患者において栄養と運動療法の併用効果はありますか?


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書籍情報

  • ISBN:9784498224308
  • ページ数:248頁
  • 書籍発行日:2016年6月
  • 電子版発売日:2016年9月9日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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