- m3.com 電子書籍
- 血液疾患における多職種の関わり〜5つの症例から考えるチーム医療の実際〜
商品情報
内容
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
私は1980年近畿大学医学部を卒業し,堀内 篤先生が主宰されていた第三内科に入局しました.当時の第三内科は血液疾患,膠原病,腎疾患,神経疾患と守備範囲の広い診療科であり,2年間の研修で血液疾患以外の多くの症例を経験しました.いわゆるgeneral medicineを学ぶよい環境で,後にこの臨床経験が,血液疾患の診療に非常に役立つことになりました.無事に研修が終了し,本格的に血液疾患診療に没頭しました.1983年に第三内科初の骨髄移植症例の主治医になり,28歳の再生不良性貧血の患者様で,無事骨髄が生着し,血球が回復してきたときの感激は今でも忘れません.しかし,当時の血液疾患の診療は,現在のように臨床心理士,理学療法士の関与や薬剤師による服薬指導などもなく,主治医が孤軍奮闘し,何でも医師が行う時代であったため,チーム医療という概念もなかったように思います.本書に示しますように,現在では多職種によるチーム医療が一般的に行われております.そのため,症例を多方面から解析することができ,より深い考察のもとに患者様にとって最良の治療方針が得られる環境が整備されております.これから血液疾患診療をされる方々にとって本書が一つの道標になり,お役に立てば幸いに存じます.また,本書を完成させるためにご尽力いただいた各先生および多職種の方々に,深謝申し上げます.
2020年3月吉日
前田 裕弘
目次
0 はじめに〜本書で扱う5つの血液疾患について〜
1. 多職種連携の必要性
2. 本書で扱う5つの血液疾患について
1急性リンパ性白血病(ALL)
2成人 T 細胞性白血病(ATL
3特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
4ゴーシェ病
5骨髄異形成症候群(MDS)
1 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と合併症の治療に難渋した症例
1. ITPってどんな病気?
1何が原因で起こるの?
2どんな症状が出るの?
3どうやって診断するの?
4どんな治療をするの?
2. 実際のITP患者の症例
1救急搬送され入院!
2治療は予想外に難航
3手術を目指して
4さらなる問題が⁉
5手術をしたのになかなか治らない?
6本当にITP ⁇
7今度は感染症?
8一難去ってまた一難
9ようやく退院の目途が
10リハビリテーションに関わってくれた方達の声
3. 退院をめざす!
1退院に向けた今後の治療戦略
2MSWって?
3退院支援に関わった看護師とMSWの声
4. 外来でも治療が続いています
2 急性リンパ性白血病(ALL)に対し、同種造血幹細胞移植を受けた若年女性の例
1. ALLってどんな病気?
1ずばり解説します,急性リンパ性白血病
2移植ってなんでするの?
2. 実際のALL患者の症例
1白血病が見つかるまで
2治療が始まってからの道のり
3今ってどんな気持ち?
4地固め療法から移植までの道のり
5移植しているとき何がつらかった?
3. 外来通院
1無事に退院できたはいいけど... つらい移植後の合併症とは
2退院して困ったことは?
3若年女性ならではの精神的苦痛とは
4. 症例を振り返って
3 成人T細胞性白血病(ATL)を発症し,長期間,皮膚疾患を併発した症例
1. ATLってどんな病気?
1何が原因で起こるの?
2どんな症状が出るの?
3主な治療法
2. 実際のATL患者の症例
1主治医の声
2薬剤師の声
3看護師の声
4臨床心理士の声
5MSW(医療ソーシャルワーカー)の声
4 同種造血幹細胞移植後の早期再発患者への医療チームの関わり
1. 同種造血幹細胞移植の背景
2. 実際の同種移植患者の症例
3. 実際の同種移植患者への多職種の関わり
1寛解導入療法から地固め療法,合併症による治療中断
2同種移植〜移植後合併症〜移植後再発
3ターミナルケア
4. 移植後再発の患者を通じて各職種にできること
5 骨髄異形成症候群(MDS)の陰にゴーシェ病が隠れていた症例
1. ゴーシェ病,MDSってどんな病気?
1ゴーシェ病とは?
2骨髄異形成症候群(MDS)とは?
2. 実際のゴーシェ病患者の症例
1初回入院から退院(ゴーシェ病診断)まで
2告知から治療まで
3ゴーシェ病の治療を始めましょう!
4通院での加療
5白血病の治療もしなきゃ!!
3. ゴーシェ病のリアル〜問題とその解決に向けて〜
さくいん
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:11.3MB以上(インストール時:26.7MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:45.0MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:11.3MB以上(インストール時:26.7MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:45.0MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784498225206
- ページ数:230頁
- 書籍発行日:2020年3月
- 電子版発売日:2020年4月10日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。
※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。