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- PT・OTビジュアルテキスト 局所と全身からアプローチする 運動器の運動療法
商品情報
内容
視覚的な理解を重視するための図表を多数掲載。運動器の操作技術を向上させるため骨格模型を用いた実習課題を章ごとにとり入れるほか、疾患別ではなく運動器を部位別に対象とする構成となっています。
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序文
理学療法士にとって運動療法は,業務の中核をなす治療技術であり,中でも運動器に対する技術は,その基本となる.このため,理学療法の卒前教育において,長時間に及ぶ講義と実習が行われているが,これまでの教科書は,運動療法の理論やその背景を重視したものが多かった.基礎的な知識の重要性に疑いの余地はないが,運動療法をはじめとする理学療法の評価や治療は「知っている」から「できる」となってはじめて完結する.しかし,教育現場のみならず臨床現場においても,痛切にその隔たりを感じることがある.そこで,本書では,基本的な運動療法を理解するだけでなく,「できる」まで引き上げることに注力した.以下に本書の特徴を示す.
①運動療法の評価や治療の具体的な方法を示し,学内教育においてこれを体験し,反復して習得する実習課題を提示した.中でも運動器の操作技術を向上させるため,骨格模型を用いた実習課題を章ごとにとり入れた.
②運動器に対する治療と評価には共通する手技があり,さらに臨床では,正確性とともにバリエーションも求められる.このため本書は,総論も要点を整理して図式化し,各論を含めてできる限り多くの図表を用い,視覚的な理解を重視する図説とした.
③各論は身体各部の普遍的な評価や治療技術を習得するため,疾患別ではなく運動器を部位別に対象とする構成とした.
④部位別の表記とともに,理学療法士にとって重要な,全身の姿勢や運動の連鎖に関する章を設けて詳述した.
⑤それぞれの章に実際の症例を交えた解説や図をとり入れ,実践的な内容となるように配慮した.
⑥理学療法士や理学療法を学ぶ学生にとって,正しい知識とともに,生体の現象を「捉える目」と「感じる手」は,欠くことができない.近年,解像度や機能が飛躍的に向上している超音波診断装置(エコー)は,皮下における骨や軟部組織の動態を可視化できる.今後ますます臨床や教育においてその重要性が増すと思われ,本書でも積極的にとり入れた.
本書の執筆は養成校の教員の他に,臨床で活動している理学療法士の方々にもお願いした.単に作業を分担するのではなく,教員と臨床家が運動器の運動療法における評価と治療,その教育について真摯に検討を重ね,その成果を本書にまとめることができた.本書の刊行は,学校教育と臨床現場において,卒前および卒後の教育を共有することにも役立つと思われる.
最後に,本書の出版にあたり大変お世話になった,羊土社の原田悠氏と冨塚達也氏に,深甚なる謝意をあらわす.
2017年7月
編者記す
目次
第Ⅰ部 総論
❶運動器の運動療法とは
1 定義
2 運動療法の歴史
3 運動療法の器具
コラム:理学療法士の役割
❷運動療法の基礎
1 運動療法の技術基礎
2 運動器損傷と治癒
3 力学的負荷と発生機序
4 機能障害
コラム:臨床実習での評価の注意点
❸運動器損傷の評価と治療
1 評価と治療の原則
2 運動機能の評価と治療
3 運動療法とエコー
コラム:高齢者の評価と治療
❹末梢神経障害の評価と治療
1 末梢神経の構造
2 分類
3 末梢神経の再生
4 臨床症状
5 評価
6 治療
第Ⅱ部 各論1 基礎-実習-臨床を結ぶ部位別の視点
❺肩関節と肩甲帯
1 関節運動の基礎
2 疾患と治療
3 運動性の評価と治療
4 安定性の評価と治療
5 協調性の評価と治療
コラム:痛みに対する評価とアプローチ
❻肘関節と前腕
1 関節運動の基礎
2 疾患と治療
3 運動性の評価と治療
4 安定性の評価と治療
5 協調性の評価と治療
❼手関節と手指
1 関節運動の基礎
2 疾患と治療
3 運動性の評価と治療
4 安定性の評価と治療
5 協調性の評価と治療
コラム:握りの操作性を意識したことありますか?
❽頭頸部
1 関節運動の基礎
2 疾患と治療
3 評価と治療
4 運動性の評価と治療
5 安定性の評価と治療
6 姿勢制御能の評価と治療
コラム:舌の位置に注目したことありますか?!
❾胸椎と胸郭
1 関節運動の基礎
2 疾患と治療
3 評価と治療
4 運動性の評価と治療
5 安定性の評価と治療
6 姿勢制御能の評価と治療
❿腰椎
1 関節運動の基礎
2 疾患と治療
3 評価と治療
4 運動性の評価と治療
5 安定性の評価と治療
6 姿勢制御能の評価と治療
コラム:実習生T君の腰痛
⓫股関節
1 関節運動の基礎
2 疾患と外科治療
3 評価と治療
4 運動性の評価と治療
5 安定性の評価と治療
6 姿勢制御能の評価と治療
コラム:痛みに潜む"地雷"
⓬膝関節
1 関節運動の基礎
2 疾患と外科治療
3 運動性の評価と治療
4 安定性の評価と治療
5 姿勢制御能の評価と治療
コラム:Lachman testで実習生をスカウティング!
⓭足
1 関節運動の基礎
2 評価と治療
3 運動性の評価と治療
4 安定性の評価と治療
5 姿勢制御能の評価と治療
第Ⅲ部 各論2 基礎-実習-臨床を結ぶ全身の視点
⓮姿勢と運動連鎖
1 基礎・実習
2 臨床:評価と運動療法
3 転倒予防
⓯疾患別で押さえておきたいポイント
1 関節リウマチ
2 悪性骨腫瘍
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書籍情報
- ISBN:9784758102223
- ページ数:342頁
- 書籍発行日:2017年8月
- 電子版発売日:2018年3月30日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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