ライフサイエンス論文を書くための英作文&用例500

  • ページ数 : 229頁
  • 書籍発行日 : 2009年10月
  • 電子版発売日 : 2014年11月7日
4,180
(税込)
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商品情報

内容

英文作成のコツは「主語+動詞」の組み合わせで決まる!

生命科学分野の主要な学術誌約150誌の7,500万語をもとに、文章のパターンを徹底解析!
第1部では日本人がつまずきやすいポイントを9つに分けて解説し、第2部では、主語と動詞の組み合わせ方を豊富な例文とともに解説。とにかくすぐに書き始めたい人にオススメです!

序文

まえがき

ある日,友人のKさんから電話があった.

K: 河本さんの本いいですね.いつも使っていますよ.
(まずは,お世辞を言っておいて,突然...)

K: ところで,英語論文をスラスラ書けるようになるには,どうすればいいんでしょうか?
(あれ,私の本には書いてなかったかな?)

私: それは一朝一夕にはできない難しい問題だよ. 少なくとも書きたい内容に対していくつかの英語のフレーズが浮かんでくるようなトレーニングが必要じゃないかな.

K: なるほど.よく使われる英文のデータベースをつくればいいんでしょうか? わたしの研究分野は非常に狭い領域なので,使われる英語のパターンも限られているような気がします.

私: おおっ,それはいいねぇ.ぜひ,つくってみたらどうかな?
(私にはつくれそうもないが...)

とはいうものの,何か役立つものがつくれないだろうかと考え,「英語論文をスラスラ書けるようになる」ことを目指して本書の制作を思いたった.論文らしい英語を書くための第一歩は,過去の関連論文から表現を借りることである.しかし,これから書く内容は過去の論文とは異なるものであり,また,それぞれの人が書きたい内容は千差万別であるので,それらをすべて満足させるようなデータベースをつくることはほとんど不可能であろう. 英文を書くためにまず必要なことは, 主語と動詞を決めることである.そこで,本書では「主語と動詞」の組み合わせに着目した.

英語と日本語とでは構成や発想が大きく異なるために,この「主語と動詞」を決める作業が日本人には意外に困難なものである.第1部では,日本人にとって盲点になりそうな論文用の英文の組み立て方のコツについてまとめてある.また第2部は,その「主語と動詞」の組み合わせに特化した使い分け辞典(活用辞典)という構成である.論文で主語としてよく使われる名詞が分類してあるので, まずはこれらを主語にする文を考えるようにするとよいであろう. 文を構成する語の組み合わせはほとんど無限にあるが, 主語と動詞だけならたった2語の組み合わせの問題であり, ここに示す組み合わせを中心に文を組み立てれば意外に簡単に英文がつくれるはずだ.

本書では,117の名詞(主語)に対して,合計約1500の主語+動詞のパターンと約500の例文が示してある.これらを利用して,「スラスラ書ける」英語力を目指そう.

また著者らはこれまで,ライフサイエンス英語シリーズとして,『類語使い分け辞典』『英語表現使い分け辞典』『論文作成のための英文法』『文例で身につける英単語・熟語』を製作した.本書はこれらを最大限に活用するための基盤となる解説書である.

本書が,英語論文執筆の一助となれば幸いである.

2009年 9月

著者を代表して

河本 健

目次

第1部:主語が肝心 日本人が間違いやすい英作文のポイント9

1 論文の書き方のコツ

2 まず主語を決めよう

3 文の柱となる"主語--動詞"の骨格を決めよう

4 動詞に続けて使われる語句--目的語・補語・副詞句

5 受動態の使い方

6 時制の決め方

7 助動詞の使い方

8 副詞の使い方

9 名詞の可算・不可算と冠詞の使い方

●プラスα:冠詞使い分けの法則の徹底攻略

●プラスα:冠詞の心

第2部:主語別にみる 主語-動詞の組み合わせ+例文500

1章「著者・論文」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 解釈・結果

ii. 同定

iii. 計画・遂行

2章「分析研究」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 解釈・結果

ii. 計画・遂行

iii. 性質

iv. 同定

3章「研究結果」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 解釈・結果

ii. 計画・遂行

iii. 同定

4章「方法」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 計画・遂行

ii. 解釈・結果

iii. 性質

5章「研究対象」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 性質

ii. 経過

iii. 同定

iv. 計画・遂行

6章「現象」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 発生・同定

ii. 性質

iii. 結果

iv. 変化

7章「もの」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 性質

ii. 同定

iii. 解釈・結果

iv. 変化

8章「疾患」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 性質

ii. 解釈・結果

iii. 疾患の発生

9章「処理・治療」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 結果

ii. 変化

iii. 性質

iv. 計画・遂行

10章「場所」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 同定

ii. 性質

iii. 計画・遂行

11章「変化」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 発生・同定

ii. 性質

iii. 解釈・結果

iv. 変化

12章「機能」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 性質

ii. 解釈・結果

iii. 発生・同定

iv. 変化

13章「関係」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 発生・同定

ii. 性質

iii. 変化

iv. 解釈・結果

14章「定量値」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 変化

ii. 性質

iii. 解釈・結果

iv. 発生・検出

v. 計画・遂行

15章「目的」を主語にする文をつくる

主語

よく組み合わせて使う動詞

i. 遂行・評価

ii. 同定

iii. 解釈・結果

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書籍情報

  • ISBN:9784758108386
  • ページ数:229頁
  • 書籍発行日:2009年10月
  • 電子版発売日:2014年11月7日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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