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- 見えないものが観えてくる! 画像強調内視鏡の診断ロジック
商品情報
内容
「アトラスをもっているが絵合わせになってしまい診断に自信が持てない」「用語や分類の情報がいろいろあってなんとなくわからない、すっきりして欲しい」など、若手の先生からの疑問を解決するべく、現場の声を聞きながら初学者に役立つ書籍を目指しました。
序文
監修の序
このたび,斎藤 豊先生と炭山和毅先生の企画・編集のもとに「見えないものが観えてくる! 画像強調内視鏡の診断ロジック」が上梓の運びとなった.監修者としてこの書籍の刊行に参加することができることを心から嬉しく思っている.
本書の特徴は,内視鏡観察時の着眼点や診断のロジックとプロセスに重点をおいていることであり,初学者のための画像強調内視鏡入門書である.また,国立がん研究センター中央病院と東京慈恵会医科大学の2 施設の執筆陣でほぼ構成され,用語や使用する機種なども同じで一貫性がもたれている.
本書の構成は,はじめに画像強調内視鏡の臓器別活用法として,用語と分類が整理して解説されている.続いて,食道,胃,大腸に分けて," 画像強調内視鏡の観察の仕方"," 腫瘍・非腫瘍の鑑別と深達度診断"(あるいは範囲診断)," 治療適応の診断ロジックとプロセス",検査レポートの書き方" の順でわかりやすい表現で記載されている.選りすぐりの症例に対して,通常光,色素内視鏡,NBI などの画像強調観察,拡大観察まで含め,豊富かつ鮮明な内視鏡写真が,対応する病理組織像と対比して提示されている.特に観察時の注意点やポイント,所見のとり方など症例ごとのポイントが,上級医(内視鏡指導医)が実際に研修医や後期レジデントに直接語りかけるように丁寧に解説されている.それぞれの内視鏡写真をよく観察して,解説を熟読していただければ,画像強調内視鏡の診断ロジックが十分理解されうるものと思っている.そのうえで読者自身が日々経験する症例と比較検討していただければ,画像強調内視鏡診断の理論を身に付けて日常診療に即役立たせていただけるものと確信している.
最後に大変お忙しいなか,執筆を引き受けていただいた諸先生方に厚く御礼申し上げるとともに,編集の労をとっていただいた羊土社編集部の中田志保子氏,鈴木美奈子氏に感謝いたします.
2016年 10月
日本消化器内視鏡学会 理事長
東京慈恵会医科大学先進内視鏡治療研究講座 教授
田尻 久雄
編集の序
現在,さまざまな画像強調内視鏡が開発されており,診断に欠かせないツールとなっています.
その一方で,若手の先生から,
「そもそもよいview が出せず,フォーカスを合わせているうちに出血し,撤退を余儀なくされる」
「アトラスをもっているが絵合わせになってしまい,診断に自信がもてない」
「どういうSTEP でみていくべきなのか,診断アルゴリズムをフローチャートなどで明示してほしい」
「どの所見に重きをおいているのか,エキスパートの見かた・着眼点を教えてほしい」
「用語や分類の情報がいろいろあって何となくわからない.すっきり整理してほしい」
といった疑問が多く聞かれます.
そこでこのたび,「診断ロジック」を重視した画像強調内視鏡の入門書を企画いたしました.企画段階から,国立がん研究センターと東京慈恵会医科大学のレジデント・後期研修医にオブザーバーとして加わってもらい,現場の声を聞きながら初学者に役立つ書籍をめざしました.
それでは,『見えないものが観えてくる!』をコンセプトに,
①食道・胃・大腸に絞った構成とする
②アトラスとして使えるだけでなく,観察時の着眼ポイントや,診断のロジックとプロセスに重点をおいた書籍をめざす
③初学者が混乱しやすい用語や分類については,書籍冒頭でわかりやすく丁寧に解説する
という3 つの特徴にそって画像強調内視鏡の診断ロジックのすべてを伝授したいと思います.
目次
序章 IEEの臓器別活用法と分類
1 画像強調観察(IEE)とは?
2 臓器別活用法
① 食道の用語・分類
② 胃の用語・分類
③ 大腸の用語・分類
第1章 食道のIEE観察
1 ここがポイント!咽頭〜食道の観察の仕方
① 病変発見まで
② 病変発見後
2 腫瘍・非腫瘍の鑑別と深達度診断
① 診断ロジックとプロセス
② 症例
Case1 扁平上皮内腫瘍(LGIN)
Case2 扁平上皮癌(EP/LPM)
Case3 扁平上皮癌(MM/SM1)
Case4 扁平上皮癌(SM2以深)
Case5 扁平上皮癌(進行癌)
Case6 Barrett食道腺癌(SMM)
Case7 Barrett食道腺癌(SM3)
3 治療適応の診断ロジックとプロセス
4 検査レポートの書き方
第2章 胃のIEE観察
1 ここがポイント!観察の仕方
① 病変発見まで
② 病変発見後
2 腫瘍・非腫瘍の鑑別と範囲診断
① 診断ロジックとプロセス
② 症例
Case1 陥凹(癌・びらん・潰瘍の鑑別)
Case2 隆起(癌と腺腫の鑑別)
Case3 分化型腺癌(0-Ⅱc,M)
Case4 分化型腺癌(0-Ⅱc,SM2)
Case5 隆起(胃底腺型胃癌)
Case6 未分化型胃癌(0-Ⅱc,M)
Case7 未分化型胃癌(0-Ⅱc,SM2)
Case8 MALTリンパ腫
Case9 範囲診断困難例(0-Ⅱc+Ⅱb,M)
Case10 2型・3型進行胃癌と胃潰瘍の鑑別
Case11 リンパ腫(DLBCL)・1
Case12 リンパ腫(DLBCL)・2
Case13 4型進行胃癌
3 治療適応の診断ロジックとプロセス
4 検査レポートの書き方
第3章 大腸のIEE観察
1 ここがポイント!観察の仕方
①病変発見まで
②病変発見後
2 腫瘍・非腫瘍の鑑別診断
① 診断ロジックとプロセス
② 症例
Case1 腺腫
Case2 SSA/P
Case3 TSA
Case4 過形成性ポリープ
3 深達度診断
① 診断ロジックとプロセス
② 症例
Case1 M癌と腺腫(0-Ⅱc)
Case2 M癌(LST-NG)
Case3 M癌(0-Ⅱa+Ⅱc)
Case4 SM1癌(LST-NG)
Case5 SM2癌(0-Ⅰs+Ⅱc)
Case6 SM2癌(LST-NG)
Case7 SM2癌(LST-G)
Case8 TSA
4 これだけははずさない!外科手術前の精査法
5 検査レポートの書き方
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書籍情報
- ISBN:9784758110624
- ページ数:285頁
- 書籍発行日:2016年10月
- 電子版発売日:2017年8月4日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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