• m3.com 電子書籍
  • 救急・ERノート6 症候と疾患から迫る! ERの感染症診療

救急・ERノート6 症候と疾患から迫る! ERの感染症診療

  • ページ数 : 364頁
  • 書籍発行日 : 2012年11月
  • 電子版発売日 : 2015年3月20日
6,050
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 330pt ( 6 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

感染症診療の組み立てに自信がつく!

感染 or 非感染の見極め、必要な検査、治療開始のタイミングなど、ERでの鑑別・初期対応のポイントを症候・疾患別に解説。エンピリック・セラピーの始め方、de-escalationの方法、エビデンスに基づく抗菌薬処方など、治療成功に導くコツも満載です!

序文

私が研修をはじめたころから10 年以上が過ぎようとしています.私事で恐縮ですが,初期研修を市中の第一線の救急病院で行いました.そこでは救急受診で担当した患者の大部分,そして入院後の病棟担当患者の半分以上がなんらかの感染症が関わって病態を複雑にしており,日常診療のレベルアップには臨床感染症の知識が必須の状況でした.そしてそこで出会った指導医も非常に感染症に精通されており,患者ごとのチームカンファレンスでは常に感染臓器・問題となる微生物・選択すべき抗菌薬について可能な限り論理的なアプローチで治療方針を決定していくことを重視していました.

しかし,当時は青木眞先生の『レジデントのための感染症診療マニュアル』(医学書院,第1 版)くらいしか日本語でレジデント向けに平易に書かれた参考書はなく,体系だって勉強するためには何度となくページが汚れるまで読み返す日々だったことを懐かしく思い出します.

それから時間の流れとともに,国内各地で開催される感染症セミナーであったり,臨床感染症の第一線に関わっている私の尊敬する感染症専門の先生方の努力もあり,年々日本国内での臨床感染症は進歩を遂げて,現在では10 年前とは比べものにならないくらい充実してきたなというのが実感です.

そしてそのような国内での臨床感染症の大きなうねりは医学書の世界でも同様で,今では本屋の医学書コーナーに行くとたくさんの感染症関連の参考書が置いてあり,あまりの種類の多さにどれを選べばよいか困ってしまうほどです.

そのなかで,今回羊土社からER・救急の現場で役に立つ感染症診療の参考書編集のお話をいただきました.「どんな本だったら現場のニーズにこたえられるだろうか?」といろいろと考えたうえで,執筆者を国内外で若手からベテラン,そして開業医・診療所勤務医から一般市中病院・大学病院勤務医の方々を大胆にも一般公募し,さらに私なりにセレクションする形で選ばせていただきました(以前から存じ上げていた方も,今回はじめて知った方も混ざっており,そのような方々の原稿をもとに編集作業を進めることは非常にエキサイティングでした).そのため内容は多岐にわたり,また多くの人たちがさまざまな視点から原稿執筆されたこともあり全体を統一することに非常に時間がかかりましたが,ついに完成しました.

この本が成功したかどうかは,最終的には読者のみなさまの判断によると思いますが,編集者としては自信作となったと自負しています.

最後になりますが,このプロジェクトに参加していただいた執筆者の方々には多くの修正・訂正・書き直しを私自身お願いし,非常に時間も体力も労を取られたことと思われます.本当にありがとうございました.


2012年10月

いつものICU 奥の部屋にて
大野博司

目次

序章 ER で感染症診療をはじめる前に

1 ER ではどのように発熱患者にアプローチしていくか

2 ER での感染症診療に役立つ検査と微生物学的検査 生化学,画像検査/培養,迅速キット

One More Experience

第1章 救急での症候からのアプローチ

1 ER での呼吸困難

One More Experience

2 ER での咽頭痛

3 ER での意識障害

4 ER での腹痛 この悩ましき主訴

5 ER での腰背部痛

6 ER での「不明熱」

One More Experience

Pros&Cons

7 ER での耳の痛み

Pros&Cons

8 ER での赤眼 red eye へのアプローチ

One More Experience

9 ER での下痢

One More Experience

10 ER での黄疸

One More Experience

11 ER での関節痛

One More Experience

Pros&Cons

12 ER での発疹

13 ER での排尿時痛・会陰部痛

Pros&Cons

第2章 原因疾患へのアプローチ

1 ER でのかぜ症候群

One More Experience

2 ER での細菌性上気道感染症 咽頭炎,鼻副鼻腔炎

One More Experience

Pros&Cons

3 ER での市中肺炎

One More Experience

Pros&Cons

4 ER での医療ケア関連肺炎

5 ER での中枢神経感染症 髄膜炎,脳炎,脳膿瘍

One More Experience

6 ER での血流感染症・血管内デバイス感染症 中心静脈ライン,心ペースメーカー

One More Experience

7 ER での感染性心内膜炎

One More Experience

8 ER での皮膚軟部組織感染症① 丹毒,蜂窩織炎

Pros&Cons

9 ER での皮膚軟部組織感染症② 壊死性筋膜炎

10 ER での尿路感染症 膀胱炎・腎盂腎炎

One More Experience

Pros&Cons

11 ER での腹腔内感染症① 虫垂炎,憩室炎

One More Experience

12 ER での腹腔内感染症② 胆管炎,胆嚢炎

13 ER での性行為感染症① 尿道炎, 陰部ヘルペス

14 ER での性行為感染症② 骨盤内炎症性疾患, 膣炎

One More Experience

15 ER での骨感染症 脊椎炎

One More Experience

16 ER での創部感染症 抗菌薬予防投与,破傷風予防

One More Experience

第3章 Advanced:ER での特殊な患者層の感染症診療

1 免疫不全患者の感染症の考え方

2 HIV/AIDS 患者

3 担癌患者の感染症① 固形腫瘍

Pros&Cons

4 担癌患者の感染症② 血液腫瘍(リンパ腫,多発性骨髄腫)

5 化学療法中の感染症 発熱性好中球減少症

6 透析患者特有の感染症 血液透析・腹膜透析・その他

Pros&Cons

7 糖尿病患者の感染症

8 ステロイド・免疫抑制薬投与患者の感染症

9 脾臓摘出後の感染症

One More Experience

10 肝硬変患者の感染症

One More Experience

11 性的暴行後の感染症

12 帰国者の発熱

第4章 急性期・クリティカルケアでの感染症診療

1 敗血症の補助的治療

One More Experience

第5章 ER で注意すべき微生物

1 インフルエンザ

One More Experience

Pros&Cons

2 結 核

One More Experience

Pros&Cons

3 新興感染症 ウエストナイルウイルス,鳥インフルエンザ,SARS,市中感染型MRSA

One More Experience

第6章 ER での抗菌薬

1 一般市中感染症で使われる内服抗菌薬

One More Experience

2 一般市中感染症で使われる静注抗菌薬

3 重症感染症・医療ケア関連感染症で使われる静注抗菌薬

One More Experience

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:25.2MB以上(インストール時:54.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:100.8MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:54.1MB以上(インストール時:135.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:216.4MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。