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- 救急・ERノート8 あの手この手で攻める! 腹痛の診断戦略
商品情報
内容
痛みの部位をつきとめる基本の解剖学的アプローチから、腹部以外の疾患や全身疾患などによる落とし穴を避けるコツまで、診断に迷う医師を導く実践的なストラテジーが光る一冊。危険な疾患を見逃さないための、エコーやCTのTipsも満載です!
序文
きらりと光る! 使える!腹痛救急の実践診断ストラテジー
救急で嫌なものと言えば,「怒りっぽい患者」「意思疎通の困難な患者」「診断のつきにくい腹痛」って相場が決まっている.腹痛はなかなか診断がつかないばかりか,輸液ぐらいで知らないうちに治ってしまうなんて例も多い.一方,腹痛が悪化して戻ってきてしまい奈落の底に突き落とされることもある.腹痛は腹部の疾患だけとは限らないし,高齢者,小児,妊婦,精神疾患などでは訴えも乏しく,所見もとりにくいので結構難しい.やっぱり「腹痛」は嫌われても仕方がないかもしれないが,自分が患者になってみると「腹痛」は結構つらい.
病歴や身体所見が大事とわかっていてもやはり検査に頼らなければいけない場面も遭遇するし,ドクター・ハウスのように鑑別診断を30 以上挙げて自己満足しているうちに患者さんが悪化してしまうのでは目も当てられない.内視鏡検査をすればすぐに診断ができるのに,食後であったり,夜中であったりですぐに検査ができずもどかしい思いをすることも多い.超音波検査は術者の腕に大きく左右され,腕に自信がないと保険請求も気が引ける,そんなびみょぉ~な検査だ(半分冗談).CT は思いもつかない疾患がわかって素晴らしい反面,コストや放射線被ばくの問題を避けては通れない.そのうえ,CT 読影も結構難しいことがある. そんな腹痛の迷宮に迷う研修医や実地医家が,患者さんを目の前にして,本書を開いてもらえば,網羅的に鑑別診断がわかるように各項目を配置した.多少重複するがそれは実践書だから仕方がないとお許しを.もちろん救急の基本はABC とバイタルサイン.
まず生命を脅かす疾患を除外したら,急性の腹痛は基本,解剖学的にアプローチすればよい.解剖学的にどの部位が痛いかをつきとめればいいが,解剖学的に離れた疾患の落とし穴(心筋梗塞,虫垂炎初期)や内科的全身疾患で生じる腹痛,腹膜刺激症状が出ない血管系疾患の落とし穴までチェックできればもう恐いものなし.それでも診断がつかない患者もいるのは事実であり,その場合は時間を味方につける! そうすればホラ?腹痛患者を見たくなってきたでしょ? はい,こんな序文なんて読んでないで,すぐに各論を開きましょ!
2013年 1月
福井大学医学部附属病院 総合診療部
林 寛之
目次
第1章 超基本的アプローチを知る!
1 やっぱり急性腹痛は解剖学的アプローチ
2 非解剖学的アプローチ
3 腹部救急虎の巻Potpourri~1 ダースのTips をあなたに~
第2章 基本! 解剖学的に攻める!
1 右上腹部痛だったら
2 心窩部痛だったら...
3 左上腹部痛だったら...~緊急疾患を除外し,個々の鑑別に迫ろう~
4 臍周囲痛だったら
5 右下腹部痛だったら
6 左下腹部痛だったら
7 腹部全体の痛みだったら
第3章 プラスαで攻める!
1 嘔吐
2 便秘
3 吐血,下血
4 感染症
第4章 ドボンにはまらない!...見逃したくない腹部救急のPitfalls
1 胸部由来の腹痛
2 やっぱり見逃しやすい虫垂炎
3 イレウスに強くなる!
4 血管系はげに恐ろしや
5 産婦人科疾患の腹痛
6 泌尿器科疾患の腹痛
第5章 ひねりのきいた腹痛を攻める
1 高齢者の腹痛
2 小児の腹痛~センセイ,嫌い!! ~
3 精神科患者の腹痛
4 それって中毒かも?
5 知らないとわからない (当たり前!) 腹痛
6 慢性の腹痛
第6章 知っ得! 攻める画像診断!
1 超音波検査:初級者編
2 超音波検査:上級者編
3 急性腹症のCT の読影
4 造影するっきゃない
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