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- 必ずうまくいく!PICC
商品情報
内容
超音波で鮮明に血管を描出し確実に穿刺するコツがわかる!従来型CVCの挿入手技との違いもしっかり解説。これからPICCを導入したい、手技の上達を目指したい、またPICCに関わる看護師にオススメ◎
序文
序
中心静脈カテーテルは,現代医療のさまざまな分野で使用されています.化学療法ポートや心臓ペースメーカーのリードの挿入,血液浄化のためのブラッド・アクセス(venous access)等です.しかし,中心静脈カテーテルを留置する際に,気胸や動脈誤穿刺といった機械的合併症が起こることがあります.さらに,これらの合併症が気道閉塞や出血性ショックなどを併発すると,致死的な状況を引き起こしてしまいます.
患者を助けようと思って行った行為が,かえって患者を死に至らしめている....こうして医療安全の観点から,安易に中心静脈穿刺を行うべきではなく,可能なら他の方法を選択すべきと考えられるようになりました.その答えの1つがPICC(peripherally inserted central venouscatheters,末梢挿入型中心静脈カテーテル)です.今から3年前,ある麻酔の雑誌にPICCの特集を組みました.そのとき,きわめて大きな反響があり,驚いた記憶があります.今回は要点だけでなく実際の臨床に必要なノウハウを中心にまとめました.本書を読んでこの中心静脈カテーテルにどのような利点と特徴があるか知り,上手に使いこなすことで医療の安全を確保し,患者の信頼に答えることができるようになってください.
2017年10月
杏林大学医学部麻酔科学教室
德嶺 譲芳
目次
第1章 PICCの基本
1 PICCとは何か?〜PICCの概説・歴史と展望
1.はじめに
2.PICCの歴史
3.PICCが指すもの
4.PICCのイメージの変化と混乱
5.今後の展望
2 PICCはどのような場合に使用するのか
1.はじめに
2.静脈留置カテーテルの種類
3.静脈ライン確保の目的
4.静脈カテーテル留置の合併症
5.PICCが適切な場合・不適切な場合
6.さいごに
3 PICCで用いるカテーテルの種類
1.はじめに
2.材質
3.カテーテルの形状
4.挿入方法
5.カテーテルの選択(4種類のPICC)
6.PICCを安全に使うために
7.さいごに
第2章 PICCの挿入
1 PICC挿入前の準備
1.はじめに
2.標的静脈の選択:どの静脈を選ぶか?
3.上腕部尺側皮静脈は深筋膜を貫く
4.超音波による上腕部尺側皮静脈の同定
5.静脈の太さの確認
6.カテーテルの種類を選択する
7.術中モニタリング
8.Maximal sterile barrier precautions
9.X線透視装置
2 PICC挿入の実際
1.はじめに
2.穿刺・挿入のセッティング
3.PICCの最適刺入部位:どこから挿入したらよいのか?
4.短軸アプローチによる穿刺手順
5.超音波ガイド下穿刺における注意点
6.ニードルガイドの使用と長軸アプローチ
7.PICCの固定
3 PICC挿入のトレーニング
1.はじめに:CVCとPICCの手技は別のもの
2.CVCとPICCの違い
3.In plane法とOut of plane法(長軸穿刺と短軸穿刺)
4.PICCにこそ必要なアドバンステクニック
5.PICCトレーニングモデルの仕様
6.超音波ガイド下穿刺のトレーニング方法
7.PICCトレーニングモデルの入手法
第3章 PICCの合併症対策・予防
1 PICCの合併症対策(挿入~長期留置)
1.はじめに
2.末梢型カテーテルの合併症
3.従来型CVCの合併症
4.PICCの合併症:穿刺・留置に伴う合併症
5.PICCの合併症:カテーテル留置後の管理中に起こり得る合併症
6.PICCの合併症:カテーテルの迷入と静脈壁損傷
2 PICCの感染防御
1.はじめに
2.血管内カテーテル留置に関連する感染症
3.PICCに関連する感染防御
4.さいごに
第4章 その他
1 Midlineカテーテル〜PICCと末梢静脈ラインの中間のカテーテル
1.はじめに
2.Midlineカテーテルとは
3.Midlineカテーテルの特徴
4.Midlineカテーテル挿入の実際
5.臨床で使用可能なカテーテル
6.適応症例
7.管理上の注意点
2 在宅医療におけるPICC
1.はじめに
2.HPNで使用されるデバイスと合併症の特徴
3.在宅輸液療法(HIT)に利点はあるのか?
4.HITは患者のQOLを改善するか?
5.HITの今後
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書籍情報
- ISBN:9784758118187
- ページ数:133頁
- 書籍発行日:2017年11月
- 電子版発売日:2018年9月28日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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