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- あの研修医はすごい!と思わせる 症例プレゼン ニーズに合わせた「伝わる」プレゼンテーション
商品情報
内容
プレゼンテーションを行うまでのロードマップをもとに,アウトプットに至るまでの準備や “ 自分の中で ” 行っておくべきことを臨床現場での例をあげながら解説していきます。聞き手・状況に応じた内容や順番,さらに専門科別のコンサル等,アウトプットまでの過程からわかるので本物のプレゼン力がつきます。
序文
はじめに
「Speak up !!」
私が研修医だった頃に,朝の内科カンファレンスで最初の症例プレゼンテーションを行ったときのことです.まさに緊張そのもので当時の指導医から即座に指摘を受けました.「聞こえないプレゼンテーションは聞く価値はない」とはっきりと言われたのを今でも鮮明に覚えています.
「プレゼンテーション」の語源は「Present =贈り物」です.確かに相手が必要な情報を贈り届けることが,プレゼンテーションの原則です.しかし,私はこの話し手から聞き手への一方的なものだけではなく,話し手はプレゼンテーションの場を与えてもらっている点では聞き手からすでに「時間」という贈り物をもらっていると考えています.つまり忙しい相手からもらった時間を感謝の気持ちを忘れずに最高の形で相手にお返しをするという視点が重要ではないかと思います.
ビジネスの世界においてよくプレゼンテーションの重要性が叫ばれていますが,医療の現場でも切っても切り離せない重要なものです.症例プレゼンテーションをはじめ,他の科へのコンサルテーション,学会発表など,皆さんも感じられている通り,医師がプレゼンテーションを行う場面は非常に多いのです.そしてこれらには医療現場特有のスキルが必要です.
私はプレゼンテーションが苦手だった人間の1人として,多くの先輩方に指導を受け,自分自身の方法を修正してきました.どうしたらうまくいくだろうと思い悩む時期も実に多くありました.上達のためにプレゼンがうまい同期のやり方を真似してみたり,You tubeやTEDを見てみたり,書店に行きプレゼンテーションの本を片端から読みあさってみたり,都内の某プレゼンテーションアカデミーに単発で通ってみたり,と試行錯誤しながらその方法を模索してきました.
そして,学年が進むにつれ後輩の指導に当たる場面が少なからず出てきて,思い悩む場面は後輩も自分と同じであることに気がつきました.私が先述の先輩方から教わったテクニック,そしてさまざまなツールをもとに学んできた方法を,本書を通して研修医の先生を中心に,これから実習が始まる医学生や,プレゼンテーションに悩めるすべての先生方に届けることができれば嬉しく思います.
本書ではプレゼンテーションを行うまでのロードマップをもとに,アウトプットに至るまでの準備や"自分の中で"行っておくべきことを臨床現場での例をあげながら解説していきます.これまでの「プレゼン本」とは一味違いますので,基本を学ぶための1冊としてはもちろん,改めて自分のプレゼンを見直すためにも役立てていただけると思います.
今回,このような機会を与えていただいた共著者の水野 篤 先生,羊土社の清水さん,森さんをはじめ編集部の方々,それからこれまでご指導いただいたすべての先生方にこの場を借りて感謝申し上げます.
本書が多くの先生方にとって,プレゼンテーションのさらなる上達に役立つことを祈っています.
2019年1月吉日
聖路加国際病院 感染症内科
松尾 貴公
目次
STEP1 プレゼンテーションの基本~まずはアウトプット,"自分の外"を意識する~
1 プレゼンはここで差がつく!~勝負はプレゼンテーションの前に決まっている
2 プレゼンの本質は「聞き手のニーズ」~思いやりプレゼンテーション
3 プレゼンのマナー「順序を守る」~時間と論理
4 症例プレゼンの形式・型とは?~フルプレゼンテーションで見てみよう
5 症例プレゼンも"話し方が9割"?
6 見た目は症例プレゼンに影響する?
7 練習は裏切らない
STEP2 いざ実践!日常診療でプレゼンテーション~質を高めるには何より"自分の中"~
1 効率性より網羅性~まず情報を集めてなんぼ
2 より洗練されたプレゼンへ~集めた情報は捨ててなんぼ
3 共通言語化がニーズに応えるポイント~まとめてなんぼ
4 定期的に行うショートプレゼン~さらに捨てる勇気
5 臨時のショートプレゼン
6 上級医に動いてもらいたい~動かしてなんぼ
STEP3 相手を動かす!コンサルテーション
1 コンサルテーションの大前提 相手を動かす
2 コンサルテーションにおけるニーズとは~区別すべき2つのニーズと相手によって変わるニーズ
3 内科系へのコンサルテーション~診断の確定と主治医の決定
4 外科系へのコンサルテーションconclusion first!~来てもらってなんぼ
5 マイナー科系へのコンサルテーション~専門の目でもう一度洗い直してもらう
6 他職種へのコンサルテーション
STEP4 学会・レクチャーでのプレゼンテーション
1 学会での口頭発表(podium) まずはフレームワーク・形式
2 ポスター発表,そしてそこから学ぶこと
3 講演・レクチャーを頼まれたら カリスマプレゼンへの道
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書籍情報
- ISBN:9784758118507
- ページ数:207頁
- 書籍発行日:2019年3月
- 電子版発売日:2019年3月20日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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