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- 免疫ペディア ~101のイラストで免疫学・臨床免疫学に強くなる!
商品情報
内容
がん免疫、アレルギー、腸内細菌など…重要テーマが視覚的・体系的に分かる新たなキーワード辞典!免疫学に携わる研究者、免疫治療や診断にかかわる医師、学生さんや教官まで幅広い領域の皆様にご活用いただけます。
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序文
序
免疫学は,その時代,その時代で「縦糸の医学」と「横糸の医学」を絡め織り交ぜながら発展してきた学問分野です.ある時期は,生命現象の謎を解き明かしつつ,またある時期は,明らかにされた分子基盤をもとに診断法・治療法の開発につなぐ......
この半世紀の間,免疫学はめざましい進展をみせ,医学・生命科学におけるドライビングフォースとして多くの新しい発見・知見をもたらしてきました.1960年代のIgE発見から,1970年代の抗体多様性メカニズムの発見.さらに分子生物学的手法が本格導入される1980年代に入ると,サイトカインとその受容体の同定,免疫調節にかかわる副刺激・共刺激分子の同定.さらに1990年代には,免疫シグナル伝達メカニズムの解明,自然免疫センサーシステムの同定,制御性T細胞研究の爆発的な進展など,数多くの珠玉の成果が発信されてきました.これらの成果は,抗TNF-α抗体,抗IL-6受容体抗体,JAK阻害薬,さらには抗PD-1/PD-L1抗体に代表されるがん免疫療法に臨床応用され,大きなインパクトを与えてきました.
注目すべきは,これらのブレイクスルーが決して単一の研究領域(「縦糸の医学」)から,生み出されてきたものではないということです.学際的研究(「横糸の医学」)のなかで,基礎研究者,臨床家,製薬メーカーが,互いに連携・情報共有することによって,「縦糸の医学」と「横糸の医学」が絡み合い,大きな布に紡がれ織り込まれてきたからこその成果です.昨今,専門性,分野別など,「縦糸の医学」ばかりが強調されるきらいもありますが,今後も免疫学は,免疫システムと他のシステムとの多臓器連関(神経系,内分泌系,消化器系など),臨床データ,ゲノムビッグデータ活用,バイオインフォマティクス,イメージング・画像解析技術開発など,最先端の知見やテクノロジーをとり入れながら,基礎・臨床両面から発展していくに違いありません.
本書は,免疫学に携わる研究者,免疫治療や診断にかかわる医師,医療従事者,免疫学を教える教官や,免疫学に興味をもつ学生さんなど,幅広い領域の皆様が,日々研究や学習する際の手元ですぐに参照し,その概要を把握していただけることを意図して企画いたしました.本書が免疫学のみならず,生命科学の新たな発展の礎になることを期待しております.
2017年5月
熊ノ郷 淳
目次
序章
1 免疫のしくみのおさらい
2 血清学の時代
3 免疫学の時代
4 免疫医療革命
1章 免疫細胞の種類と分化
概要図説 血球細胞の分化
Keyword1 リンパ組織
Keyword2 顆粒球
Keyword3 肥満細胞
Keyword4 マクロファージと単球
Keyword5 樹状細胞
Keyword6 B細胞の機能と分化成熟
Keyword7 T細胞の機能と分化成熟
Keyword8 ヘルパーT細胞
Keyword9 制御性T細胞
Keyword10 制御性B細胞
Keyword11 細胞傷害性T細胞
Keyword12 NKT細胞
Keyword13 自然リンパ球
2章 自然免疫
概要図説 自然免疫のしくみ
Keyword1 抗菌ペプチド
Keyword2 補体
Keyword3 レクチン
Keyword4 TLRとTLRシグナル
Keyword5 自然免疫と獲得免疫
Keyword6 炎症
Keyword7 RIG-Ⅰ-like receptor
Keyword8 インフラマソーム
Keyword9 細胞内DNA認識
Keyword10 炎症性サイトカイン
Keyword11 インターフェロン
Keyword12 病原体による自然免疫の回避
Keyword13 内因性自然免疫
Keyword14 自然免疫の進化
3章 粘膜免疫と腸内細菌叢
概要図説 粘膜免疫のしくみ
Keyword1 粘膜免疫
Keyword2 物理的バリア
Keyword3 化学的バリア
Keyword4 腸管のリンパ節
Keyword5 分泌型IgA
Keyword6 粘膜における免疫細胞
Keyword7 腸内細菌叢
Keyword8 腸内細菌の臨床応用
4章 獲得免疫
概要図説 獲得免疫のしくみ
Keyword1 抗体の構造と種類
Keyword2 抗体の多様性
Keyword3 抗体のクラススイッチ
Keyword4 B細胞抗原受容体
Keyword5 抗原-抗体反応と免疫複合体
Keyword6 T細胞受容体
Keyword7 抗原認識とプロセシング
Keyword8 T細胞の選択
Keyword9 B細胞の自己免疫寛容
Keyword10 免疫記憶
Keyword11 MHC
Keyword12 サイトカインネットワーク
Keyword13 親和性成熟
Keyword14 胚中心
Keyword15 体液性免疫
Keyword16 細胞性免疫
5章 アレルギー
概要図説 アレルギーの種類とそのしくみ
Keyword1 アレルギーの種類(Ⅰ〜Ⅴ型)
Keyword2 アナフィラキシー
Keyword3 経口免疫寛容
Keyword4 抗アレルギー薬
Keyword5 ステロイド薬
Keyword6 花粉症
Keyword7 気管支喘息
Keyword8 アトピー性皮膚炎
Keyword9 食物アレルギー
Keyword10 自己免疫性溶血性貧血
Keyword11 糸球体腎炎
Keyword12 接触性皮膚炎
Keyword13 衛生仮説
6章 自己免疫疾患
概要図説 自己免疫疾患のしくみ
Keyword1 免疫寛容
Keyword2 自己抗原
Keyword3 全身性エリテマトーデス
Keyword4 関節リウマチ
Keyword5 多発性筋炎/皮膚筋炎
Keyword6 重症筋無力症
Keyword7 グッドパスチャー症候群
Keyword8 炎症性腸疾患
Keyword9 バセドウ病
Keyword10 橋本病
Keyword11 自己免疫モデルマウス
Keyword12 疾患感受性遺伝子
7章 免疫不全
概要図説 免疫不全症の発症のしくみ
Keyword1 重症複合免疫不全症
Keyword2 後天性免疫不全症候群
Keyword3 B細胞欠損症(無γグロブリン血症)
Keyword4 高IgM症候群
Keyword5 補体欠損症
Keyword6 食細胞異常症
Keyword7 自己炎症性疾患
8章 がん免疫
概要図説 免疫システムとがん
Keyword1 腫瘍抗原
Keyword2 がんワクチン
Keyword3 樹状細胞療法
Keyword4 免疫チェックポイント阻害剤
Keyword5 制御性T細胞
Keyword6 腫瘍浸潤リンパ球
Keyword7 CAR-T療法
9章 移植免疫
概要図説 移植免疫のしくみ
Keyword1 MHC(HLA)
Keyword2 直接認識と間接認識
Keyword3 移植片拒絶
Keyword4 移植片対宿主病
Keyword5 免疫抑制剤と作用機序
10章 ワクチン
概要図説 ワクチンによる感染防御のしくみ
Keyword1 ワクチンの種類
Keyword2 予防接種
Keyword3 アジュバント
Keyword4 次世代ワクチン(粘膜ワクチン,DNAワクチン,がんワクチン)
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書籍情報
- ISBN:9784758120807
- ページ数:317頁
- 書籍発行日:2017年6月
- 電子版発売日:2018年4月13日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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