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Gノート増刊 Vol.7 No.2 CKD診療 現場の33(みみ)学問 かかりつけ医、専門医たがいのギモン解説します

  • 書籍発行日 : 2020年3月
  • 電子版発売日 : 2020年3月9日
5,280
(税込)
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商品情報

内容

CKD診療の現場ですぐ役に立つ知識が満載!かかりつけ医が悩んでいる疑問に、腎臓専門医はもちろん、管理栄養士・理学療法士など各分野のスペシャリストがわかりやすくお答えします!在宅診療や訪問診療についても解説.

序文

近年の高齢化に伴い,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の患者数は徐々に増加しています.CKDは脳卒中,心臓病,認知症とも関係しており,国民の健康寿命を損なう要因となっています.その克服のため2018年に,医療者,行政,市民が連携するためのプラットホームとして日本腎臓病協会(Japan Kidney Association)が設立され,日本腎臓学会は「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018」を作成しました.

このようにCKDの啓発活動はますます盛んとなっているものの,かかりつけ医の先生方が診断・治療に悩む症例も増えています.また,透析を行っている33万人の末期腎不全患者の約3分の1が75歳以上であり,透析患者の高齢化も進んでいます.本邦では末期腎不全患者の97%以上が血液透析を行っているのに対し,腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)を行っている患者はわずかに3%未満です.

PDは高齢腎不全患者にとって脳・心血管系への負担が少なく,体内環境が一定に保たれ,治療による生活スタイルの変化が少ないなどのメリットがありますが,進行性の身体・認知機能の低下により,自己管理が困難となり,それを支える家族の負担が増すことにより十分に普及していません.その一方で,治療の場が在宅であるため,訪問診療や訪問看護のサポートによりPDが継続できている患者も多く,増加する高齢CKD患者の在宅医療の手段としてPDが見直されつつあります.

このようなCKDを取り巻く社会あるいは環境の変化により,専門医とかかりつけ医の認識に"ズレ"が生じている可能性があります.そこで本書では,かかりつけ医と専門医がもつ互いの専門領域についての疑問(ギモン)を,それぞれの医師あるいはメディカルスタッフが回答する形式で読者にわかりやすく解説していただきました.今後さらなる超高齢化社会を迎える本邦において,CKD診療に携わる医療者の診療の基本と在宅医療のノウハウを学ぶ手引きとして,本書が役立つことを心より願っています.

最後に,本書の出版に向けてご尽力いただいた羊土社編集部の松島夏苗様 ,林理香様に感謝いたします.

2019年12月

聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科
櫻田 勉
東京女子医科大学 血液浄化療法科
土谷 健
多摩ファミリークリニック
大橋博樹

目次

第1章 かかりつけ医から腎臓専門医へのギモン

1.慢性腎臓病(CKD)の定義は何ですか? 慢性腎不全(CRF)との違いは?

2.保存期CKD患者の紹介基準はどう考えるとよいですか?具体的な紹介状の書き方も教えてください

3.かかりつけ医はCKD患者をどこまで精査した方がよいですか?特に高齢者の場合はどうしたらよいですか?

4.腎生検の紹介基準はありますか? 特に高齢者の場合はどうしたらよいですか?

5.腎臓専門医は,どのCKDステージまでかかりつけ医が診療した方がよいと考えていますか?

6.かかりつけ医は透析や移植に備えて,どのCKDステージで専門医に紹介するとよいですか?専門医による情報提供の実際も教えてください

7.CKD患者に対して「教育入院」が行われることがあると聞きました.どのような効果があるのですか?

8.かかりつけ医と腎臓専門医との連携によってCKD患者の予後が改善したというエビデンスはありますか?

第2章 かかりつけ医から管理栄養士へのギモン

1.CKD患者の栄養指導はどの段階から必要となりますか? ステージごとの栄養指導,若年者と高齢者の栄養指導の違いを教えてください

2.フレイルを有する高齢CKD患者にたんぱく制限は必要ですか?

3.CKD患者の水分摂取はどのように指導していますか?

4.CKD患者がアルコールを摂取しても問題ありませんか?

5.CKD患者にサプリメントでの栄養補給を勧めてもよいですか?

第3章 かかりつけ医から薬剤の使用についてのギモン

1.CKD患者に処方する際に特に注意すべき薬剤を教えてください

2.CKDステージごとの降圧薬の使用のしかたや注意点を教えてください

3.代謝性アシドーシスの治療として処方する炭酸水素ナトリウムは血圧が上がらないか心配ですが,大丈夫ですか?

4.CKD患者に対するクレメジン®投与は腎障害進行抑制効果はありますか?

第4章 かかりつけ医から理学療法士へのギモン

1.腎臓リハビリテーションとは何ですか?

2.CKD患者への運動療法で期待される効果は何ですか?

3.推奨される運動と運動療法の禁忌を教えてください

第5章 かかりつけ医から透析専門医へのギモン

1.認知症のCKD患者に対する透析療法はどのように行われていますか?

2.透析患者が透析を止めることは可能でしょうか?

3.腹膜透析をかかりつけ医が管理することは可能でしょうか? その場合の注意点について教えてください

4.腹膜透析の診療報酬(在宅自己腹膜灌流指導管理料)について教えてください

第6章 腎臓専門医からかかりつけ医へのギモン

1.末期腎不全患者の在宅医療の注意点やポイントを教えてください

2.訪問診療において腎性貧血の管理はどのように行っているのでしょうか?

3.在宅医療にかかる費用はどのくらいでしょうか?

4.アドバンス・ケア・プランニングについてどのように実践されているかを具体的に教えてください

5.透析を希望しない末期腎不全患者の緩和ケアをどのように行っていますか?具体的な治療方法を教えてください

6.透析を行わなかった患者・家族の治療に関する満足度はどうですか?

7.透析を希望しないCKD患者を専門医がかかりつけ医へ紹介するタイミングはどの段階が望ましいと考えますか?

8.CKD患者の診療を病院から在宅へ切り替える際に必要な情報はありますか? また紹介前に病院で行ってほしい検査や専門医が注意すべき点などはありますか?

9.長期臥床患者の体液評価はどのように行っているのですか? 病院では胸部X線などを指標の1つとしてチェックできますが,訪問診療では何を指標にしているのですか?

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書籍情報

  • ISBN:9784758123440
  • ページ数:0頁
  • 書籍発行日:2020年3月
  • 電子版発売日:2020年3月9日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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