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胎児期水頭症 診断と治療ガイドライン
胎児期水頭症ガイドライン編集委員会 (編集) / 金芳堂
商品情報
内容
胎児期水頭症の診断に関わる最新の知見、治療方針などをまとめたガイドライン。項目ごとに“説明のポイント”を置き、医師が患者家族に説明する際に役立つポイントを充実させた。
電子書籍版では、全文検索を搭載し、収録内容から南山堂医学大辞典へのリンク参照など電子ならではの機能をぜひご活用ください。
序文
本書は1999年から2005年まで継続した厚生労働省特定疾患難治性水頭症調査研究班(山崎麻美主任研究者)の活動から生まれた「胎生期水頭症診断治療ガイドライン(2005年刊)の改訂版であります.
云うまでもありませんが,水頭症ほど表と裏の二つの顔が異なっている病気も珍しいと思われます.即ち「何らかの原因で,脳に髄液がたまりすぎた結果として,脳室が大きくなりすぎた」と云う水頭症共通の「表の顔」は,だれもが納得出来ましょう.然らばどんな病気の原因で水頭症が現れたのか.即ち水頭症発現の原因となったり,水頭症を合併したりした,その基礎疾患とも云うべき,元の病気は何だったのかと考えれば,それこそが水頭症の「裏の顔」と云ってもよいでありましょう.「表の顔」はすべてに共通して解りやすいですが,「裏の顔」は多種多様であり,病変の程度も軽重様々であります.
更に胎児期水頭症の場合では,病変の始まりが胎生期,即ち脳の形成途上にある事から,診断時に脳発達の将来を正確に予測する事は,極めて困難な場合もあり得ます.その上出生後の水頭症治療に関しましては,対症療法とは言え,現状でも立派に確立されていますが,「裏の顔」である水頭症を来たした基礎疾患に関しましては,その治療法は未解決の場合が少なくありません.
その一方で,近年MRIや超音波検査を始めとする診断技術の進歩は,誠に目覚ましいものがあり,水頭症の診断は胎生22週令より早い時期から,確実に可能となりつつあります.その結果,水頭症の胎児を持ったお母さん方には,赤ちゃんの向後の運命を決定する大きな決断が求められる機会が増えて参りました.
このように,胎児期水頭症は,近年新たな疾患群として台頭してきた最も難解な水頭症グループの一つであり,その故にこそ,関係する臨床医が如何にその赤ちゃんに対すべきか,はたまたその御両親に如何に対応すべきかと迷う事が多く,絶好の手引書としての本書が切望される所以であります.本書は胎児期水頭症の診療に関与する,産科医,脳神経外科医,小児科医,助産師,看護師その他広範囲の関連医療従事者に読んで頂きたい必携の書であります.更にまた胎児期水頭症の診断を受けられた赤ちゃんのご両親にとっても,本書は現時点での,正確かつ有力な情報源となる事を信じて疑いません.
2010年 10月
財団法人日本二分脊椎・水頭症研究振興財団
会長 松本 悟
目次
ガイドラインが目指すもの
用語の説明
Ⅰ部 総論
1 水頭症とは
2 先天異常の中での胎児期水頭症の占める位置
3 胎児期水頭症の診断から治療まで
4 胎児脳スクリーニング検査
5 胎児脳病変の精密検査
6 遺伝子検査と遺伝カウンセリング
7 親(家族)への説明
8 胎児期水頭症の療育と支援
Ⅱ部 各論
1 脳室拡大を主な所見とする水頭症
2 脊髄髄膜瘤
3 Dandy-Walker 症候群
4 全前脳胞症
5 二分頭蓋
6 胎児期くも膜嚢胞
7 頭蓋骨の変形をきたす疾患
8 脳梁欠損
9 その他(滑脳症,裂脳症,PVLなど)
10 胎児期頭蓋内出血後水頭症
11 胎児期脳腫瘍
12 胎児期血管病変
13 胎児感染症
14 水無脳症
Ⅲ部 資料
1 中枢神経の発生
2 葉酸について
3 全国疫学調査結果
4 重篤な疾患を持つ新生児の家族と医療スタッフの話し合いのガイドライン
5 社会福祉支援制度
6 患者団体
7 二次病院リスト
お母さんとお父さんのために
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書籍情報
- ISBN:9784765314558
- ページ数:268頁
- 書籍発行日:2010年11月
- 電子版発売日:2012年6月14日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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