続・英語で診療 海外でクリニックに行く前に

  • ページ数 : 165頁
  • 書籍発行日 : 2011年6月
  • 電子版発売日 : 2012年7月21日
2,860
(税込)
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商品情報

内容

大好評「英語で診療」の続編!
海外で薬局や医療機関を受診する際に役立つ情報や医療英会話表現をまとめた一冊。 下記、三大不安要素をしっかりマスターしておけば海外滞在も安心です。
1)言葉の壁
2)日本との医療システムの違い
3)医療(健康)保険と医療費

電子版では、書籍付録CDの内容をリスニングしながら学べます。

序文

はじめに

著者らは2007年『英語で診療』(金芳堂)を出版しました。『英語で診療』は日本の医療機関で、医師及び医療スタッフが英語圏の患者さんを診察する際の医療英語のガイドブックです。お蔭様で多くの医師、薬剤師、看護師、受付等のスタッフ、またボランティアとして医療通訳の分野でご活躍の方々に愛読されて、版を重ねております。

本書は立場を変えて、日本人が患者として海外英語圏の医療機関で受診をする時に役に立つ、外国滞在編としてまとめました。

グローバル化する現代の社会で観光、留学、ホーム・ステイ、ビジネス、文化活動その他あらゆる分野で海外との交流が盛んになって来ています。社会に深くかかわる方であればあるほど海外で活躍する機会も多く、第一言語と言われる英語を、ご自分の専門分野では充分にマスターして怠りがない様に準備をしておられるかと思います。

ただ英語圏のネイティブで日本に長く滞在し日本語は流暢な方でも、病気に罹り医療機関を訪れた時、我々医師、メディカル・スタッフが英語で語りかけると信頼度は数倍に高くなると聞いたことがあります。

立場を代えて考えると、我々日本人が外国で病気になった時、とても不安な気持ちになり戸惑うことは、想像できます。もし海外で病気になり、または体調をくずすと複数の問題が起こってきます。

第一に言葉です。海外では、よほどの大都市であれば日本語で受診をする医療機関があるかもしれません。しかし、海外で日本語を理解してくれるドクターは殆どいないと思っておいた方がよろしいかと思います。

第二に医療システムの違いがあります。日本では医療(健康)保険証があれば、いつでもどこでも自分の希望する医療機関(専門医を含めて)を受診することが可能ですが、海外では主にGP(General Practitioner;一般医またはかかりつけ医)を受診して、必要であれば専門医に紹介をしてもらうケースが殆どです。

第三に医療(健康)保険と医療費の問題です。海外で滞在国の公的医療保険を取得するのは困難です。医療費の窓口負担も、日本で受診をする時の金額とはかなり異なります。

以上の状況を踏まえて、日本人が海外英語圏で医療機関を受診する際に役立つ情報や医療英会話表現をまとめたのが本書です。『続・英語で診療』と『続々・英語で診療』の2 冊を合わせて利用してもらえるように執筆しましたが、1 冊ずつ、英語の医学書(基礎と臨床)として読んでも役立つはずです。内容は以下の通りです。

『続・英語で診療―海外でクリニックに行く前に』

渡航前に日本と海外の医療事情の違いを理解しておくことがとても大切です。また、渡航前に必要と思われる予防接種も時間的余裕を持って受けてください。現在受診・治療中で引き続き海外での治療が必要であれば、日本での主治医に英語で診断書及び薬の処方内容を書いてもらっておく必要があります。

『続々・英語で診療―患者に伝える症状の訴え方』

充分に英語をマスターして準備を整え、英語にはかなり自信がある方でも、ご自分の体調の訴え、または体の部分の名称を英語でネイティブのドクター、ナースに正確に伝えるのは難しいでしょう。

本書には海外のクリニックで受診する際の症状の訴え方、またよくある疾患の医学知識など、ヒントになる内容が盛りだくさんです。


かかりつけ医の先生方、薬剤師、看護師、スタッフなど医療機関の皆様に:

今後、患者さんやそのご家族の方から海外渡航時に、医療情報、ワクチン情報、英語の診断書・紹介状等の相談が多くなると予想されます。本書を参考にアドバイスなさり、従来の日本語の「家庭の医学書」とは別に、英語版「家庭の医学書」として本書をご紹介頂ければ誠に幸いに存じます。

仕事に勉学にと希望を抱いて海外に渡航した折に体調をくずしてしまっては大変です。日常生活、仕事や勉学で使う英語とは違って体の名称、症状、病名など普段使わない言葉、聞いたこともない単語で戸惑うことは誰もが経験することです。その戸惑いを少しでも軽減するため、医療英語のイロハだけでも覚え、国によって医療事情が異なることも理解して頂きたいと思います。

 海外の医療機関を受診する前には、本書の該当ページを開いて準備なされば、きっとドクターと深い信頼関係を築くことが出来るでしょう。そして、良好な健康状態を保ち、皆様が健康で楽しい海外でのお仕事、勉学に励んで頂けることを深く祈願致します。

2011年 5月

坂尾 福光
Robert Conroy

目次

1章 Before going abroad 渡航前に

2章 Health System Abroad 海外の医療制度

3章 Joining a clinic 外来受診

4章 Phoning a clinic 外来に電話をする

5章 Going to a pharmacy 薬局へ行く

6章 Talking at the clinic クリニックでの対話

からだの部位の呼び方

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書籍情報

  • ISBN:9784765314879
  • ページ数:165頁
  • 書籍発行日:2011年6月
  • 電子版発売日:2012年7月21日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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