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- 生命倫理と医療倫理 改訂3版
商品情報
内容
広い視野から生命倫理・医療倫理を考えるべく多様なニーズに応えられるよう充実を計り、コンサイスながらも充実した内容に。
これから、医学、歯学、看護学を学ぶ学生や、一般大学で哲学・倫理学を先行する学生にもわかりやすいテキストになっています。
序文
改訂3版の発刊によせて
本書の初版が刊行されたのは2004 年9 月であり,ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針を嚆矢とする国の指針が,疫学研究に関する倫理指針,臨床研究に関する倫理指針と出揃い,医学研究における倫理性の確保に強い光が当たりはじめた頃でした。
それから10 年を経過して,日本の医学研究は現在どのような状況にあるのでしょうか。山中伸弥教授のiPS 細胞や,本年発表されたSTAP 細胞が示すように,再生医学に関連した基礎医学研究への日本の貢献は国際的に目を見張るものがあります。しかしながら,目を臨床研究に転じますと,高血圧治療薬の臨床研究におけるデータ操作や利益相反が社会問題になるなど,日本の臨床研究に対する信頼が今や根底から揺らいでいます。生命倫理・医療倫理に関するテキストを10 年前に編纂した立場から,このような状況は極めて残念と言わざるを得ません。
ところで,昨年来,医学医療分野にとどまらず社会のあちこちで,人々の信頼を大きく揺るがすような不正事案(食材偽装など)が顕在化しました。そのような状況に鑑みて,日本における倫理教育の不在を指摘する声もあがっています。しかしながら,こと医学に関しては,初版の序文でも述べましたように,医学教育モデル・コア・カリキュラムの中で「医の倫理」は基本事項に位置付けられ,優れた医師・医学研究者を育成すべく,全国の医学部・医科大学においてはそれぞれ工夫された教育内容が提供されています。歯学,看護学や薬学の領域においても,倫理教育がカリキュラムに組み込まれています。医師,歯科医師,薬剤師,看護師はもとより,医療に関わろうとする者はすべからく,生命倫理・医療倫理に関する体系的な教育を受けるべきであると編者らは考えています。
今回改訂3 版を上梓するにあたり,従来より広い視座から生命倫理・医療倫理を考えるために,2 版では取り扱っていなかった,救急医療・災害医療,脳神経倫理,公衆衛生の倫理の章を新たに設けるとともに,既存の章に関しても部分的あるいは全面的な書き換えを行っています。初版をベースにしつつ,現代の多様なニーズに応えるべく改訂され,コンサイスながらも充実した内容のテキストになったと自負いたしております。これひとえに,研究・教育・診療等の多忙な中,改訂にご尽力いただきました執筆者の皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げる次第です。また,初版企画時から温かなご支援ご尽力を賜っております金芳堂編集部 三島民子氏に心からの謝意を表します。
時代に相応しい装いとなった本書が,生命倫理や医療倫理を学ぼうとされる幅広い領域の方々に大いに活用されることを願っております。
2014年2月
編者
目次
I部 医療における原理・原則
1章 生命倫理の今日的課題
2章 健康,疾患,病気
3章 医療者―患者関係
4章 看護とケア
II部 出生をめぐる倫理問題
5章 着床前診断と胚選別
6章 人工妊娠中絶と出生前診断
7章 生殖補助医療技術
8章 新生児医療における生命倫理
III部 終末期と死をめぐる倫理問題
9章 終末期医療
10章 臓器移植
11章 安楽死と尊厳死
12章 救急医療・災害医療
IV部 先端医療技術
13章 遺伝子医療
14章 ヒト組織・細胞等をめぐる倫理的,法的,社会的問題
15章 再生医療
16章 脳神経倫理
V部 医療と社会
17章 医学研究
18章 医療情報―個人情報,医療〔診療〕情報,遺伝情報の保護と共有―
19章 疫学研究
20章 公衆衛生の倫理
21章 医療機関における医療安全への取り組みの現状
22章 医療人類学
23章 医療とジェンダー
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書籍情報
- ISBN:9784765315982
- ページ数:260頁
- 書籍発行日:2014年3月
- 電子版発売日:2015年7月3日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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