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- 内分泌代謝学入門 改訂6版
商品情報
内容
各項目で基本用語と基本的事項を学び、「設問解答方式」で複雑で情報量の多い内分泌代謝学の体系を効率よく理解できるよう纏められています。
序文
改訂6 版にあたって
本書は私が近畿大学で教職にあった時に誕生し(初版),その後在職中に改訂を5 回重ねる中で成長した.最後の改訂は退官する年度の3 月ギリギリに為され,これ以上の改訂はもうないというけじめであった.サイエンスとしての内分泌学をあくまで理性的連関重視(Reasoning)の中でしかも入りやすい文体にて日本語読本としての効果で伝えること─,これが一貫して単独執筆の動機であった.すなわち,メディアとしての言葉の役割にも意を用いたのであった.この総合姿勢は幸い次第に一般読者を含めて広く評価され,第5 版を完売するに至った後も続版の要請が全国から少なからず寄せられた.論理思考の習慣を文体に乗せてお届けするという本書の基本精神は近著の一般書『3.11 後の日本のために』(2014 年)においても度々本書(甲状腺の項)の科学的記述を引用するという便宜を提供した.
しかし本書の改版を出すとなると話は別である.定年を機に個別科学から総合智学へとエネルギーの節約と集中を図っていた私にとってバリバリの科学最先端を伝えるべき本書の改版は最早能力に余った.いい加減な改版はしたくないと思っていた処,幸いなことに私の講義を全き様に受け容れ深く理解してきてくれた大野恭裕教授が立派に育っていた.正に適任と言えた.医学部創設時の第1 期生から第27 期生まで私が近畿大学で教えた学生の中で氏は第2 期生である.今や優れた臨床内分泌学者へと発展成長を遂げた人格者の氏に恰好なこの仕事を100%委ねるというアイデアは震撼するほどの興奮であった.本書の初版以来ずっとお世話になってきた出版社の村上裕子氏並びに市井輝和社長にお願いした処快諾を得た.大野教授は長い逡巡のあと一つの運命を感じて猛烈な勢いで本書の改訂に取り掛かってくれた.現時点への知の脱皮である.私は堪えてこの改訂には一切口を挟まず大野教授の眼で為される作業を見守ることに徹した.いま出来上がった改訂第6 版のゲラ刷りに目を通して私は満足を覚えている.些か危惧を覚えていた点はと其処彼処チェックしてみたが文字通り取り越し苦労であった.大野教授の優しいが芯の強い人格のように困難は先回りして克服されていた.新設医大の教壇で若き日の熱意と信念で教えた最新の内分泌学がその時の学生であった大野恭裕教授によって確かに受け止められてこのように立派な改版書となった.天地に対する感謝である.
それにしても今年は大規模風水害・土砂災害が日本中で多い.3.11 大震災から3 年,未曾有の異常気象の顕在化が世界各所で認められているが,自然事象における因果を透見し理解するのはReasoning の習慣である.他書でかつて10年前に指摘した温室効果ガスと地球温暖化の問題(『生命と倫理』,2004 年)は益々今日世界中で露わになり,従来無かったような正に未経験の集中豪雨が年々地球規模で頻発するという事実(Facts)─.7 月の台風8 号はその中心(沖縄近海)から遠く離れた南木曽(なぎそ)に大雨をもたらし,土石流が木曽川支流に押し出して中央線を1 ヶ月間不通にした.8 月に広島市北部を襲った局地的豪雨は大規模土石流となって多数の住宅を捲き込み,70 名を超える死者となった.天災とばかり言っておれない大都市における大変な惨状である.一人一人における論理思考の習慣化,それが社会意識を押し上げその安寧に繋がる日のやがて来ることを切に祈願しつつ長野市にてこの序を記す.
2014 年8 月
青木矩彦
目次
1.一般内分泌学
2.視床下部,脳下垂体
3.甲状腺
4.副腎
5.Ca代謝と副甲状腺
6.膵,糖尿病
7.脂質,尿酸,グリコーゲン
8.性腺,その他
9.血管系ホルモン
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書籍情報
- ISBN:9784765316187
- ページ数:504頁
- 書籍発行日:2014年12月
- 電子版発売日:2015年5月15日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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