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- 血管エコーハンドブック [動画付き]
商品情報
内容
血管エコーで必要とされる知識を重要な疾患を軸に簡潔にまとめた。これから血管エコーに取り組む時に、血管エコーの概要を理解するのに相応しい一冊である。 また、シリーズの他の巻と同様に、掲載した図に対応した付録動画(約50本)をウェブで閲覧できる。
序文
発刊にあたって
この度,『血管エコーハンドブック』を発刊することになりました.本書は『基礎と撮り方』『心臓弁膜症』『心臓聴診エッセンシャルズ』『先天性心疾患』『冠動脈疾患』『心筋・心膜疾患』に続く,心エコーハンドブックシリーズの7 冊目になります.
血管疾患は,循環器領域において従来マイノリティの存在でしたが,近年,循環器疾患を全身病として捉えるようになり,脚光を浴びてきております.頭から足先までの血管疾患が対象となりますので,全身を診るべき病気と言えるでしょう.全身を診ることにちなんで,William Osler 博士の言葉を紹介したいと思います.
" It is much more important to know what sort of a patient has disease than what sort of a disease a patient has."
一つの病気を見つけるとそこに焦点を当てがちですが,患者さんを一人の人間として診ていくことは医療人の基本ですし,当然ながら他に病気があることも少なくありません.例えば,冠動脈疾患で循環器専門医に長年通院しているにもかかわらず,腹部大動脈瘤が気づかれず瘤破裂で死亡するようなことは避けなければなりません.ただ,動脈硬化は冠動脈だけに生じるわけではなく,全身の動脈に生じることは誰もが理解していることですが,実際に動脈系全体を診ることは簡単ではありません.それでも,エコーで血管を診ることは,機器の進歩により以前と比べると随分容易になっています.試しに,ぜひ一度,挑戦して頂きたいと思いますし,本書がその手助けとなることを期待しています.
近年,救急・集中治療の分野でpoint-of-care ultrasonography が注目されています.
救急外来や集中治療室で,短時間にポイントを決めて,システム化された方法で行うエコー法です.血管疾患では,急性の大動脈疾患,血管損傷,静脈血栓塞栓症等が対象となります.また,エコーガイド下の穿刺等の手技もpoint-of-care ultrasonography に含まれます.医師のエコー離れが指摘される中,point-of-care ultrasonography に興味を持つ若い医師は増加しており,本書はこの分野にも言及しておりますので,point-of-careultrasonography にも役立てていただければと願っています.
最後になりましたが,執筆いただいた先生方には,本書の趣旨をご理解いただき,頻回の校正にも快くご協力賜り,ここに深く感謝いたします.
さあ,本書を片手に血管エコーを始めてみましょう.
Th e future is now. (William Osler 1849-1919)
2016年5月
粳間 剛
目次
A 脳梗塞
1 脳血管の解剖
2 脳梗塞の分類
3 頸動脈エコーの撮り方と評価
4 経頭蓋エコーの撮り方と評価
5 経食道心エコーでの評価
B 大動脈瘤・大動脈解離
1 大動脈の解剖
2 大動脈瘤・大動脈解離の分類
3 大動脈エコーの撮り方
4 大動脈瘤に対する治療前後の評価
5 大動脈解離の評価
C 腎動脈狭窄症
1 腎動脈の解剖
2 病態生理
3 腎動脈狭窄症の診断方法
4 腎動脈エコーの撮り方
5 腎動脈エコーの評価
D 閉塞性動脈硬化症:下肢動脈閉塞症
1 下肢動脈の解剖
2 下肢動脈エコーの撮り方
3 下肢動脈閉塞症の評価
4 その他の下肢動脈疾患
E 深部静脈血栓症と下肢静脈瘤
1 下肢静脈の解剖
2 下肢静脈エコーの撮り方
3 深部静脈血栓症の評価
4 下肢静脈瘤の評価
F バスキュラーアクセス
1 上肢血管解剖とバスキュラーアクセスの種類
2 バスキュラーアクセスに対するエコーの撮り方と評価
G 超音波ガイド下の中心静脈穿刺
1 静脈の解剖と中心静脈穿刺
2 超音波ガイド下の中心静脈穿刺の実際とコツ
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書籍情報
- ISBN:9784765316446
- ページ数:168頁
- 書籍発行日:2015年8月
- 電子版発売日:2016年11月18日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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