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- 産婦人科の実際 2022年7月号 71巻7号 特集 子宮収縮抑制薬の長期投与はやめられるのか?―切迫早産管理のエビデンスと実践― 【電子版】
商品情報
内容
1 .本邦における早産児医療のレベル
2 .切迫早産における子宮収縮抑制薬の有効性の世界的なエビデンス
3 .切迫早産におけるリトドリン塩酸塩と硫酸マグネシウムの有害事象
ほか
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序文
企画者のことば
以前より,わが国では切迫早産に対して入院安静のうえでリトドリン塩酸塩や硫酸マグネシウムを長期間投与する診療が一般に行われてきた。その背景として,わが国には国民皆保険制度があること,および人口あたりの病床数が諸外国に比して非常に多いことが挙げられる。しかしそのような切迫早産の管理方法は,海外で行われた臨床試験において有効性が証明されず,欧米では48時間以内の持続点滴投与法が行われている。そしてわが国の「産婦人科診療ガイドライン―産科編2020」では,「子宮収縮抑制薬を投与する際は有害事象に注意し,症状が軽快したら減量や中止を検討する(C)」とされ,その解説文には,「急性期を経て48 時間以上の持続点滴投与,あるいは持続点滴投与中止後に経口投与を継続する場合には,減量・中止の可否も検討したうえで選択されることが望ましい」と書かれている。そこで,これまでの切迫早産の管理方法を変更しようとしてリトドリン塩酸塩の早期中止を試みた結果,やはり子宮収縮が増強して中止できず,結局これまでの治療法を変えられないでいるケースも多いと思われる。
一方,わが国では年々周産期死亡率が低下し,周産期医療の成績は世界一といってよい状況となっていることから,「日本のこれまでの切迫早産の治療法は間違っていない」という意見も根強い。しかし周産期死亡率の低下は,早産児医療の成績が向上したためである可能性がある。
本特集号では,切迫早産の管理方法に関する最新のエビデンスについて,特にガイドラインに書かれていない内容に目を向けて,この分野のオピニオンリーダーの先生方にご執筆いただいた。そして,リトドリン塩酸塩の早期中止が本当に可能なのかに焦点をあてて,自施設における切迫早産管理の具体的な方法などもご紹介いただいた。本誌が,わが国において長らく続いている子宮収縮抑制薬長期投与に関する議論に終止符を打ち,エビデンスに基づく,真に患者本位な周産期医療の実現のために貢献できれば幸甚である。
松村謙臣
川﨑 薫
森内 芳
葉 宜慧
目次
特集 子宮収縮抑制薬の長期投与はやめられるのか?−切迫早産管理のエビデンスと実践−
1 .本邦における早産児医療のレベル 河井昌彦
2 .切迫早産における子宮収縮抑制薬の有効性の世界的なエビデンス 鮫島大輝ほか
3 .切迫早産におけるリトドリン塩酸塩と硫酸マグネシウムの有害事象 大槻克文
4 .切迫早産に対するカルシウム拮抗薬のエビデンス 小澤克典ほか
5 .早産予防のためのプロゲステロン製剤のエビデンス 中井章人
6 .切迫早産における安静のエビデンス 川合健太ほか
7 .切迫早産における細菌感染対策のエビデンス 米田 哲
8 .切迫早産に対する羊水検査のエビデンス 長谷川雅明
9 .多胎における切迫早産の管理方法とエビデンス 村越 毅
10 .切迫早産の病態仮説と管理方法の実際 ―当院が行ってきた管理方法とその効果 ①― 仲村将光
11 .切迫早産の病態別の対応を目指して ―当院が行ってきた管理方法とその効果 ②― 松島実穂ほか
12 .Maintenance tocolysis を行っている施設の産科医が short-term tocolysis に対して抱く懸念 ―当院が行ってきた管理方法とその効果 ③― 林 周作ほか
13 .切迫流産に対するエビデンスに基づく管理方法とは? 千草義継
14 .オキシトシン受容体拮抗薬のエビデンス 室月 淳
15 .切迫流早産に対して保険適用外薬を用いるための手続き 森内 芳ほか
シリーズで学ぶ最新知識
産婦人科領域の周術期管理
第4 回 低侵襲手術に合わせた疼痛管理の実際 伊藤敏谷ほか
今日の話題
卵の老化に伴うミトコンドリアの局在異常 中戸沙也歌ほか
臨床経験
子宮全摘術後の腟上皮内腫瘍に対して腟壁部分切除を施行した 7 症例の検討 竹内祐美子ほか
症例
胎児期に全身多発性高エコー輝度腫瘤を呈した先天性脈管異常の1 例 末永美祐子ほか
海外文献から 京都大学大学院
PD—L1 陽性再発もしくは転移性子宮頸癌を対象に,シンチリマブとアンロチニブ併用療法の多施設共同単群,第Ⅱ相試験の有効性と安全性
再発卵巣がん患者を対象にした症状とQOL 管理におけるWRITE Symptoms 介入の有効性:NRG Oncology/GOG—0259 試験
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書籍情報
- ISBN:9784003107107
- ページ数:130頁
- 書籍発行日:2022年7月
- 電子版発売日:2022年7月5日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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