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- 産婦人科の実際 2023年5月号 72巻5号 特集 生殖医療の保険適用の実際Ⅰ 【電子版】
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内容
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序文
企画者のことば
2022 年4 月から生殖医療の健康保険適用が開始されたことは,これまで自費の患者負担で行われてきた生殖医療に対して政府を挙げて協力体制が整い始めたことの証左とも理解できます。この医療に対する社会の認識が高まったことを医療者である多くの産婦人科医も,治療を受ける患者とともに感謝の念をもって受け止めていると思います。その一方で,これまで以上に襟を正して医療を提供する認識を高めなくてはならないことも事実です。国民が供出した医療費から支払われる,いわば曖昧さや無駄が許されない医療であるからです。菅政権の公約から急遽施行された制度改正によって,行政も,またそれ以上に医療現場を司る医療機関に大きな混乱が予想され,実務における対応も,Q &A の説明文書が作られたり,学会などの媒体を通じて意見交換がされるなど,事前に詳細な準備がなされてきましたが,基本ルールでは解釈しづらい様々な事例や疑問が生じてきたことも事実です。最終的には保険審査の過程のなかで明確になってきた治療内容への判断も,徐々に明確になりつつあります。
保険診療化への過程のなかで実施されてきた特定不妊治療助成金によって医療費助成が行われてきた制度とは異なり,混合診療が認められないわが国の医療制度では,保険適用とならない治療に関する制限や自費診療とならざるを得ない治療費の課題も発生しています。この課題に対して,新たな技術を用いた医療内容を先進医療として申請し,時限的ではあっても承認されれば混合診療として認められる先進医療の制度も設けられています。この分野には多くの新技術の開発と導入が行われ,保険による医療の付加価値として期待している医療者も少なくありません。その一方で,医療費の財源の課題も考慮が必要で,新技術の効果や安全性へのエビデンスを求められることについても理解が必要です。
本企画では現段階での生殖医療にかかわる保険診療の実際について,臨床医が理解しやすい実務的な解説書として取り上げました。診療を行う上で混乱を防ぎ,安心して医療に貢献できるための書となれば幸いです。
※ 本誌は次号「生殖医療の保険適用の実際Ⅱ」と連続特集となります。
末岡 浩
Kou Sueoka 慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター
目次
特集 生殖医療の保険適用の実際 I
総論
1.生殖医療での留意点 宮崎 亮一郎
2.保険適用項目の審議の経緯 廣田 泰
3.令和4年度診療報酬改定における不妊治療の保険適用の仕組み 中田 勝己
各論
4.各国の生殖医療保険適用状況 石原 理
5.医療現場における保険適用状況 蔵本 武志
6.生殖医療のなかで行われる保険外診療の実情 杉山 力一
7.男性不妊に対する保険適用と実情 辻村 晃
8.保険適用後の臨床成績の変化 中川 浩次
今日の話題
私が私をあきらめない−家族をおいて単身カナダ留学:国際共同研究のすすめ− 米田 徳子
診療
当院におけるPFC-FDの卵巣投与の治療成績 岡本 恵理
臨床経験
マイクロ流体精子選別による精子調整を行った胚発育不良症例における培養成績の検討 小林 正知
非侵襲的な着床前染色体検査(niPGT)の有効性と臨床応用について 中野達也
症例
腹腔鏡下子宮筋腫核出術後に発生した多発parasitic myoma の1 例 岩﨑雅宏ほか
高齢者の外陰癌治療後に生じた皮膚障害に対し紫雲膏が奏功した1例 松岡 竜也
妊娠初期から多発子宮筋腫による子宮後屈を認め,妊娠後屈子宮嵌頓症を想定し安全に帝王切開術を実施できた1 例 中村達矢ほか
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書籍情報
- ISBN:9784003107205
- ページ数:108頁
- 書籍発行日:2023年5月
- 電子版発売日:2023年5月15日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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