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- 整形・災害外科 2022年9月増大号 65巻10号 特集 骨端症の現状と実際 【電子版】
商品情報
内容
本特集では日常診療で遭遇することの多い骨端症であるOsgood-Schlatter病やPerthes病から，比較的珍しい骨端症まで網羅的にわかりやすく解説した。また，成長期のスポーツ障害としての骨端症の予防，超音波による診断や体外衝撃波療法など，最近の話題も多く取り上げた。
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序文
骨端症の現状と実際
骨端症は，長骨の骨端核や短骨に起こる阻血性壊死で，骨端や成長軟骨板の発育障害を生じます。繰り返される微小な外傷，遺伝的素因，血管異常や内分泌異常など多くの因子が原因と考えられています。
多くの骨端症が報告されており，骨端症の発生部位ごとに，最初の報告者の名前がつけられ，好発年齢や性差などの疫学，症状，治療経過や予後が異なります。
本特集号では，それぞれの分野におけるエキスパートの先生方にご執筆をお願いいたしました。まず，骨端症の病態や全体像について概説していただき，骨端症によってはオーバーユースによるスポーツ障害として発症することが多いことから，スポーツ医学の立場から，早期発見から予防までを述べていただきました。また，整形外科領域で急速に普及しつつある超音波検査による診断や体外衝撃波療法による治療につきましても，解説していただきました。
骨端症の発生部位では，脊椎のScheuermann 病（椎体），骨盤のvan Neck 病（坐骨結節），肘関節のPanner 病（上腕骨小頭），手関節のKienböck 病（月状骨），股関節のLegg—Calvé—Perthes 病（大腿骨頭），膝関節のBlount 病（脛骨近位）・Osgood—Schlatter 病（脛骨粗面）・Sinding—Larsen—Johansson 病（膝蓋骨下極），足部のSever病（踵骨）・Köhler 病（舟状骨）・Freiberg 病（中足骨骨頭）・Iselin 病（第5 中足骨粗面）など，日常診療で比較的よく遭遇する骨端症から，馴染みの薄い比較的まれな骨端症まで，網羅的にわかりやすく述べていただきました。
ご多忙のなか，本特集号にご執筆いただきました先生方に感謝いたしますとともに，本特集号が読者の先生方にとって，骨端症の診断や治療にお役立ていただけることを願います。
（和田晃房）
目次
特集 骨端症の現状と実際
骨端症総論 星野 裕信
成長期のスポーツ障害と骨端症 鳥居 俊
骨端症の診断における超音波診断−本当に超音波診断は有用なのか？その現在と未来 藤原 憲太
スポーツ障害による骨端症に対する体外衝撃波療法−離断性骨軟骨炎を含む 高橋 謙二
Scheuermann病の病態・診断と治療 竹下 克志
骨盤骨端症と裂離骨折 柿崎 潤
Panner病の病態・診断と治療 関 敦仁
Kienbock病の診断と治療 坪川 直人
Perthes病の画像診断 中村 幸之
Perthes病の病態・基礎研究と新規治療戦略 山口 亮介
Perthes病に対する保存治療 岡 佳伸
Perthes病に対する大腿骨内反回転骨切り術 大庭 真俊
Perthes病に対する手術治療−骨盤骨切り術 金子 浩史
Blount病における骨端成長軟骨発育抑制術 田村 太資
Blount病に対する創外固定器を用いた変形矯正術 片岡 浩之
Osgood?Schlatter病の病態・診断と治療 坂田 亮介
足部の骨端症の病態・診断と治療 米田 梓
Personal View
目標とする医師像を実現する努力を 井上 玄
整形外科手術 名人のknow-how
側臥位前後同時進行脊椎固定術(SPAPS法) 生熊 久敬
新しい医療技術
ステロイド関連大腿骨頭壊死症の発生に関わる遺伝子 末次 弘征
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書籍情報
- ISBN：9784003306510
- ページ数：160頁
- 書籍発行日：2022年9月
- 電子版発売日：2022年8月31日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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