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- 眼科 2024年1月号 66巻1号 特集 新生血管型加齢黄斑変性に対する抗VEGF療法の現在 【電子版】
商品情報
内容
序文
序論
本号の特集は,新生血管型(滲出型)加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)に対する抗VEGF療法の最新情報です。
本邦においては2008年に眼科用の抗VEGF薬が発売開始され,その後もさまざまな特徴を持つ新規抗VEGF薬の開発が進み, 新生血管型AMD患者の視機能の改善と維持に大きく貢献しています。本特集では,新生血管型AMD治療における抗VEGF療法の多様な側面から,治療法の選択,適応,課題についてエキスパートの先生方に包括的に記載していただいています。
まず,「抗VEGF薬の使い分け」に関して,抗VEGF薬(ranibizumab,aflibercept,brolucizumab,faricimab,ranibizumab-biosimilar)の特性,効果,副作用について詳述されています。
これらの薬剤は,新生血管型AMDのサブタイプに応じて効果が異なるため,患者の病型分類や全身状況を考慮した選択が重要であることが示されています。
次に,「治療レジメンの使い分け」に焦点を当て,導入期治療と維持期治療の戦略が明確に記載されています。導入期治療では病態の急速な改善を目指し,維持期治療では視機能の長期維持を目的としています。治療方法の選択,疾患活動性の評価,患者とのコミュニケーションの重要性が強調されています。
「治療抵抗例に対する薬剤変更」のセクションでは,抗VEGF薬に抵抗性を示す例への対応について,特にaflibercept,brolucizumab,faricimabの使用における効果とリスクに注目しています。治療抵抗例に対して,薬剤の変更が病態の改善に有効な場合があるものの,なかには効果が不十分な場合もあり,患者個々の状況に応じた判断が求められます。
「光線力学的療法(PDT)の活用」に関しては,抗VEGF療法の普及に伴いPDTの役割が変化していますが,抗VEGF薬に抵抗性のある症例やポリープ状脈絡膜血管症(PCV),pachychoroidneovasculopathy(PNV)においては,PDT併用が有効な選択肢となる可能性が示されています。
最後に,「治療中止の判断」のセクションでは,治療の長期化に伴う患者の負担を軽減するために,治療中止(休薬)の意義と条件について検討しています。休薬には,患者の満足度向上と治療へのアドヒアランスの向上というメリットがありますが,慎重な判断が必要であることも述べられています。
本特集では,新生血管型AMD治療における抗VEGF療法の現状と進歩,各治療法の適応とその課題,治療抵抗例への対応,そして患者の負担軽減に向けた治療中止の検討など,複数の重要な側面を網羅しています。患者中心の治療選択と管理を行うための重要なガイダンスを提供しており,臨床現場で大いに役立てていただけるものと考えます。
東京女子医科大学眼科学教室 飯田知弘
目次
特集 新生血管型加齢黄斑変性に対する抗VEGF療法の現在
序論
飯田 知弘
1.抗VEGF薬の使い分け
向井 亮
2.治療レジメンの使い分け
大中 誠之
3.治療抵抗例に対する薬剤変更
片岡 恵子
4.PDTの活用
塩瀬 聡美
5.治療中止の判断
木下 貴正
綜説
日本人・アジア人の萎縮型加齢黄斑変性
佐藤 有紀子
小児近視の薬物治療(低濃度アトロピン点眼)の現状
松村 沙衣子
機器・薬剤紹介
71.Vivity(Alcon)
太田 友香
原著論文
新型レーザーフレアメーターFM-600αと従来品FM-600の臨床比較検証
南 貴紘
症例報告
自然寛解した小児の黄斑上膜の1例
前田 菜津子
アフリベルセプト硝子体内注射後2度の眼内炎で診断がついたアフリベルセプト起因性眼内炎の1例
葛西 友香
両側外眼筋炎による眼球運動障害を呈した腫瘍随伴症候群の1例
小川 可奈英
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書籍情報
- ISBN:9784003506601
- ページ数:108頁
- 書籍発行日:2024年1月
- 電子版発売日:2024年1月19日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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