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病理と臨床 2022年11月号(40巻11号) リンパ腫と関連疾患のトピックスⅡ~T細胞リンパ腫とリンパ腫関連疾患

  • ページ数 : 116頁
  • 書籍発行日 : 2022年11月
  • 電子版発売日 : 2022年10月28日
3,190
(税込)
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商品情報

内容

特集テーマは「リンパ腫と関連疾患のトピックスⅡ~T細胞リンパ腫とリンパ腫関連疾患」.Adult T-cell leukemia/lymphoma/Intestinal T-cell and NK-cell neoplasm and lymphoproliferative disorders/Anaplastic large cell lymphoma/Nodal T-cell lymphoma with TFH phenotypeおよびperipheral T-cell lymphoma, not otherwise specified―分子病理学編―/EBV-positive NK-cell and T-cell lymphomas/Lymphoid proliferations and lymphomas associated with immune deficiency and dysregulation/Castleman病の歴史的背景とunicentric Castleman disease/Idiopathic multicentric Castleman diseaseの分類と臨床病理学的特徴 他を取り上げる.連載記事として,[マクロクイズ],[鑑別の森]消化管癌のSSとSE,[若手病理医のためのキャリアパス講座][今月の話題]等を掲載.

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序文

リンパ腫と関連疾患のトピックスⅡ―T細胞リンパ腫とリンパ腫関連疾患―


近年の『病理と臨床』における造血器関連の特集は以下のようになっている.

2019年4月号(37巻4号) リンパ腫updateⅡ

2019年3月号(37巻3号) リンパ腫updateⅠ

2019年2月号(37巻2号) 骨髄と脾臓の病理

2017年6月号(35巻6号) リンパ節の非腫瘍性疾患の病理

2015年5月号(33巻5号) リンパ腫における最近のトピックス

2015年2月号(33巻2号) 白血病の新しい考え方

2012年8月号(30巻8号) 骨髄の病理─MDSとその周辺─

2010年8月号(28巻8号) 悪性リンパ腫Ⅱ

2010年7月号(28巻7号) 悪性リンパ腫Ⅰ

2009年11月号(27巻11号) 骨髄病理のトピックス

一方で,造血器腫瘍WHO分類は,2001年8月に第3版,2008年10月に第4版,そして2017年9月に改訂第4版が出版されてきた.すなわち,『病理と臨床』の造血器関連の特集は,新たなWHO分類が概ね定着する「安定期」に組まれてきたことになる.なお,2017年6月号は非腫瘍性疾患の特集であり,当時のWHO分類の対象外であった.現在(2022年9月末),造血器腫瘍WHO分類第5版の改訂作業の大詰めを迎えており,6月末の総説論文の公表に続いて,ベータ版が公表されている.すなわち,WHO分類改訂作業は未だ進行中であり,昨年来,本特集の企画段階や原稿の執筆中にも,WHO分類草稿のめまぐるしい変更が行われてきた.

さらに,近年の血液病理学を揺るがす事件と言っても過言ではないこととして,WHO分類改訂第4版までを担ってきた著者の大半が第5版の執筆から離れ,Internationalconsensus classificationという新たなリンパ腫の分類を策定し,2022年6月末に公表するという事態となっている.今後並立するであろう2つの分類は,いずれも近年の研究成果を反映したものなので,当然ながら似通っているが,異なる点もある.

これまで,こうした「不安定期」「非常時」に本誌の造血器関連の特集が組まれたことはない.そのため今回は,WHO分類で予定されている疾患単位のうち,その執筆の議論の内情がわかり,変化に対応しやすいように,日本人執筆者が含まれているものを中心にピックアップした.弊害として,漏れている疾患単位も出てきてしまったが(primarycutaneous T-cell lymphoid proliferations and lymphomasやhepatosplenic T-celllymphomaなど),変化に対応できる布陣,項目立てを優先したということで,ご容赦いただければ幸いである.

2号にわたる本企画の後半として,本号では,T細胞リンパ腫とリンパ腫関連疾患を扱う.


竹内賢吾 [がん研究会がん研究所 病理部]
佐藤康晴 [岡山大学学術研究院保健学域 分子血液病理学]

目次

【特集】

Adult T-cell leukemia/lymphoma……加留部謙之輔

Intestinal T-cell and NK-cell neoplasm and lymphoproliferative disorders……冨田さくら 他

Anaplastic large cell lymphoma……大石直輝

血管免疫芽球性T細胞リンパ腫,T濾胞ヘルパー細胞起源節性リンパ腫,末梢性T細胞リンパ腫・非特定型の鑑別診断……三好寛明

Nodal T-cell lymphoma with TFH phenotypeおよびperipheral T-cell lymphoma, not otherwise specified―分子病理学編―……坂田(柳元)麻実子 他

EBV-positive NK-cell and T-cell lymphomas……加藤省一

Lymphoid proliferations and lymphomas associated with immune deficiency and dysregulation……佐藤 啓

Castleman病の歴史的背景とunicentric Castleman disease……西村 碧 フィリーズ 他

Idiopathic multicentric Castleman diseaseの分類と臨床病理学的特徴……錦織亜沙美 他

【連載】

・マクロクイズ

[163]

泉 美貴 他

・鑑別の森

[14]

消化管癌のSSとSE

Answer 1:伴 慎一

Answer 2:小嶋基寛 他

・若手病理医のためのキャリアパス講座

[12]

偶然を楽しめ―異端すぎる病理医のキャリア論―……榎木英介

【今月の話題】

・微小変化型ネフローゼ症候群にみられる‘IgG dusting’―蛍光免疫染色のピットフォール……原 重雄

・まもなく本格始動―がん全ゲノム解析―……畑中 豊

・令和3年度日本病理学会 100周年記念病理学研究新人賞 受賞体験記

AIにより見出されたクローン病術後再発の組織学的特徴:adipocyte shrinkage……清川博貴

Long non-coding RNA(lncRNA)PVT1に由来する新規腫瘍抗原に対するCD8+T細胞免疫監視……菊池泰弘

粘液型脂肪肉腫におけるテロメア維持機構……國枝純子

【Information】

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書籍情報

  • ISBN:9784011204011
  • ページ数:116頁
  • 書籍発行日:2022年11月
  • 電子版発売日:2022年10月28日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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