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今日から使える リハビリテーションのための統計学第2版

  • ページ数 : 108頁
  • 書籍発行日 : 2021年4月
  • 電子版発売日 : 2021年6月2日
3,300
(税込)
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商品情報

内容

リハスタッフが今すぐ活用できる統計テキスト,待望の第2版!

●統計処理ソフトを用いた解析を前提に,あくまで「統計法の使い方」に焦点を当てる.
●「どのようなデータには,どの統計手法をどのように用いるか」に重点を置いた解説で,統計法の選び方や注意点を無駄なく知ることができる.
●第3章「解析の実際」はリハ領域で遭遇する分かりやすい事例に全面ブラッシュアップ.より実践的に統計法の活用を学べる.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文

第2版の序文

統計は苦手だ,さっぱりわからないというPT,OT,ST などのリハビリテーションスタッフ(リハスタッフ)は多いようだ.確かに統計は難しい学問と言える.実際,統計に苦手意識のあるリハスタッフは,学会発表などのために,自分たちで得たデータを数量的に,そして科学的に検証しなければならないと思って,統計ソフトを駆使して解析に取り組もうとしても,何をどこから手をつけてよいのかも分からず途方に暮れ,あるいは果敢にデータ処理を行ったとしても,その解析方法が正しいのかどうか不安を残すことも多いと思われる.このように研究を行う意欲はあっても,実際に統計学的分析をしようとしてもその手法にはいろいろな種類があり,どれを用いたらよいのか悩んでしまうことが多々あるようだ.本書はこのような統計を不得意としている人にとって味方になってくれる一冊である.

データの種類(集めたデータのその種類によって用いる統計手法が異なる),代表値と広がり(データが代表値を基準にしてどのように分散しているか),データは正規分布しているか・分散は等しいか,によってパラメトリックなのかノンパラメトリックなのかなど,統計を用いる際に考慮すべき基本的なことが理解でき,そして実際に適切な統計処理ができるように構成されている.本改訂版においても数式の使用は必要最低限に止め,「どのようなデータには,どの統計手法をどのように用いるか」の解説に重点を置いている.特に第3 章の解析の実際はバージョンアップさせ,初学者に限らず,既に学会発表などを経験している方にとってもすぐに役立つ内容となっている.

初版では『初心者のための実践的手引き』というサブタイトルを付けていたのだが,第2版ではこのサブタイトルはあえて割愛した.初版は,PT,OT を中心に養成校の教科書として採用されるなど,初学者のテキストとして役立てていただいたのだが,,その一方で,既に統計を実際に活用しているリハスタッフの皆様に広く活用していただいている事実があったからである.本書が初版以上により多くの方々に利用していただくことで,リハビリテーションの科学性に少しでも貢献できるのであれば,編者らの望外の幸せとするところである.

最後にもう一言,実際に統計解析を行う際には, まずはデータが必要なことは言うまでもない.そして,そのデータをどのように解析するかということになるが,ここで一つだけ注意しておきたいことがある.データを集める前に,この統計解析を行うことでどんなことをしたいのか,といった解析の目的を大切にしてもらいたいということある.その目的を達成するために適切なデータを採取して,そして最もふさわしい解析方法を選ぶということが大切である.

今回の改訂版でも,初版同様に医歯薬出版編集部には本当に多大なるご協力をいただいた.心から感謝を申し上げる.


2021年3月

高橋 仁美
加賀谷 斉

目次

第1章 知っておきたい統計の基礎

(加賀谷 斉)

1 基本事項

 1.母集団と標本

 2.P値

 3.P値の表記法

 4.帰無仮説

 5.有意水準

 6.データの尺度

 7.連続変数と離散変数

 8.データの代表値

 9.正規分布

 10.標準偏差と標準誤差

 11.信頼区間

 12.パラメトリック検定とノンパラメトリック検定

 13.正規性の検定

 14.対応(関連)があるかないか?

2 実践編

 1.散布図を書こう

 2.外れ値の原因

 3.αエラーとβエラー

 4.統計学的有意と臨床的有意

 5.症例数の計算

 6.データを正規分布させるには?

 7.順序尺度に対してパラメトリック検定を使うことができるか?

 8.順序尺度の点数はどのようにつけても同じか?

 9.相関関係をみたら疑え?

 10.検定の多重性

第2章 解析方法のフローチャート

(高橋仁美)

1 2群間の比較

 1.独立した(=対応のない)2群間の比較

 2.関連した(=対応のある)2群間の比較

2 3群以上の比較

 1.独立した(=対応のない)3群以上の比較

 2.関連した(=対応のある)3群以上の比較

3 比率の比較

 1.2×2分割表とl×m分割表の検定

4 2標本の関連性の検定

 1.相関と回帰

5 多変量解析

 1.重回帰分析

 2.多変量ロジスティック回帰分析

第3章 解析の実際

1 対応のないt検定(川越厚良)

2 Mann-WhitneyのU検定(川越厚良)

3 対応のあるt検定(川越厚良)

4 Wilcoxonの符号付順位検定,符号検定(川越厚良)

5 一元配置分散分析(大倉和貴)

6 Kruskal-Wallis検定(大倉和貴)

7 反復測定分散分析(大倉和貴)

8 Friedman検定(大倉和貴)

9 二元配置分散分析(大倉和貴)

10 多重比較検定(大倉和貴)

11 χ2独立性の検定(2×2の分割表)(柴田和幸)

12 Fisherの直接確率(柴田和幸)

13 McNemar検定(柴田和幸)

14 Mantel-Haenszel検定(柴田和幸)

15 χ2独立性の検定(l×mの分割表)(柴田和幸)

16 χ2適合度検定(柴田和幸)

17 相関(岩倉正浩)

18 重回帰分析(岩倉正浩)

19 多変量ロジスティック回帰分析(岩倉正浩)

第4章 疫学・EBM理解のためのキーワード

(高橋仁美)

1 診断・検査

 1.感度・特異度

 2.尤度比

 3.カットオフ値

 4.ROC曲線

2 リスク・予後

 1.コホート研究

 2.絶対危険度・寄与危険度・相対危険度

 3.症例対照研究

 4.オッズ比

 5.生存曲線

 6.ハザード比

 7.コックス比例ハザードモデル

3 治療・予防

 1.無作為化比較試験(ランダム化比較試験)

 2.ホーソン効果・プラセボ効果

 3.盲検化

 4.一次予防・二次予防・三次予防

 5.ラベリング効果

4 信頼区間とメタ・アナリシス

 1.信頼区間

 2.メタ・アナリシスとシステマティック・レビュー

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書籍情報

  • ISBN:9784263266366
  • ページ数:108頁
  • 書籍発行日:2021年4月
  • 電子版発売日:2021年6月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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