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形成外科診療ガイドライン 2 2021年版~頭蓋顎顔面疾患(先天性・後天性)

  • ページ数 : 372頁
  • 書籍発行日 : 2021年4月
  • 電子版発売日 : 2021年4月9日
7,150
(税込)
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商品情報

内容

旧4・5巻を改訂! 使いやすく領域毎にまとめて発行(全3巻)。

旧4・5巻「口唇・顎・口蓋裂・その他の顔面先天異常/耳介先天異常/眼瞼/頭蓋(骨)縫合早期癒合症/顔面外傷/顔面変形(骨切り手術)」を改訂(全3巻)。推奨の強さはエビデンスの強さを参考にして、益と害のバランス、形成外科の治療では重要である患者の価値観や希望、コストや資源を考慮して決定しました。これらの要素は、初版発刊後に重視されるようになった概念であり、改訂に際してもっとも考慮した点です。

セット商品がお得 → 形成外科診療ガイドライン 2021年版 全3巻セット

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序文

改訂第2版 序

形成外科領域の臨床ガイドライン作成の歴史は,今から16 年前に遡ります。2006 年頃様々な専門領域でエビデンスに基づいた標準的診断や治療を示すために,「臨床ガイドライン」というものが作られ始めていました。また,ちょうどその頃,日本専門医認定制機構(現在の日本専門医機構)がその土台となる基本診療科の選別と認定を開始しているところでした。2009 年当時の日本形成外科学会(日形会)の理事長は中西秀樹先生(徳島大)でしたが,理事会全体で形成外科を基本診療科として認定してもらうためにさまざまな努力を行っていました。その中で「①形成外科が創傷治療の専門家であることのアピール(日本創傷外科学会の設立や世界創傷治癒学会連合学術集会の開催など),②データベースの構築(形成外科が年間でどのような疾患や外傷の治療をどのくらいの数を行っているか),③創傷外科や皮膚腫瘍外科を含めた分野指導医制度の整備,④臨床ガイドラインの作成」の4 つが大きな柱でした。当時,形成外科はマイナー中のマイナーと言われ,今よりもはるかに認知度の低い科でしたので,本来の目的であるエビデンスに基づいた標準的治療や診断を広く世に示すことに加え,他科特に内科系の先生方に形成外科の診療内容を知ってもらううえでも,④臨床ガイドラインの作成が必須であったわけです。

小林誠一郎先生(岩手医科大)と私(久留米大)が臨床ガイドライン作成の担当になり,作業を始めたわけですが,クリニカルクエスチョン(CQ)の作り方さえわからない状況でした。他科の臨床ガイドラインを全て購入して勉強するとともに,当時その方面に長けた他科の先生方にも教えを乞いました。手探りで作業を行いつつ,また日本創傷外科学会と日本頭蓋顎顔面外科学会の協力を得て,5 年近くの歳月を要しましたが,2015 年になんとか刊行にこぎ着けることができました。全7 巻が完成した時には,本当に嬉しかったことを覚えています。

そしてその後3 年(作成開始から8 年)が過ぎ,その改訂が必要となりました。そこで,ガイドライン委員会の委員長を私から橋本一郎先生(徳島大)に代わっていただき,2018 年からその改訂作業を本格的に開始しました。まさに橋本先生の恩師の中西先生が理事長であられた時に私が仰せつかった一大事業を,私が理事長の時にその改訂を橋本先生自身がやり遂げてくださったことには何か運命的なものを感じます。初版の折は作りあげることに必死でしたが,今回の改訂版ではその内容が大幅にブラッシュアップされ,さらにリンパ浮腫などの新しい分野も追加されたことで,より素晴らしいものになっていると思います。この場をお借りして橋本委員長をはじめ,この改訂作業に携わっていただいた委員の先生方諸兄姉に深く感謝申し上げます。今後もこのガイドラインが日形会の1 つの柱としてさらに充実したものとなっていくことを切に願い,刊行のご挨拶とさせていただきます。


令和3年3月

日本形成外科学会
日本頭蓋顎顔面外科学会
理事長 清川 兼輔

目次

改訂第2版 序

形成外科診療ガイドライン改訂にあたって

第1版 序

第1版 ガイドライン作成にあたって

形成外科診療ガイドライン(第2版)について

第I編 口唇・顎・口蓋裂・その他の顔面先天異常診療ガイドライン

1章 口唇・顎・口蓋裂

 1 疫学と診断

 2 口唇裂

 3 口蓋裂

2章 その他の顔面先天異

 1 巨口症

 2 顔面裂

 3舌小帯短縮症

第II編 耳介先天異常診療ガイドライン

1章 小耳症

 1 診断と検査

 2 治療

2章 埋没耳

 1 治療

3章 立ち耳

 1 治療

4章 折れ耳

 1 治療

5章 耳瘻孔

 1 診断

第III編 眼瞼診療ガイドライン

1章 睫毛内反症・眼瞼内反症

 1 診断

 2 治療方針

 3 手術

2章 内内眼角贅皮

 1 診断

 2 治療方針

 3 手術

3章 瞼裂狭小症候群

 1 診断

 2 治療方針

第IV編 頭蓋(骨)縫合早期癒合症診療ガイドライン

1章 頭蓋(骨)縫合早期癒合症

 1 診断

 2 適応

第V編 顔面外傷診療ガイドライン

1章 上顎骨骨折

 1 診断

 2 手術適応

 3 治療

2章 下顎骨骨折

 1 診断

 2 手術適応

 3 治療法の選択

 4 手術的アプローチ

 5 固定法・固定材料

 6 小児の下顎骨折

3章 頬骨骨折

 1 診断

 2 手術適用

 3 アプローチと整復

 4 固定部位

 5 固定材料

4章 眼窩底骨折

 1 診断

 2 手術適応

 3 治療

 4 小児眼窩底骨折

5章 鼻骨・鼻篩骨骨折

 1 診断

 2 合併損傷

 3 尾骨骨折の治療

 4 鼻篩骨骨折の治療

 5 固定法・固定材料

第VI編 顔面変形(骨切り手術)診療ガイドライン

1章 顔面変形の診断

2章 上顎後退症

3章 下顎後退症

4章 下顎前突

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書籍情報

  • ISBN:9784307257220
  • ページ数:372頁
  • 書籍発行日:2021年4月
  • 電子版発売日:2021年4月9日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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