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- 縦隔の外科 手術手技アトラス 改訂2版
商品情報
内容
275のシェーマでしっかり理解[動画付き]
わが国で唯一の縦隔外科の手術書の改訂2版.縦隔腫瘍(胸腺腫や肺癌の胸膜への播種など)と重症筋無力症のための胸腺摘出術などの縦隔疾患に対応.特に胸腺腫は呼吸器外科医にとって肺癌に次ぐ重要疾患.
初版から剣状突起下アプローチ,ロボット手術など,動画付きで59ページの大幅追補した.縦隔疾患のエキスパートが在籍する愛知医科大学臨床腫瘍センター腫瘍外科,名古屋市立大学腫瘍・免疫外科学講座で蓄積されたノウハウを余すことなく網羅.
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序文
改定2版の序
縦隔の外科手術手技アトラス初版が出版されて9年が経過し,その間にわが国の縦隔の外科も大きく進歩したように思われる.世界規模の胸腺上皮性腫瘍の予後調査と新たな病期分類作成を目的にITMIG(International Thymic Malignancy Interest Group)の要請により日本胸腺研究会は全国の主要な施設から3,000例を超える胸腺上皮性腫瘍の後ろ向きデータベース事業を敢行し,ITMIGにデータを供出するとともに,わが国から多くの胸腺上皮性腫瘍のエビデンスを発信することとなった.また,肺がん診療ガイドラインに付随する形で胸腺上皮性腫瘍の診療ガイドラインも発行された.現在は肺癌合同登録委員会による胸腺上皮性腫瘍の前向きデータベース事業も進行中である.このような経過を経て胸腺上皮性腫瘍に対する新TNM分類が作成されたが,この新分類のよい評判はあまり聞こえてこない.恩師である正岡昭先生の考案した胸腺腫に対する正岡分類は,発表から40年以上経過した現在でも世界中で広く使用されている.非常に簡便で使いやすく,正岡先生曰く“世界で最も美しい病期分類”の所以である.その正岡先生は2014年に逝去され,本書をお渡しできないのが残念でならない.
この9年の間に縦隔外科の手術方法も大きく進化した.なかでも剣状突起下アプローチとロボット手術の普及はこの領域の手術を大きく前進させたように思う.本改訂版では新たに剣状突起下アプローチの詳細を示すとともにノーカットの手術ビデオもお見せできるように供出した.実際の手技を見ていただき日常診療に生かしていただきたい.またロボット手術の詳細に関しては名古屋市立大学医学部腫瘍・免疫外科学講座の奥田勝裕先生にご協力をお願いした.そのほか縦隔炎手術や多汗症手術なども追加し,改訂2版では縦隔に関するほとんどの手術を網羅した内容になったと思われる.しかしながら単なる手術書ではなく縦隔,胸腺,胸腺腫瘍に関するすべての知識を網羅した教科書として完成できた.
正岡昭先生,藤井義敬先生はじめ今までご指導いただいた多くの先生方に深く感謝申し上げます.最後に今回の改訂にあたり厳しいスケジュールにも関わらずご協力いただいた南山堂の古賀倫太郎,高橋淳人両氏,私の原画を整えていただいたイラストレーターの田添公基様には厚く御礼申し上げる.
2022年4月
矢野智紀
目次
Ⅰ縦隔総論
1. 縦隔とは
2. 縦隔腫瘍
3. 胸腺腫,胸腺癌
4. わが国の胸腺腫,胸腺がん治療におけるこの10年の進歩
Ⅱ縦隔腫瘍に対する手術手技
1. 胸骨正中切開による拡大胸腺胸腺腫瘍切除術
2. 胸腔鏡下胸腺部分切除術
3. 胸腔鏡下拡大胸腺切除術(側方アプローチ)
4. 胸腔鏡下拡大胸腺摘出術(剣状突起下アプローチ
5. ロボット支援胸腔鏡下胸腺切除術(剣状突起下アプローチ)
6. 他臓器合併切除術
7. 上大静脈合併切除人工血管置換術
8. 中縦隔腫瘍切除術
9. 後縦隔腫瘍切除術
10. 胸膜播種切除術
11. 胸膜肺全摘術
12. 縦隔内甲状腺腫切除術
13. 胸骨正中切開後の再手術
14. 降下性壊死性縦隔炎手術
15. 手掌多汗症手術
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書籍情報
- ISBN:9784525312220
- ページ数:194頁
- 書籍発行日:2022年6月
- 電子版発売日:2022年6月8日
- 判:AB判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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