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- 生命科学論文を書きはじめる人のための英語鉄板ワード&フレーズ
商品情報
内容
論文で頻用される“鉄板”表現を書きたいことから直感的に探せる表現集.600キーワードと対応するキーフレーズで,表現に迷うことがなくなります.学部生・大学院生のはじめての執筆のお供にオススメです.
序文
まえがき
AI の翻訳ツールなどの発達によって,文法的に正しい英文を書くことは比較的容易になってきた.そのため,論文を書く際には,いきなり英語で書き始めるよりも,日本語で下書きして,それを翻訳するという方法が益々有効になりつつある.とはいえ,複雑な日本語は正しく英訳されないし,ましてや,論文らしい英語表現にはならないことが多い.一方で,論文でよく使われる英語表現というものは確実に存在しており,中には定番の決まり文句と言えるものもたくさんある.このような論文執筆時に感じるジレンマを解決するためには,論文でどのような英語表現が使われるのかを理解した上で,翻訳ツールを利用することが必要となる.それがなければ,日本語から翻訳された英文が適切かどうかを判断できないからだ.論文で使われる英語表現を理解した上で,日本語の下書きを作れれば,翻訳も適切に行われる可能性が高くなるはずだ.もちろん,日本語からの翻訳では出てきにくい決まり文句は,最初から英語で書けばよいだろう.本書を執筆した理由は,論文での定番の英語表現を効率よく学ぶための教材,あるいは,書きたいことに対応する英語表現を見つけるためのツールとして活用していただきたいというものである.
論文を執筆する際には,どこにどのようなことを書くのかを理解しておくことが必要である. 生命科学論文は,Introduction,Materials & Methods,Results,Discussion の4つのSection で構成されることが多い.従って,「どこにどのようなことを書くのか」とは,この枠組みの中をどのようにまとめるのかということである.本書では,各Section での流れの枠組みを,Move とStep という名称で解説する.まずは,概略編の「論文の型を学ぼう―各セクションの書き方のポイント―」を読んで,論文でのストーリー展開の型をしっかり理解しよう.
このような型に加えて,各々のMove やStep でどのような英語表現を使うのかを知ることも必要である.Move / Step ごとの英語表現は,既に拙著『ライフサイエンストップジャーナル300 編の「型」で書く英語論文~言語学的Move 分析が明かしたすぐに使える定型表現とストーリー展開のつくり方』に詳しくまとめてある.しかし,実際に論文を書く際に考えることは,「このようなことを書きたい」という直感であることが多く,必ずしも論文全体の流れに沿って考えているわけではない.英語表現を探すために,直感をSection → Move → Step の流れに組み立て直すことは,少々面倒な作業であった.そこで本書では,「このようなことを書きたい」と思ったときに即座に活用できるように,英語論文での頻出重要表現をまとめ直した.直感的な分類を採用してあるので,容易に英語表現(キーフレーズ)を探すことができるはずだ.また,単語(キーワード)ごとにまとめてあるので,索引などを利用して重要単語の使い方を調べることもできる.
本書を使って学習する際には,まずは,概略編の「頻出重要コロケーションパターン」の表を一通り確認しておこう.また本書には,これらを学ぶための並べ替え練習問題があるので,これにトライしてみよう.これらの解答は,本書で示す重要表現の暗唱例文としても活用できる.前述した表と合わせて,論文における頻出表現を習得するとよいだろう.
2024年11月
河本 健
石井達也
目次
第一部:概略編
1 本書で示す分類と論文執筆の戦略
2 頻出重要コロケーションパターン
3 論文の型を学ぼう—各セクションの書き方のポイント—
4 論文執筆の流れ—“Results” から書き始めよう—
コラム❶ ChatGPTとライフサイエンス辞書コーパスで英語表現を見つけよう
第二部:本編(キーワード/キーフレーズ)
A 研究/実験を行う理由とその実施について述べる表現
A-1 研究/実験の仮説や根拠を示すときのキーワード
A-2 研究/実験の目的を示すときのキーワード
A-3 研究/実験の実施について述べるときのキーワード
B 実験結果を述べる表現
B-1 結果の提示を行うときのキーワード
B-2 変化した結果を述べるときのキーワード
B-3 変化なしの結果を述べるときのキーワード
B-4 結果を比較するときのキーワード
B-5 結果を追加するときのキーワード
C 解釈/まとめ/概略を述べる表現
C-1 解釈を述べるときのキーワード
C-2 一致を述べるときのキーワード
C-3 可能性を述べるときのキーワード
C-4 まとめ/結論を述べるときのキーワード
C-5 本研究の概略を紹介するときのキーワード
D 背景情報/課題/展望を述べる表現
D-1 研究対象を紹介/定義づけするときのキーワード
D-2 研究対象を特徴づけするときのキーワード
D-3 重要性を強調するときのキーワード
D-4 先行研究を紹介するときのキーワード
D-5 問題/課題を述べるときのキーワード
D-6 将来の課題を述べるときのキーワード
D-7 将来展望(成果の価値)を述べるときのキーワード
E 実験方法を述べる表現
E-1 研究材料の入手や作製に関するキーワード
E-2 研究材料の維持管理に関するキーワード
E-3 実験手順に関するキーワード
E-4 実験の実施に関するキーワード
E-5 統計処理に関するキーワード
E-6 バイオインフォマティクスの方法に関するキーワード
E-7 研究倫理に関するキーワード
第三部:巻末演習
解答
コラム❷ ChatGPTを使って文を書き換えてみよう
付録:Move/Step との対応図
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書籍情報
- ISBN:9784758108577
- ページ数:384頁
- 書籍発行日:2024年12月
- 電子版発売日:2024年12月11日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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