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レジデントノート増刊 Vol.23 No.11 心不全診療パーフェクト~シチュエーション別の考え方・動き方を身につけて心不全パンデミックに立ち向かう

  • ページ数 : 232頁
  • 書籍発行日 : 2021年9月
  • 電子版発売日 : 2021年9月17日
5,170
(税込)
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商品情報

内容

救急外来・ICU/CCU・病棟・退院後の外来など,心不全診療における状況別の考え方・動き方が身につく!新しい治療薬や緩和ケア,COVID-19の対応など「いま知りたい」トピックスも詰まった一冊.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文


レジデントノート2020年1月号の特集で,「心不全診療で考えること,やるべきこと」をテーマに企画させていただきました.研修医が知っておくべき基本から変わりゆく心不全の最新情報まで,時間軸で考える心不全診療をコンセプトに,心不全の臨床現場の第一線で活躍している先生方に執筆を依頼しました.おかげさまで大変好評であったようで,このたび,2021年の増刊号として,企画・編集などでかかわることができ,改めて大変嬉しく,感謝申し上げます.

さて,この数年で,心不全の新薬が続々と登場し,研修医が知っておくべき心不全に関する内容がさらに増えました.本書では,前回の企画でページ制限から入れることができなかった内容だけではなく,新規項目も追加して充実させましたので,さらに心不全に興味をもってもらえたらと思います.心不全における時間軸を理解しておくことは非常に重要で,これは研修医が特に携わる急性心不全だけではなく,外来管理でいかに再入院を予防するか,また慢性心不全の緩和ケアなどにおいても時間軸を考慮しながら対応する必要があります.そのためには先を見通し,先手先手で次の方針を決めていかなければならず,心不全患者個人に対して多岐にわたり評価することが求められるため,“ 個” の力に頼った医療体制では限界があり,個の力を十分発揮できるような“ 組織” の力が必要です.

今回原稿を依頼した先生方は,U40心不全ネットワークで活躍している若手医師が中心となっており,大学病院だけではなく,一般病院や循環器専門の施設に所属されています.また心不全だけではなく,虚血や不整脈が専門の先生もいらっしゃいます.このレジデントノートの読者からも心不全のニューリーダーになるべき若手循環器医が一人でも増えることを期待しています.将来,循環器内科,心臓血管外科や救急医をめざす研修医はもちろん,循環器内科をローテーションする研修医,新専門医制度の内科専攻医,循環器内科の若手の復習と情報のアップデートとして,本誌がお役に立てたら幸いです.


【U40 心不全ネットワークについて】

2013 年に設立された,心不全に興味がある日本の40歳以下の医師のグループで,心不全診療の基礎的教育ならびに臨床研究を推進し,次世代における心不全の診断および治療の発展,またより患者さんに向いた医療の提供に貢献することを目的として,日本心不全学会,日本心臓リハビリテーション学会,日本循環器学会,日本心臓病学会などの学術集会で特別企画や多施設共同研究(REALITY-AHF,ILLUMINATE-CS)などを運営しています.

また,幹事主導でHeart Failure Fellow Course を年1回開催しています.2020年はCOVID-19 の影響で一度は中止しましたが,2021年に初のweb開催として復活しました.

今回,本誌の執筆を担当した多くがU40心不全ネットワークの関係者であり,本グループは心不全に興味がある40 歳以下の医師であれば参加可能です.このレジデントノートの読者からも参加申し込みをお待ちしていますので,ホームページなどをご覧ください.


ホームページ:https://u40hf.com/

Facebook:https://www.facebook.com/groups/214579045382206/

Twitter:https://twitter.com/U40HF


また,2017年8月には,広く一般市民に対する心不全に関する啓発および心不全に関する若手医師の研修・交流ならびに心不全に関する研究等の事業を行い,心不全への理解を深め,予防や発症後の対策等に役立てるとともに,心不全の新たな治療を確立し,ひいては国民の健康に寄与することを目的として,NPO も設立しました.U40心不全ネットワークの継続的な活動をサポートし,今後のさらなる発展に期待しています.


https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/106000463


2021年8月

聖マリアンナ医科大学 薬理学
木田圭亮

目次

序文/木田圭亮

Color Atlas

執筆者一覧

第1章 救急外来での心不全

1. 急性心不全のファーストタッチからセカンドタッチまでに考えること,やるべきこと/澤村昭典

2. 急性心不全の心エコーで考えること,やるべきこと/渡部美佳

3. 急性心不全のセカンドタッチからICU/CCU入室までに考えること,やるべきこと/鍋田 健

4. COVID-19と心不全で知っておくべきこと/松本新吾

第2章 集中治療室:ICU/ CCUでの心不全

1. ICU/CCU 入室から48時間以内に考えること,やるべきこと/川久保裕美子,白石泰之

2. ICU/CCU での合併症,次の一手で考えること,やるべきこと/加来秀隆

3. 急性期のリハビリテーションと栄養で考えること,やるべきこと/鈴木規雄

第3章 一般病棟での心不全

1. 初回の心不全入院で考えること,やるべきこと/佐藤宏行

2. 心不全入院をくり返している場合に考えること,やるべきこと/那須崇人

3. 心不全患者の退院時サマリーで書くべきこと/北村知聡,柴田龍宏

4. 心不全の緩和ケアについて考えること,やるべきこと/大森崇史

第4章 外来での心不全

1. 退院後の外来で考えること,やるべきこと/齋藤秀輝

2. 心不全疑いの初診外来で考えること,やるべきこと/西崎公貴

第5章 心不全のその他のトピックス

1. 心エコーレポートでチェックすべきポイント/石原里美

2. 心不全と心臓MRIで知っておくべきポイント/三浦弘之

3. EFの保たれた心不全(HFpEF)で知っておくべきポイント/門田宗之

4. 薬剤性心筋症で知っておくべきポイント/照井洋輔

5. 不整脈と心不全で知っておくべきポイント/高麗謙吾

6. 心不全の治療薬で知っておくべきポイント①ARNIとMRA/堀内 優

7. 心不全の治療薬で知っておくべきポイント②β遮断薬とイバブラジン/藤本 恒

8. 心不全の治療薬で知っておくべきポイント③トルバプタン,SGLT2阻害薬/生駒剛典

9. 心不全の心臓リハビリテーションで知っておくべきポイント/村田 誠


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書籍情報

  • ISBN:9784758116695
  • ページ数:232頁
  • 書籍発行日:2021年9月
  • 電子版発売日:2021年9月17日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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