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- がん疼痛治療薬のうまい使い方 使い分けやスイッチングの考え方、実際の処方例から外来でのコツまで
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序文
序
がん医療において緩和ケアは必要不可欠なものになってきました.「緩和ケア」と聞いたときに皆さんは何を想像するでしょうか? その答えの多くを占めるものの1 つが「痛みの治療」なのではないかと思います.
筆者も,そう考えていた一人です.私の緩和ケア/ がん疼痛緩和との出会いは,医学生時代に遡りますが,カナダで行っていた臨床実習で緩和ケアチームに帯同していたときに,がん専門看護師のダイアナから紹介された2冊の本でした.そのうち1 冊は,Robert Buckman 先生の「How To Break Bad News」(恒藤暁/ 監訳:真実を伝える)であり,もう一冊がRobert G Twycross 先生とSylvia A Lack先生の「Therapeutics in Terminal Cancer」(武田文和/ 訳:末期癌患者の診療マニュアル)でした.これらの本をむさぼるように読んで,少しでも緩和ケアができるようになろうと必死に頑張った記憶があります.今思えば,ダイアナは素晴らしい先生だったと思います.なぜなら,いま緩和ケアで重要なことを2つ挙げろと言われたら,私は間違いなく、上記2冊のテーマである「症状緩和」と「コミュニケーション」を挙げたいからです.
本書の対象としては,がん患者さんを診療する機会が多い,がん治療医,病院勤務医,診療所医師を想定しています.そして,本書はがん患者さんの症状緩和のなかでも,最も遭遇する頻度が高い「がん疼痛治療の薬物療法」に絞って,入院治療よりもよりスキルが求められる外来診療で使用できるように、処方の考え方やコツ,さじ加減、生活指導,ケアの仕方をまとめることで,実際に患者さんの診療に役立ててもらうことを目的としています.
最後に1つだけ,私のとっておきのコツをお教えします.それは,自分の連絡がつく電話番号を教え,電話で連絡を取り合うことでマメに経過観察をすることです.こうすることで,患者さんがより身近な存在となり,自分の投薬の結果を即座に,また継続的に知ることができ,ひいては良好な痛みのマネジメントができるようになります.
さぁ皆さん,一緒に学んでまいりましょう.
2020年6月
著者を代表して
木澤義之
目次
序
第1章 疼痛の診断とアセスメント
1 がん疼痛の診断
2 疼痛がある患者のアセスメント・マネジメント 〜看護の視点〜
第2章 鎮痛薬の投与と同時に考えておくこと
1 神経ブロック
2 放射線治療
3 骨転移に対する外科的治療
4 骨転移に対するIVR
第3章 鎮痛薬投与の考え方と進め方
1 痛みの原因は何かを考える(がんか,非がんか)
2 急性痛と慢性痛の対応
3 WHO 方式がん疼痛治療法の実際とその効果
第4章 非オピオイドの使い方と副作用対策
1 NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)
2 アセトアミノフェン
第5章 オピオイドの使い方
1 オピオイドの導入の前に考慮すべきこと
2 投与するオピオイドを選択するうえで考慮すべきこと
3 弱オピオイド
①トラマドール
②コデイン
4 強オピオイド
①モルヒネ
②オキシコドン
③フェンタニル
④ヒドロモルフォン
⑤タペンタドール
⑥ブプレノルフィン
⑦メサドン
5 オピオイドの増量と減量
6 オピオイドの服薬指導のポイント
第6章 オピオイドスイッチ
1 どのようなときにオピオイドスイッチを考えるか?
2 オピオイドスイッチの実際
第7章 オピオイドの副作用対策
1 便秘
2 嘔気
3 眠気
4 せん妄
5 かゆみ
6 排尿困難
第8章 鎮痛補助薬
1 抗痙攣薬
2 抗うつ薬
3 ステロイド
第9章 オピオイド不応性疼痛をどうするか?
1 突出痛の診断とマネジメント
2 神経障害性疼痛のマネジメント
第10章 配慮を要する患者に鎮痛薬を使うとき
1 化学療法と鎮痛薬併用の際に注意すべき相互作用
2 末期腎不全患者への鎮痛薬の使い方
3 小児に鎮痛薬を使用する際のポイント
第11章 こんなときどうする?
1 悪心嘔吐が強く,鎮痛薬が内服できないとき
2 痛みが強くなったときどうするか,
3 痛み止めは飲みたくないと言われたとき
4 そこまで痛みは強くなさそうに見えるが,レスキューを頻回に使っている場合
5 患者の服薬アドヒアランスが悪いとき
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書籍情報
- ISBN:9784758118828
- ページ数:230頁
- 書籍発行日:2020年7月
- 電子版発売日:2020年7月28日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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