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- 類似薬の使い分け第3版 ~症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる~
商品情報
内容
類似薬を比較しながら,患者に応じた薬の使い分けが学べる,好評書の改訂第3版!豊富な症例と処方例で,症状や患者背景に応じた薬の使い分けのコツがわかる.疾患別に薬の系統と類似薬が一覧できる便利な分類図付き.
あわせて読む → 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け第3版
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序文
第3版の序
近年,疾患を治療する際に類似薬がしばしば用いられるようになり,処方の際に戸惑いを覚える医師も多いと思います.さらに多剤併用療法が一般化したため,単純に診療ガイドラインに準じた薬物療法を行っただけでは十分対応できない場合もあります.しかし,薬物を適正に使用するためには,患者の病態や合併症などを考慮して類似薬を使い分ける必要性のあることは言うまでもなく,類似薬を適切に選別するために有用な情報元が求められています.このような社会のニーズに応じて,医師が類似薬を使い分けるために必要な知識を習得することを目的として本書を企画しました.
2009年に初版,2014年に改訂版を出版しましたが幸いにも好評を博し,増刷を重ねてきました.しかし改訂版を出版して6年が経過し,その間に多くの薬物が新たに臨床で使われるようになり,さらに各種の診療ガイドラインが新たに公表されあるいは改訂されたために薬物療法の内容も大きく変わりました.このような状況の変化を考慮し,このほど内容を改訂し最新の情報に改めることになりました.
類似薬の使い分けが難しいとされる高血圧や不整脈,糖尿病などの疾患に加え,第3版では新たに薬物療法に著しい進歩のみられる「脳梗塞」「高尿酸血症・痛風」および「関節リウマチ」を加え,内容を充実させました.本書では,はじめにそれぞれの疾患における治療方針および用いられる薬物のカテゴリー(系統)ごとの使い分けについて,次いでそれぞれのカテゴリーにおける類似薬の使い分けについて,各疾患の専門家の先生方に解説していただきました.各先生方は,日々の臨床で多くの患者の診療に当たっており,本書では症例もとり入れながらわかりやすくまとめていただきました.本書によって類似薬の使い分けが適切に行われ,薬物が適正に使用されることを願っています.
最後に,本書の企画・編集にご協力いただきました羊土社編集部の秋本佳子様にお礼申し上げます.
2020年11月
藤村 昭夫
目次
第3版の序 藤村昭夫
初版の序 藤村昭夫
本書の構成
第1章 高血圧治療薬 星出 聡
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 Ca拮抗薬
2 ARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)
3 β遮断薬(αβ遮断薬を含む)
第2章 抗不整脈薬 志賀 剛
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 Ⅰ群抗不整脈薬(Na+チャネル遮断薬)
2 Ⅱ群抗不整脈薬(β遮断薬)
3 Ⅲ群抗不整脈薬(K+ チャネル遮断薬)
4 Ⅳ群抗不整脈薬(Ca拮抗薬)
5 経口抗凝固薬
第3章 狭心症治療薬 久保田香菜,今井 靖,竹内和彦,渡邉裕司
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 硝酸薬
2 β遮断薬
3 Ca拮抗薬
4 抗血小板薬
第4章 脂質異常症治療薬 安藤 仁
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 スタチン
2 フィブラート
第5章 糖尿病治療薬 迫 佐央理,篁 俊成
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 スルホニル尿素薬
2 速効型インスリン分泌促進薬
3 DPP-4阻害薬
4 SGLT2阻害薬
5 GLP-1受容体作動薬
6 インスリン
第6章 消化性潰瘍治療薬 武藤弘行
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 プロトンポンプ阻害薬(PPI),カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)
2 ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2RA)
3 防御因子増強薬
4 H.pylori除菌薬
第7章 COPD・気管支喘息治療薬 坂東政司
ⅰ.COPD治療薬
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 抗コリン薬(SAMA,LAMA)
2 β2刺激薬(SABA,LABA)
3 長時間作用性抗コリン薬と長時間作用性β2刺激薬の配合薬(LAMA/LABA)
4 長時間作用性β2刺激薬と吸入ステロイドの配合薬(LABA/ICS)
5 長時間作用性抗コリン薬と長時間作用性β2刺激薬と吸入ステロイドの配合薬(LAMA/LABA/ICS)
6 テオフィリン徐放製剤
7 喀痰調整薬
ⅱ.気管支喘息治療薬
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 吸入ステロイド(ICS)
2 長時間作用性β2刺激薬(LABA)
3 吸入ステロイドと長時間作用性β2刺激薬の配合薬(ICS/LABA)
4 ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)
5 長時間作用性抗コリン薬(LAMA)
6 吸入ステロイドと長時間作用性β2刺激薬と長時間作用性抗コリン薬の配合薬(ICS/LABA/LAMA)
7 テオフィリン徐放製剤(SRT)
8 生物学的製剤
第8章 皮膚疾患治療薬
ⅰ.蕁麻疹治療薬 高田 実
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 ヒスタミンH1受容体拮抗薬
2 補助的治療薬
3 副腎皮質ステロイド
4 抗ヒトIgE抗体薬
ⅱ.湿疹皮膚炎治療薬 大槻マミ太郎
1 アトピー性皮膚炎治療薬のグローバルスタンダード:テロイド外用薬とタクロリムス軟膏,そして新規治療薬
2 ステロイド外用薬の使用法
3 タクロリムス軟膏の使用法
4 デルゴシチニブ軟膏の使用法
5 内服療法について
6 注射療法について
第9章 抗菌薬 南 建輔,笹原鉄平
●疾患の概要と治療選択
●各系統での類似薬の使い分け
1 βラクタム系
2 抗MRSA薬
3 フルオロキノロン系
第10章 抗うつ薬 古郡規雄,田崎みなみ,古川 葵,佐藤由英,横山沙安也,下田和孝
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
2 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
3 三環系・四環系抗うつ薬
第11章 認知症治療薬 新井平伊
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 コリンエステラーゼ阻害薬
2 NMDA受容体拮抗薬
3 血管性認知症の治療薬
第12章 抗てんかん薬 宮内彰彦,山形崇倫
●疾患の概要と診断・治療
●各抗てんかん薬の適応と注意点
1 バルプロ酸(VPA:デパケン,セレニカ など)
2 カルバマゼピン(CBZ:テグレトール)
3 レベチラセタム(LEV:イーケプラ)
4 ラモトリギン(LTG:ラミクタール)
5 ゾニサミド(ZNS:エクセグラン)
6 フェノバルビタール(PB:フェノバール)
7 フェニトイン(PHT:アレビアチン),ホスフェニトイン(ホストイン)
8 エトスクシミド(ESM:エピレオプチマル,ザロンチン)
9 ベンゾジアゼピン系薬
10 トピラマート(TPM:トピナ)
11 ペランパネル(PER:フィコンパ)
12 ラコサミド(LCM:ビムパット)
13 スチリペントール(STP:ディアコミット)
14 ルフィナミド(RFN:イノベロン)
15 ビガバトリン(VGB:サブリル)
第13章 骨粗鬆症治療薬 竹内靖博
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 ビスホスホネート薬
2 抗RANKL 抗体
3 SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)
4 テリパラチド
5 抗スクレロスチン抗体
6 活性型ビタミンD3誘導体
7 ビタミンK2薬
8 カルシトニン薬
第14章 脳梗塞治療薬 藤本 茂
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 抗血小板薬
2 抗凝固薬
第15章 高尿酸血症・痛風治療薬 森田美穂子,山内高弘
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 尿酸排泄促進薬
2 尿酸生成抑制薬
3 NSAIDs
第16章 関節リウマチ治療薬 佐藤浩二郎
●疾患の概要と系統間での使い分け
●各系統での類似薬の使い分け
1 csDMARDs
2 生物学的製剤(bDMARDs)
3 JAK 阻害薬(tsDMARDs)
4 グルココルチコイド
5 NSAIDs
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書籍情報
- ISBN:9784758118897
- ページ数:361頁
- 書籍発行日:2020年12月
- 電子版発売日:2020年12月19日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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