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- 医師1年目からの 酸素療法と呼吸管理 この1冊でしっかりわかる!
商品情報
内容
呼吸療法の中心となる酸素療法から,NPPVや人工呼吸器まで,現場で実際にぶつかる疑問に対して根拠をもって答えつつ,基本からやさしく教えます!急性期医療から在宅医療まであらゆる場面で役立つ実践的な1冊!
序文
はじめに
患者さんの診療を行ううえで,「酸素療法」は欠かせない治療法の1つです.特に,急性期領域においては,患者さんの状態が悪化すれば必ずと言っていいほど,酸素投与の指示を出すでしょう.ただ,「とりあえず,鼻カニュラで1L/ 分で投与してください」となんとなく指示を出している研修医の先生もいるのではないでしょうか.それも仕方ありません.意外と医師は酸素療法について教育を受ける機会がなく,経験則が中心になってしまっています.
呼吸療法に関する医師向けの本は,人工呼吸療法をメインに取り上げているものが多く,酸素療法についての本は少ないですし,取り上げられていたとしてもごく少ないページ数に限られています.きっと,呼吸療法のなかでは人工呼吸のニーズが高いからでしょう.そう言う筆者も研修医のころには,人工呼吸に関する本を買って読んでいました.しかし,人工呼吸は,advancedな治療法であり,それを受ける患者さんはごく一部です.大多数の患者さんは「酸素療法」が中心になることは間違いありませんし,人工呼吸を必要とする患者さんであっても最初は酸素療法から始まるのです.
そこで,学ぶことの少ない酸素療法に主軸を置き,そこを足がかりに呼吸療法を全般的に学ぶことを目的として,本書を企画しました.酸素療法から人工呼吸まで,そして急性期医療から在宅医療まで,呼吸療法のすべてを網羅することを目指しましたが,あくまでも酸素療法が中心です.もし人工呼吸についてしっかり学びたいのであれば,本書を読んだうえで専門書を一読していただくと理解が進むものと思います.
本書は,各章で研修医と指導医のやり取りから始まります.普段の臨床のなかで研修医が抱きがちな疑問に対してしっかり根拠のある回答をできるような作りになっています.これから学ぶ研修医の先生にとっても指導に当たる上級医の先生にとっても,もちろんその他のメディカルスタッフにとっても酸素療法を深く学べる一冊になっています.読みやすさにこだわって作っていますので,コーヒー片手に読んでいただけると幸いです.
2024年3月
大村和也
目次
・はじめに
第1章 呼吸のアセスメント
1.努力呼吸は肺を傷害する
2.呼吸仕事量という概念
3.自発呼吸のアセスメント① 身体所見
4.自発呼吸のアセスメント② バイタルサイン
第2章 酸素療法
1.総論
2.低流量と高流量
3.酸素療法における加温加湿
4.自然気道―低流量システム用デバイス①
5.自然気道―低流量システム用デバイス②
6.自然気道―高流量システム用デバイス
7.自然気道―high flow nasal cannula
8.人工気道―低流量システム用デバイス
9.人工気道―高流量システム用デバイス
第3章 人工呼吸
1.用手換気
2.NPPV① 総論
3.NPPV② マスクフィッティングと換気設定
4.人工呼吸器① 総論
5.人工呼吸器② 肺保護換気の概念
6.人工呼吸器③ 換気モードの選択
7.人工呼吸器④ 実際に設定してみよう
第4章 在宅呼吸療法
1.在宅酸素療法
2.在宅人工呼吸(非侵襲を含む)
第5章 酸素療法の弊害
1.酸素療法のゴール
2.高濃度酸素の弊害
3.デバイスの弊害
第6章 インシデントから学ぶ酸素療法
1.酸素ボンベが空っぽ
2.酸素チューブとの接続不良でSpO2低下
3.酸素チューブを直接気管切開孔へ接続
4.人工鼻と加温加湿器の併用
5.人工呼吸器でのHFOT使用
6.フローセンサー閉塞で緊急モード
・索引
知っていますか? こんなこと
Case❶ リザーバー付き酸素マスクって2種類あるって本当!?
Case❷ 高流量システム:酸素流量だけ減らして大丈夫?
Case❸ HFNCで鼻が熱い?どうしたらよい!?
Case❹ パンパンで大丈夫!? エアクッションマスク
Case❺ NPPVマスクの皮膚保護剤ってそんなに貼るの!?
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書籍情報
- ISBN:9784758124157
- ページ数:272頁
- 書籍発行日:2024年3月
- 電子版発売日:2024年3月12日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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