- m3.com 電子書籍
- 医師がチームリーダーになったら読む本
商品情報
内容
医療技術の進歩とともに診療分野が細分化し、患者から求められるレベルも高くなってきている昨今、患者満足度を高めるためには適切かつ高度な治療に加え、医師はもちろん様々な医療スタッフの力を結集し、協力し合うチーム医療が求められています。
ただ、医師の中には、他の医療スタッフよりも自分の仕事に邁進しすぎて全体を見ることができなかったり、自己主張をしすぎてチームワークを乱す傾向があったりする方もいます。医師同士がまとまっていない中で医療スタッフをまとめることは、至難のわざであり、患者へ良好な医療を提供することにも影響してしまいます。
本書では、医師のチームリーダーとしてどうあるべきか、著者自身が長年試行錯誤しながら築き上げたコツや方法論を自身の経験を振り返りながら解説。これからチームリーダーになる人や、今まさに医師同士をまとめられず困っているチームリーダー必読の1冊です。
チームリーダーとして、共に働く仲間の良さを引き出し、成長を促すことができれば、高い医療を提供することができます。そしてそれは仲間の幸せはもちろん、ひいては患者の幸せにつながっていきます。本書を通じて、自分らしいチームリーダー像を見つけてほしいです。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
はじめに
医師同士をまとめられず苦労しているあなたへ
・ 医師同士のチームワークが大切な理由
医師は病気を患い、辛い思いをしている患者から苦しみをとってあげたいと思っている。病気を治せないまでも、辛さを少しでも軽減させようとしてきた。ただ、従来の医療行為は医師と患者の対面関係が基本で、医師同士のチームワークを想定していなかった。私も医学部でそのような教育を受けてこなかった。
医師のチームリーダーは自らも現場で働きながらチームを率いる必要がある。医療技術の進歩とともに診療分野が細分化し、患者の要求も高くなってきた昨今では、以前のように、一人の医師(例えばチームリーダー)だけがいくら頑張っても患者に最良の医療を提供することはできず、患者満足度も高めることができなくなってきた。このことをチームリーダーは自覚すべきである。
また、適切な医療環境を患者に提供するには、医師が行う〈病気を治す医療〉だけでは不十分で、患者に寄り添い、支える医療の視点も必要である。そのためには、適切かつ高度な治療に加え、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、診療放射線技師などの医療スタッフ全員の力を結集し、チーム医療を行うことが求められている。
ただ、医師の中には、他の医療スタッフよりも自分の仕事に邁進しすぎて全体を見ることができなかったり、自己主張をしすぎてチームワークを乱す傾向があったりするものもいる。医師同士がまとまっていない中で医療スタッフをまとめることは、至難のわざであり、患者へ良好な医療を提供することにも影響してしまう。結果的に、日常の多忙な業務の中で、様々なタイプの医師達をまとめていくという〈本業ではない作業〉に追われたり、頭を悩ませたりしていないだろうか。
・ どのようなチームリーダーになりたいですか?
医師のチームリーダーになってはみたものの、どのように部下の医師をまとめたらいいか悩んでいる医師は非常に多い。
私は、学生時代から学級委員長やサークルの部長になったことさえなかったが、突然、地方病院脳神経外科の部長になり、悪戦苦闘し、悩みながら歩んできた。その間、自己中心的な医師たちを見事にまとめ上げたチームリーダーや、まとめきれず苦労していたチームリーダーたちを数多く見てきた。そこには絶対的なチームリーダーの正解はなく、自分にあったチームリーダー像を見つけていく葛藤を垣間見てきた。
どのようなチームリーダーになるにせよ、目標をかかげ、仲間を育て、チームをまとめることが必要である。医師がチームを組んで仕事をすることで、自分一人ではできないことができるようになったり、患者がよくなった時の喜びを他の医師と共有できたりするという素晴らしい側面もある。チームリーダーとして辛いこともあるが、チーム―リーダーという立場でしか味わえない喜びもあるはずである。
ぜひ、本書に書かれている様々な教訓や提案をもとに、自分らしいチームリーダー像を作っていただきたい。
井須豊彦
目次
セクション1 私が歩んだチームリーダーへの道
1 医師としての出発点:関わった多くのリーダーを紐解く
1)念願の医学部に入学したが
2)外科医に向いていないと言われた衝撃!
3)環境を変えて、自信がついた
コラム 親父さんと呼ばれていた初代教授との出会い
4)外科医になって初めて褒められた
コラム 脳神経外科と脊椎脊髄手術
5)専門医としての出発
6)大学スタッフとしての出発
7)突然の転勤
つぶやき 思えば遠くに来たもんだ
2 チームリーダーとしての出発点:自分の振る舞いを紐解く
1)理想とは違うリーダーとして
コラム 地方病院の悲哀
2)チームリーダーとしての苦悩:脳疾患治療リーダーの不在
3)チームリーダーとライフワーク
つぶやき 与えられたポジションでベストを尽くす
コラム 中高年医師のチームリーダーよ、大志を抱け
3 私が出会った優れたリーダーたち
1)外科医でありながら科学者も目指す、信念を持ったリーダー
2)多様な生き方を尊重するリーダー
3)絶対にあきらめない〈匠の手〉を持ったリーダー
4)厳しさとやさしさ、温かい心で指導してくれたリーダー
5)優れたリーダーたちを眺めながら
寄稿コラム①:金景成 いすグループと呼ばれています
寄稿コラム②:藤原史明 いすグループでの研修を終えて
セクション2 Dr.いす直伝! チームリーダー虎の巻
1)医師がチームリーダーになるとき大切なこと
2)チームリーダーの器以上のチームは作れないと言われるが
3)バーンアウト(燃え尽き症候群)を生まないために
4)気にする相手は指導者でなく、患者
5)医療スタッフとのコミュニケーションがポイント
コラム 小さなトラブルを無視しない
6)論文というツール
寄稿コラム③:金景成 学術部長としての苦労話
7)それぞれの役割
8)医師同士をまとめられず困ったときのワンポイントアドバイス
コラム チームに馴染めなかった医師たちへ
9)来てくれてありがとう
10)習得したいと思われる魅力的な仕事をする
11)できるところから任せ、自信をつけさせる
つぶやき 医師の品格
12)医師生活を豊かにするものを与える
コラム 患者のつらいところに手が届く医師
寄稿コラム④:千住緒美 妊娠・育児・子育てを通じて見えたチームリーダーのあり方
13)研修を終えたものが次の研修医をリクルートする
14)チームに場を提供する
15)ウィン-ウィン(Win-Win)の関係でなければならない
つぶやき 時代遅れの新しさを求めて
セクション3 チームリーダーを楽しもう! これからのリーダーに期待すること
1)赴任先ではチームリーダーになれ
2)昭和型徒弟制度ではチームをまとめられないのか
3)学術的な交流が重要
4)一緒に夢をみて頑張りましょう
おわりに お世話になったチームリーダーとチームの仲間に感謝
POINT
著者プロフィール
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:2.8MB以上(インストール時:6.9MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:11.4MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:2.8MB以上(インストール時:6.9MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:11.4MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784765319386
- ページ数:102頁
- 書籍発行日:2023年3月
- 電子版発売日:2023年2月17日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。