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ケースで学ぶ 実践!水・電解質診療~多様な臨床現場でこう考える!こう治療する!

  • ページ数 : 248頁
  • 書籍発行日 : 2022年6月
  • 電子版発売日 : 2022年6月22日
5,940
(税込)
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商品情報

内容

体液・電解質管理はおもしろい!日常に潜む“水・電解質・酸塩基平衡異常”診療に強くなる!!

日常臨床に潜み,あらゆる臨床現場で遭遇する水・電解質・酸塩基平衡異常.その対応は決して腎臓内科医だけが担うわけではない.本書は,内科の様々な分野における水・電解質異常について考え方と対応のポイントを症例ベースで解説する.押さえておくべき生理学的知識と体液・各電解質異常に関する病態・診断・治療についての解説とあわせて,一冊で各臨床領域における水・電解質異常診療について理解を深められるよう網羅した.

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序文

序文

学生や研修医とキャリアについての話をしていると,「先生はどうして腎臓内科を選んだのですか?」と訊かれることがあります.それに対して私はいつも「体液や電解質の管理が面白かったから」と答えています.

とはいえ,私自身も学生時代の腎生理学講義では理解が追いつかず,苦手意識をもっていました.その時点では,本書のような書籍を編集・執筆することはもちろん,腎臓内科医になることすらまったく想像もできない状態でした.そのような私が,この領域に興味をもったのは,臨床研修を通じた経験によるところが大きかったと思います.さまざまな原因で体液・電解質・酸塩基平衡異常を抱えた患者さんがいる病棟で,指導医の先生方に実臨床に立脚した解釈の仕方や治療方針の立て方を分かりやすく教えていただいたおかげです.必要な身体所見とデータを集め,正しく解釈をして,輸液や利尿薬をうまく使うことで患者さんの状態が改善していくのを見るのはとても印象深い経験でした.生理学的知識は臨床の知識を補完するものとして,後から身についたように思います.

そこで,本書ではその経験を基盤として,臨床の現場を想定した部分をできるだけ充実させるようにしました.総説の部分はその理解を助けるために参照していただけるとよいと思います.

また,水・電解質・酸塩基平衡の異常に遭遇するのは別に腎臓内科だけではありません.臨床のあらゆる分野で起こっているうえに,それに対する考え方も分野によって少しずつ異なっているような印象もあります.そこで本書ではそれぞれの分野の水・電解質・酸塩基平衡異常への考え方と対処法について,その分野の臨床に精通した先生方に解説していただきました.ご多用にもかかわらずご執筆いただいた先生方と,企画の段階からきめ細かくサポートしていただいた文光堂の照屋綾乃氏と黒添勢津子氏に心より御礼申し上げます.

本書が読者の皆様の水・電解質・酸塩基平衡異常に対する理解の助けになり,少しでも多くの方にこの領域について興味をもっていただけたら嬉しく思います.


2022年5月

東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科
和田 健彦

目次

第Ⅰ章 水・電解質診療の理論と実践

1.体液量はどのように一定に保たれるか?

 溢水(うっ血性心不全)のみかた

 溢水(ネフローゼ症候群)のみかた

 脱水(体液量減少)のみかた

2.血清Na濃度はどのように一定に保たれるか?

 低Na血症のみかた

 高Na血症のみかた

3.血清K濃度はどのように一定に保たれるか?

 低K血症のみかた

 高K血症のみかた

4.血清Ca・P・Mg濃度はどのように一定に保たれるか?

 高Ca血症のみかた

 低Ca血症のみかた

 P代謝異常のみかた

 Mg代謝異常のみかた

5.酸塩基平衡はどのように保たれるか?

 代謝性アシドーシスのみかた

 代謝性アルカローシスのみかた

第Ⅱ章 各臨床領域における水・電解質異常診療のポイント

1.どのような症状・所見に遭遇したら水・電解質・酸塩基平衡異常を疑うか?

2.高齢者診療における水・電解質異常

3.がん診療における水・電解質異常

4.循環器疾患と水・電解質異常

5.感染症診療における水・電解質異常

6.熱中症と水・電解質異常

7.摂食障害/refeeding症候群と水・電解質異常

8.遺伝子異常による水・電解質異常

9.医原性・薬剤性の水・電解質異常

10.消化器(肝臓)領域における水・電解質異常

11.呼吸器疾患と水・電解質異常

12.血液疾患と水・電解質異常

13.リウマチ・膠原病領域における水・電解質異常

14.糖尿病診療における水・電解質異常

15.内分泌診療における水・電解質異常

16.透析診療における水・電解質異常

17.腎移植患者における水・電解質異常

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書籍情報

  • ISBN:9784830620652
  • ページ数:248頁
  • 書籍発行日:2022年6月
  • 電子版発売日:2022年6月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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