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- ひと目でわかる!血管エコー診断アトラス100
商品情報
内容
血管エコーの全領域に対応した画像診断アトラスの決定版!得られた画像を適切な所見として報告できるよう,主要な病態や疾患を豊富に100症例掲載.1項目につき見開き2頁で,典型的な超音波所見と知っておきたい病態の知識を解説.また,領域ごとに色分けを行い必要な画像をすぐに検索でき,ひと目でわかる工夫を施した.検査室に置いても手に取りやすく,携帯に便利なA5サイズ.一部の症例は,誌面のQRコードから動画視聴が可能!
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文
序文
血管エコーは,心エコー,腹部エコー同様,現在エコー領域における中心的存在となってきています.一方で,心エコー,腹部エコー,乳腺エコー,甲状腺エコーなどとは違い,全身の血管を対象とするため,それぞれの血管領域に特徴的な検査法,評価法を勉強する必要があります.血管エコーを勉強する際にはいろいろな書籍,学会,研究会,講習会などで学ぶことになりますが,血管エコー関連の書籍は,ほとんどが検査手技に特化しており,腹部エコーや体表エコー,CT・MRIなどでよくみられる画像アトラスのような,血管エコーで得られた画像所見を解説した書籍はいまだ存在しません.また,学会や講習会などで勉強しようにも,時間の制約からどうしても画像所見の解釈は少数例の紹介にとどまっているのが実情です.そのため,実際に検査した結果をレポートに記載する際,適切な所見として自信を持って報告できていない検査技師の方も多く,さらにはその所見を適切に解釈できない先生も少なからず存在すると思われます.
本書では,普段検査をしている際にたびたび遭遇する病態,あるいは疾患の典型的な超音波画像をアトラス形式で提示しています.基本的に見開き2ページで一つの病態,所見を記載することで,ひと目でわかるようレイアウトを工夫しました.1ページ目に典型的な超音波画像を載せ,所見のポイントを解説するとともに,2ページ目にその画像に付加価値を見いだせるような基礎知識をコンパクトにまとめて解説しています.重複する内容については,まず総論として要点をまとめ,その後に超音波画像所見を記載する形式をとりました.また,本書は,すべてのページを熟読するというよりも,普段の検査で所見を書く際の参考書になるような内容を提示しています.領域を章ごとに色分けすることですぐに必要な画像を探すことができるよう工夫しています.
本書の画像は,私が現在所属している北播磨総合医療センター中央検査室のメンバー,普段からお世話になっている神戸大学医学部附属病院検査部のメンバー,常日頃から一緒に活動している松尾クリニックの久保田義則先生とともに厳選しました.少しでも皆さんのお役に立てればと思い,合計100例の画像にこだわってみました.本書を血管エコーにおける画像診断アトラスとして手元に置いて検査に臨んでいただきたいと思います.
濱口 浩敏
目次
Part.Ⅰ 経頭蓋
1 中大脳動脈狭窄
2 もやもや病(経頭蓋)
3 脳出血
4 Parkinson病
5 STA-MCA吻合術後(経頭蓋)
6 subclavian steal phenomenon(経頭蓋)
Part.Ⅱ 頸動脈
総論 IMT-C10総論
7 IMT-C10(プラークあり)
8 IMT-C10(境界不明)
9 内頸動脈閉塞(急性)
10 内頸動脈閉塞(慢性)
11 内頸動脈狭窄(流速)
12 内頸動脈狭窄(プラーク性状)
13 頸動脈血栓
総論 頸動脈プラーク 総論
14 石灰化均質型プラーク
15 石灰化不均質型プラーク
16 等輝度均質型プラーク
17 等輝度不均質型プラーク
18 低輝度均質型プラーク
19 低輝度不均質型プラーク
20 低輝度不均質型プラーク(高・等・低輝度入り交じり)
21 潰瘍性プラーク
22 線維性被膜の薄いプラーク
23 形状が変化したプラーク
24 jellyfishプラーク1
25 jellyfishプラーク2
26 jellyfishプラーク3
27 fluctuatingプラーク
28 floatingプラーク1
29 floatingプラーク2
30 新生血管のあるプラーク
31 境界領域アーチファクト
32 vascular remodeling
33 carotid web
34 高安動脈炎(マカロニサイン)
35 高安動脈炎(拡張)
36 血管炎
37 carotidynia
38 線維筋性異形成(頸動脈)
39 もやもや病(頸動脈)
40 内頸動脈瘤
41 放射線照射後
42 頸動脈解離
43 内頸動脈無形成
44 頸動脈内膜剝離術(CEA)後
45 頸動脈ステント留置術(CAS)後
46 椎骨動脈狭窄
47 頭蓋外椎骨動脈解離
48 Bow hunter 症候群
49 subclavian steal phenomenon(頸動脈)
50 椎骨動脈炎
51 椎骨動脈走行異常
52 鎖骨下動脈瘤
53 鎖骨下動脈炎
Part.Ⅲ 大動脈
総論 腹部大動脈瘤 総論
54 紡錘状腹部大動脈瘤
55 囊状腹部大動脈瘤
56 炎症性腹部大動脈瘤
57 腹部大動脈解離
58 腹部大動脈瘤(ステントグラフト)
総論 エンドリーク 総論
59 エンドリークtype Ⅱ
60 エンドリークtype Ⅲ
61 上腸間膜動脈瘤
62 上腸間膜動脈解離
Part.Ⅳ 腎動脈
63 複数腎動脈
64 腎動脈狭窄
65 線維筋性異形成(腎動脈)
66 腎動脈瘤
Part.Ⅴ 末梢動脈
67 急性動脈閉塞
68 橈骨動脈瘤
69 Raynaud病
総論 閉塞性動脈硬化症 総論
70 浅大腿動脈プラーク
71 Mönckeberg型石灰化
72 浅大腿動脈閉塞
73 浅大腿動脈狭窄
74 前脛骨動脈閉塞
75 後脛骨動脈狭窄
76 Buerger病
77 膝窩動脈瘤
78 動静脈瘻
79 膝窩動脈外膜囊腫
Part.Ⅵ 末梢静脈
総論 深部静脈血栓症 総論
80 深部静脈血栓症(急性期1)
81 深部静脈血栓症(急性期2)
82 深部静脈血栓症(浮遊血栓)
83 深部静脈血栓症(慢性期)
84 内頸静脈血栓
85 腸骨静脈圧迫(iliac compression)
総論 静脈瘤 総論
86 大伏在静脈瘤
87 小伏在静脈瘤
88 不全穿通枝
総論 EHIT 総論
89 EHIT class 1
90 EHIT class 2
91 EHIT class 3
92 血栓性静脈炎
93 静脈脈瘤
Part.Ⅶ その他
94 癌血管内浸潤
95 胸郭出口症候群
96 Baker囊腫
97 巨細胞性動脈炎(浅側頭動脈)
98 シャント瘤
99 シャント狭窄
100 シャント閉塞
血管エコーで知っておきたい基礎知識
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書籍情報
- ISBN:9784830637650
- ページ数:208頁
- 書籍発行日:2022年5月
- 電子版発売日:2022年6月1日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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