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技師とナースのための 消化管内視鏡ハンドブック 第3版

  • ページ数 : 368頁
  • 書籍発行日 : 2010年10月
  • 電子版発売日 : 2021年4月21日
4,180
(税込)
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商品情報

内容

上部消化管内視鏡検査の基本を身につけるために最適な1冊!

内視鏡室での仕事,患者さんの対応,内視鏡機器の取り扱い,処置・治療のポインとコツ,内視鏡検査の介助のしかた,事故と緊急対応,感染防止対策などについて,初心者にも分かりやすい解説を心がけた.初めて内視鏡室の仕事につくコメディカルスタッフには何よりも心強い道しるべとなり,熟練スタッフには知識を整理し,日頃の疑問点を解決し,さらなるスキルアップに役立つ,手元に置いて確認できる,コンパクトで大充実の一冊.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

序文


内視鏡は消化管のあらゆる分野の診断と治療に必須のものとなっています.

内容も高度になり,その実施に当たっては医師はもとより,技師・ナースにも深い知識の裏付けがなければ,検査が不成功,ときには,偶発症につながったりします.

この度,内視鏡にたずさわる人のために「消化管内視鏡ハンドブック」を企画しました.

医師と技師・ナースが編集会議を重ね,実情をよく知った人により, 本当に知っていなければならないことは何か,を中心にねりあげました.技術的なことはもとより,最近の医療現場の実情にあうように,「患者さんへの対応」「環境と感染防止」なども取り上げてあります.

図,表,イラストを多用し,また読みやすいように各種工夫がなされています.

「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」という孫子の有名な言葉は戦争のみならず,人生・社会生活のあらゆる面に当てはまります.内視鏡においては,用いる機器の性能・限界をよく知り,被験者の身体的・精神的状態を知り,そのうえで自己の研鑚をたゆみなく続ける.こういったことを意味します.

本書を通読し,検査室に常備して必要な都度ひもといていただければ,検査をする側,される側ともに満足のいく検査を行えることを保証いたします.


2001年9月11日

長廻 紘

目次

第1章 内視鏡室での仕事

〈1〉内視鏡室でのコメディカルの1日,リーダーの役割

(1)業務開始前の注意事項

(2)準備,業務開始に際して行っておくこと

(3)検査・治療中の注意事項.

(4)検査・治療終了時の注意事項.

(5)検査・治療終了後の作業.

(6)リーダーの役割─内視鏡室の管理業務─

(7)在庫管理の注意事項西川章世

第2章 患者への対応

〈1〉内視鏡室受付のあり方

(1)個人情報の保護に細心の注意を.

(2)受付は内視鏡室の“顔”.

(3)良い印象を与えるために.

(4)受付で患者と対するときの心構え

〈2〉プライバシーについて

(1)プライバシーに関する法律・ガイドライン

(2)個人情報の取り扱い

(3)プライバシー保護の実際.

〈3〉インフォームドコンセント

(1)インフォームドコンセントとは何か

(2)インフォームドコンセントのメリット.

(3)インフォームドコンセントの実際

〈4〉上部・下部内視鏡検査─予約時の注意事項─

(1)上部・下部内視鏡検査を行う前の確認事項

(2)上部内視鏡検査を行う際の注意事項

(3)下部(大腸)内視鏡検査を行う際の注意事項

(4)予約の取り方

(5)電話での予約対応

〈5〉患者はいくら払ってる?

(1)保険診療の仕組み

(2)保険点数の具体例

(3)内視鏡に関する最近の保険診療の留意事項

第3章 内視鏡機器の取り扱い

〈1〉内視鏡システムの基礎知識とメンテナンス

(1)内視鏡システムの基礎知識

(2)内視鏡システムのメンテナンス

(3)トラブルシューティング

(4)ファイリングシステム

(5)内視鏡システムと電子カルテ

〈2〉内視鏡挿入形状観測装置(コロナビ)

〈3〉処置具の使い方・メンテナンス

(1)処置具の目的

(2)処置具の種類

(3)回転クリップ装置(EZクリップ)の取り扱い

(4)メンテナンス

(5)処置具の洗浄・消毒(再処理).

(6)処置具の管理・保管

〈4〉高周波を使いこなすには

(1)高周波の基礎知識礒浦康博

(2)高周波電流発生装置を使いこなすために

(3)トラブルシューティング

(4)高周波電流発生装置の代表機種と目安設定値

〈5〉アルゴンプラズマ凝固法(APC)

(1)APCとはどんなものか.

(2)APCはどういうときに使用するのか.

〈6〉内視鏡の消毒と洗浄機

(1)内視鏡で使用する高水準消毒薬の比較

(2)高水準消毒薬使用時の注意事項

(3)高水準消毒薬の副作用

(4)洗浄機の種

(5)洗浄・消毒のランニングコスト

(6)内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン

(7)海外での洗浄・消毒の現

第4章 内視鏡検査をどのように介助するか

〈1〉上部消化管内視鏡検査(経口)とその介助の実際

(1)患者の前処置

(2)検査の準備と介

(3)どうしたら患者が楽な検査になる

(4)注意の必要な患

(5)口腔から十二指腸のわかりやすい解剖

〈2〉経鼻内視鏡検査とその介助の実際

(1)経口法との違い,注意点

(2)前処置・鼻腔麻

(3)前処置・検査時の介助

(4)鼻腔内のわかりやすい解剖

〈3〉中・下咽頭内視鏡検査とその介助の実際

(1)前処置

(2)体位

(3)解剖と観察方法

(4)処置

〈4〉下部消化管内視鏡検査とその介助の実際

(1)問診

(2)前処

(3)検査の準備と介助

(4)検査後の介助

(5)検査後の注意事項

(6)注意が必要な患者

(7)挿入困難例での内視鏡検査のコツ

(8)大腸のわかりやすい解剖

〈5〉小腸内視鏡検査とその介助の実際

(1)ダブルバルーン・シングルバルーン内視

(2)カプセル内視鏡

〈6〉胆道系内視鏡検査とその介助の実際

(1)ERCP とは

(2)ERCP の準備

(3)ERCP の体位

(4)ERCP 前後の介助

(5)ERCP の偶発

(6)胆膵のわかりやすい解剖

〈7〉超音波内視鏡検査(EUS)とその介助の実際

(1)EUS 検査と

(2)EUS の種類

(3)EUS 検査の準

(4)EUS-FNAとその準備

〈8〉鎮静薬,鎮痛薬,鎮痙薬を使用した内視鏡検査とその介助の実際

(1)目的

(2)薬剤の種

(3)検査中の注意事

(4)介助における注意事項

(5)検査後の注意事

(6)外来患者の注意事

第5章 処置・治療のポイントとコツ

〈1〉色素内視鏡

(1)色素内視鏡とは

(2)分類

(3)患者への説

(4)使用方法と注意

〈2〉画像強調イメージング

(1)狭帯域光観察(NBI

(2)分光画像処理機能(Flexible Spectral Imaging Color Enhancement:FICE)

(3)Auto Fluorescence Imaging(AFI)

〈3〉生検の基本

(1)生検の準

(2)生検の同

(3)生検手技の実際

(4)検体の取り扱いについて

(5)Mapping Biops

(6)凍結標本を作製するには

〈4〉内視鏡的マーキングについて

(1)方法

(2)目的別マーキング

〈5〉食道の内視鏡検査・治療の実際

(1)食道静脈瘤の治療

(2)内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)

(3)内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)

(4)地固め療法

(5)胃静脈瘤の治療

(6)偶発症

(7)出血時の緊急止血法

(8)食道腫瘍の治療

(9)食道狭窄の治療

(10)Barrett食道の内視鏡治療

(11)食道内視鏡治療の看護・介助

〈6〉胃・十二指腸の内視鏡検査・治療の実際

(1)出血性胃・十二指腸潰瘍に対する治療

(2)マロリー・ワイス症候群に対する治療

(3)胃・十二指腸腫瘍の治療

(4)胃・十二指腸内視鏡治療の看護

(5)胃瘻造設とその看護・介助

〈7〉小腸の内視鏡検査・治療の実際

(1)小腸潰瘍の治療

(2)小腸腫瘍の治療

(3)小腸内視鏡治療の看護・介助

〈8〉大腸の内視鏡検査・治療の実際

(1)大腸腫瘍の治療

(2)大腸出血の治療

(3)大腸内視鏡治療の看護・介助

〈9〉内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)の実際

(1)EMR とESD

(2)胃ESD

(3)食道ESD

(4)大腸ESD

〈10〉胆道系内視鏡検査・治療の実際

(1)胆道系内視鏡検査とは(2)総胆管結石の治療

(3)ESTの介助

(4)EPBDの介助

(5)結石除去の介助

(6)閉塞性黄疸の治療(胆道ドレナージ)

(7)ENBD挿入の介助

(8)ステント挿入の介助

(9)ガイドワイヤーを用いて処置具を挿入するコツ

(10)感染症対策

(11)被曝を少なくするために

〈11〉異物除去の実際

(1)異物除去について

(2)まず何をするか

(3)処置具の選択

(4)前処置

(5)異物の確認

(6)異物の回収

(7)寄生虫の回収

(8)回収した異物の処理

(9)胆道系の異物除去

(10)使用した内視鏡,処置具の洗浄・消毒

(11)異物を除去するための心構え

〈12〉緊急内視鏡の実際

(1)「緊急内視鏡をする」といわれたらどうするか

(2)検査室の準備(ナース,技師)

(3)患者が到着したら(医師,ナース)

(4)検査(処置)が開始されたら

(5)上部・下部での止血方法

(6)検査(処置)が終了したら

第6章 事故と救急対応

〈1〉内視鏡に関連する医療事故とその対策

(1)どのような医療事故が起きている

(2)医療事故のリスクマネジメント

(3)医療事故を起こしてしまったら

〈2〉緊急時(夜間帯)の内視鏡の片づけ

(1)片づけの前

(2)使用したスコープ

(3)使用した処置具

(4)周辺機材(内視鏡システム,高周波装置,患者監視モニター,救急カート)

(5)記録

(6)片づけは次の検査の準備

第7章 環境と感染防止

〈1〉技師・ナースが働きやすい職場

(1)医師・技師・ナース間の人間関

(2)働きやすい内視鏡室の環境設備

(3)内視鏡室全体の感染防止対策

(4)内視鏡に関する教育システム

〈2〉内視鏡による感染をどうやって防ぐか

(1)感染予防の基本的考え方

(2)洗浄・消毒の基本

(3)洗浄のポイント

(4)消毒について

(5)処置具からの感染予防

(6)洗浄記録の必要

〈3〉医療廃棄物の取り扱い

(1)医療廃棄物とは

(2)なぜ一般の廃棄物と分けるのか

(3)廃棄物の分類と分別

(4)廃棄物の処理

(5)マニフェスト

(6)将来的な廃棄物処理の考え方

〈4〉内視鏡室の設計─内視鏡室の理想的配置とは─

(1)必要な機能(含透視室)・スペース・配置

(2)設計のポイント

(3)受付と待合室

(4)問診・説明室,診察室

(5)前処置室

(6)検査室,透視室

(7)洗浄・消毒室

(8)リカバリー室─ナースの配置─

(9)更衣室,シャワー

第8章 ヘリコバクターピロリへの対応

〈1〉ヘリコバクターピロリ菌について

(1)ピロリ菌とは

(2)胃癌の原因としてのピロリ菌

(3)ピロリ菌がかかわるその他の病気

(4)ピロリ菌の検査

(5)ピロリ菌の除菌法と保険適応

第9章 薬と内視鏡

〈1〉内視鏡と抗凝固薬,抗血小板薬

(1)抗凝固薬,抗血小板薬の種類

(2)抗凝固薬,抗血小板薬の治療対象疾疾患と内視鏡手技

(3)処置(生検,EMR,ポリペクトミー,ESD)に応じた休薬期間と再開時期

〈2〉妊婦・授乳婦と薬剤─使用の可否一覧─

(1)リドカイン(キシロカイン®)

(2)ブチルスコポラミン臭化物(ブスコパン®)

(3)グルカゴン(グルカゴン®)

(4)ドルミカム(ミダゾラム®)

(5)フルニトラゼパム(サイレース®)

(6)プロポフォール(プロポフォール®)

(7)ペチジン塩酸塩(オピスタン®)

(8)ジアゼパム(セルシン®)

(9)ペンタゾシン(ペンタジン®)

(10)フルマゼニル(アネキセート®)

〈3〉内視鏡室で使用されている薬剤一覧

(1)前処置に使用する薬剤

(2)大腸内視鏡の前処置に使用する薬剤

(3)静脈瘤硬化薬

(4)色素剤

(5)胃出血に対する内視鏡的止血法に使用する

(5)薬剤

(6)その他の薬剤

第10章 お役立ち情報

〈1〉消化管内視鏡の略語

〈2〉技師会

〈3〉内視鏡に関係する連絡先

(1)内視鏡メーカー

(2)処置具メーカー

(3)洗浄・消毒用機器・薬品メーカー

(4)感染症に関係する機関

(5)学会・研究会関係

〈4〉クリティカルパス

(1)胃ESD

(2)大腸CF(EMR)1泊入院

(3)出血性胃・十二指腸潰瘍

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書籍情報

  • ISBN:9784830642258
  • ページ数:368頁
  • 書籍発行日:2010年10月
  • 電子版発売日:2021年4月21日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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