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- 乳腺外科ナーシングプラクティス
商品情報
内容
乳腺外科では患者個々に合わせた対応を特に求められるため,知識や経験に裏付けされたケアが必要とされる.本書は,診療現場でのナースの動きを想像しやすいように,実際の診療の流れに沿って,看護のポイントや必須の知識を盛り込んだ.さらに現場医師とナースの共同執筆で,より実践的かつ確かな解説となっている.外来,手術,病棟の各場面において,ナースがどう考え如何に動くべきか,知識と経験値をサポートする看護実践書.
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序文
序文
乳がんの患者数は増加の一途をたどっており,ここ最近では年間で約40,000人,一生涯では女性の20人に1人が乳がんに罹患するとされています.「がん対策基本法」においても,乳がんは国が最優先的に取り組むべき5がん種の1つとされています.ここでの基本理念としては,①がんの克服を目指し,―中略―がんの予防,診断,治療等に係る技術の向上その他の研究等の成果を普及し,活用し,及び発展させること.②がん患者がその居住する地域にかかわらず等しく科学的知見に基づく適切ながんに係る医療を受けることができるようにすること.③がん患者の置かれている状況に応じ,本人の意向を十分尊重してがんの治療方法等が選択されるようながん医療を提供する体制の整備がなされることが謳われています.
乳がんの診療は,検診・診断,初期治療,術後のフォロー,そして再発・転移の治療と多岐にわたっており,それぞれの分野において診療ガイドラインに基づいてのチーム医療が求められています.検診・診断においては,マンモグラフィやエコーに加えて,精密検査としてのMRI,CTやPETなどの優れた医療機器の登場に伴う診断能の向上が求められています.初期治療に際しては,“個々の患者さんにとって最適な局所療法(外科手術や放射線治療)と全身療法(すなわち薬物療法)を如何にうまく組み合わせるか”が問われています.もちろん,再発乳がんの初期段階からの緩和ケアへの地域レベルでの取り組みも大切です.
幸い,乳がんの領域では,これらを網羅するかたちで日本乳癌学会からは「乳癌診療ガイドライン」や「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」が公開されており,グローバルなものとしては「St. Gallenコンセンサスレポート」や「NCCNプラクティスガイドライン」などがあります.このような診療ガイドラインは,チーム医療を行ううえでは不可欠であり,患者さんと医師およびコメディカルとの共通の言語として位置づけられています.確かに,一部の施設では乳腺専門医や専門看護師,認定看護師のもとで,診療ガイドラインに基づいたチーム医療がうまく展開され,その成果が紹介されています.しかし,多くの施設ではこれから取り組みが始まろうとしています.
本書では,乳がん診療におけるチーム医療の円滑かつ効果的な展開を目的として,医療現場での看護師に求められる生きた基礎知識(特にプラクティカルなポイント)や看護の実際を,写真やイラストを交えてわかりやすく紹介しています.あくまでも,外来,手術室および病棟の看護師(特に新人看護師)のための,教科書や参考書ではない「ナーシングプラクティス」です.このような趣旨のもとで,各分野での経験豊富な看護師と中堅医師がペアになって,医師が看護師をサポートするかたちでの執筆分担をお願いいたしました.執筆者一同,この『乳腺外科ナーシングプラクティス』を,より良い乳がんチーム医療における患者さんサポートのツールとしてご活用していただければと思っています.
平成21年6月
編者一同
目次
外来編
I.外来看護の特徴
II.初診の流れ
III.診断に必要な検査
1.乳房の構造
2.視・触診
3.画像診断
4.細胞診
5.組織診
6.生検
7.診断が困難になる場合とその対応
IV.診断の実際
1.乳腺の良性疾患
2.乳腺の悪性疾患
3.診断から病状説明・治療に対する意思決定へのケア
V.外来で行われる治療
1.術後補助療法
2.化学療法
3.ホルモン療法
4.分子標的療法
5.ビスホスホネート療法
6.放射線療法
VI.外来看護場面における専門看護師・認定看護師の役割と実際
手術編
I.乳がん手術の変遷
II.手術準備
1.室内準備
2.麻酔の実際
III.術前看護
IV.術中看護
V.手術の実際
1.乳がん手術
2.乳房再建術
3.局所麻酔下に行われる手術
VI.手術器具
VII.使用機器
病棟編
I.乳腺外科で手術を受ける人への看護
II.術式別の看護
1.乳がんの手術
2.乳房再建術
III.転移乳がんの治療と看護
1.転移乳がんの治療
2.転移乳がんの看護
3.再発・転移に伴う疼痛コントロール
4.精神的ケア
5.家族へのケア
6.退院に向けてのケア
7.終末期の看護
より良い乳腺外科看護
I.集学的医療におけるチーム医療のアプローチ
II.チーム医療におけるクリニカルパスの実際
III.乳腺外科治療・看護における安全管理
IV.リンパ浮腫の予防とケア
看護に役立つ乳腺外科の知識
I.腋窩リンパ節について
II.診断に役立つ画像とその見方
III.乳がんの腫瘍マーカー
IV.乳がんの疫学と予防
V.乳がんと遺伝
VI.女性ホルモンの分泌とその仕組み
VII.乳がん治療と骨について
VIII.標準治療と臨床試験
IX.診療ガイドラインとは
付
I.乳がんに使用される薬剤一覧
II.代表的な化学療法のレジメンとタイムテーブル
III.マンモグラフィカテゴリー分類
IV.乳がんのStage分類
V.進行再発乳がん治療のアルゴリズム
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書籍情報
- ISBN:9784830646423
- ページ数:220頁
- 書籍発行日:2009年6月
- 電子版発売日:2022年11月16日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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