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ブレインナーシング2021年夏季増刊 脳神経疾患患者の観察・アセスメント

  • ページ数 : 218頁
  • 書籍発行日 : 2021年8月
  • 電子版発売日 : 2021年9月15日
3,960
(税込)
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商品情報

内容

JCSもMMTもBRSもNIHSSも掲載

脳神経疾患看護で必須の16の評価手順をコマ送りで説明。さらに「失語症の場合」「麻痺がある場合」など、判断に迷う場面も解説。臨床でよく遭遇する疾患・シーンを想定した事例解説つきで、実践力アップに役立つ!

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序文

監修のことば


ブレインナーシングにかかわる看護師さんには、高い観察・アセスメントのスキルが求められます。それは脳神経疾患の病状が、良くなっているか、悪くなっているかの判断は、患者さんをよく観察し診察するしかないためです。例えば、呼吸や循環動態を把握するには酸素飽和度や血圧・脈拍モニタリングといった便利な機器があります。また、必要となれば心電図、X線撮影機器、超音波などをベッドサイドに持ってくることもできます。しかし、脳神経症状をリアルタイムにモニタリングする機器はありません。MRIやCTといった画像検査もベッドサイドで行うことはできません。そもそも急変直後にはCTやMRIのなど画像に異常が出ないこともしばしばです。病状の変化にいち早く気づくナーシング・スキルが、適切な治療を行うための鍵なのです。看護師さんの果たす役割にはとても大きいものがあります。

こういう話を聞いて「脳神経看護はむずかしいし、そんな責任は負いたくない。できれば避けたいな」と考えた人はいませんか。でも安心してください。脳神経疾患の特徴は、病巣と症候がきちんと関連づけられることなのです。ここにお届けする1 冊にそのポイントを網羅しました。ベッドサイドでの観察のポイント、気づきをどうアセスメントしたらよいか、診察から迅速な治療につなげるための要点も、ケース・スタディとしてまとめてあります。これを読んでもらえればもう何も恐れることはありません。

本書を企画するにあたり、全国から脳神経疾患を診るエキスパートに集結してもらいました。第1 章は、日々ベッドサイドで使用するアセスメント方法です。手技の実際を図解し、レベルアップのヒントも加えています。第2 章は、疾患別の観察・アセスメントです。術後に起こり得る合併症を取り上げ、対応を解説しています。そして第3 章は、急変時の対応方法です。病棟で遭遇するシーンを取り上げ、どう動いたらよいかを具体的に解説しています。勤務後のちょっとした時間に、その日にあなたが行った手技を振り返ってみてください。繰り返し読むうちに、いつしかあなたもエキスパート・ナースとよばれることになるでしょう。


杏林大学医学部脳卒中医学教室教授
平野照之

目次

【1 脳神経疾患患者によく使われる観察・アセスメント】

01 観察・アセスメントがどうして重要なのか

02 JCS(Japan Coma Scale)

03 GCS(Glasgow Coma Scale)

04 対座法

05 瞳孔径・対光反射

06 MMT(Manual Muscle Test)

07 ブルンストロームステージ

08 バレー徴候

09 ミンガッチーニ徴候

10 指鼻指試験

11 項部硬直

12 ケルニッヒ徴候

13 膝踵試験

14 バビンスキー反射

15 シンシナティ病院前脳卒中スケール

16 NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)

【2 疾患別 観察・アセスメント】

01 脳梗塞の急性期血栓溶解療法・機械的血栓回収術後

02 脳動脈瘤のコイル塞栓術後

03 頚動脈狭窄症のステント留置術後

04 脳出血の開頭血腫除去術後

05 未破裂脳動脈瘤の開頭クリッピング術後

06 もやもや病のバイパス術後

07 脳腫瘍の摘出術後

08 顔面けいれんの微小血管減圧術後

09 水頭症のシャント術後

【3 シーン別 観察・アセスメント】

01 意識レベルが下がった!!

02 急な頭痛を訴えた!!

03 急に嘔吐した!!

04 けいれん・てんかん発作が起こった!!

05 顔や手足の麻痺が強くなった!!

06 急に歩くとふらふらするようになった!!


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書籍情報

  • ISBN:9784840472968
  • ページ数:218頁
  • 書籍発行日:2021年8月
  • 電子版発売日:2021年9月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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