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ハートナーシング 2022 年春季増刊 まるごと狭心症・心筋梗塞

  • ページ数 : 256頁
  • 書籍発行日 : 2022年4月
  • 電子版発売日 : 2022年6月29日
4,400
(税込)
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商品情報

内容

発症から退院後まで疾患の全体像をつかめる

救急・外来・病棟を問わず現場のナースが知りたい狭心症・心筋梗塞の知識がオールインワン! 解剖・疾患、心電図などの検査、薬剤、カテーテル治療、手術、術後ケア、心リハまで解説。フローチャートで全体像もつかめる。薬剤・治療の最新知識も学べる一冊。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

編者のことば


病院管理の仕事が増えてくると、病棟をより効率的に運用する方法を考えるようになります。空床を減らす手段として、どの病院の運営サイドも「診療科を固定せずもっとフレキシブルに運営できないだろうか?」と模索していることでしょう。

ある日突然、循環器疾患の患者さんが入院してきたら――看護経験の少ない方にとっては、きっとストレスですよね。私は偶然にも、「混合病棟」に踏み切った病院のビフォーアフターを複数経験してきました。いずれも、循環器疾患の受け入れには現場の看護師の拒否反応が強いのですが、いざ運用が始まると「むしろ負担が減りました」と口を揃えて言います。

大半の循環器疾患、特に「狭心症・心筋梗塞」の患者さんは、ごく急性期を除いて看護必要度も高くなく、ほとんどが診療パスに沿って管理できることに気づくからでしょう。確かに一部の重症心不全や心臓外科手術後の患者さんは特別な管理が必要ですが、「循環器疾患の管理は難しい」というのは典型的な先入観だったのです。

「暗記に頼れないので学生時代から苦手だった……」「忙しくて愛想の悪い循環器医と仕事をした(なんなら叱られた)」、循環器疾患への苦手意識はそうした経験に由来するのかもしれません。われわれ循環器医の言葉足らずな部分は反省しなければなりません。しかし、実際に循環器疾患の多くが、入院日数の短い「元気な」患者さんで、介助が必要な人の割合が少ないという意外な特性を有しています。職場や社会への復帰意欲が強い患者さんも多いです。したがって、複数の循環器常勤医が在籍する施設では、今後どの病棟にも「循環器患者の受け入れ依頼が増えること」を強く予想します。

そんな折、「狭心症・心筋梗塞」について、診断・治療・入院中のケアからリハビリに至るまで、一冊の本としてまとめる機会をいただきました。一流の執筆者に分担いただき、単元ごとにわかりやすく書かれていますから、調べたい箇所を参考書的に読む使い方でも十分知識が身につきます。もちろん、ICUや循環器病棟の看護師さんには、できるだけ全体を熟読いただきたいと思います。重要と思った箇所に付箋を貼り、いつでも手が届くよう、病棟や自宅の本棚のよく見える場所に「常備」してください。そして、もっと解説が必要なときは院内の循環器医に遠慮なく質問してください。ぶっきらぼうで、とっつきにくいなあ、と思っていた循環器医が、優しく論理的に教えてくれるに違いありません。そのギャップに皆さんが悶絶する光景を空想しながら、編者のことばを書き上げました。


森野禎浩
岩手医科大学 内科学講座 循環器内科分野 教授

目次

・編者のことば

・編者・執筆者一覧

【1章】狭心症・心筋梗塞ってどんな病気?

1 どこが?どうなる?解剖からおさらい

2 ACSを正しく説明できる?

3 こんな症状が出る!患者さんはこう訴える!

4 再発防止!治療した後が大切

5 一刻を争うST上昇型心筋梗塞

【2章】狭心症・心筋梗塞の診断・治療の流れ

1 検査・診断・治療はどのように進められるか?

2 軽症患者さんの例をみてみよう

3 重症患者さんの例をみてみよう

【3章】狭心症・心筋梗塞の検査

1 12誘導心電図(❶~❻)

2 血液検査

3 画像検査:心エコー検査と胸部X線検査

4 心臓カテーテル検査

【4章】心臓カテーテル治療とケア

1 心臓カテーテル治療の実際

2 心臓カテーテル治療のケア

【5章】冠動脈バイパス術とケア

1 冠動脈バイパス術の実際

2 冠動脈バイパス術のケア

【6章】ICU・CCUケアの必須知識

1 呼吸管理のポイント

2 循環管理のポイント

3 鎮静・鎮痛管理のポイント

4 感染管理のポイント

5 心筋梗塞の合併症と治療について知っておこう

6 急変時の対応はどうする?急性期に使用される薬剤を知ろう

【7章】病棟での退院に向けてのケア

1 再発予防のための個別性を踏まえたケア

2 心臓リハビリテーション

・INDEX

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書籍情報

  • ISBN:9784840476478
  • ページ数:256頁
  • 書籍発行日:2022年4月
  • 電子版発売日:2022年6月29日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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