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ニュートリションケア2022 年秋季増刊 これだけでわかる! 摂食嚥下障害と誤嚥性肺炎

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2022年9月
  • 電子版発売日 : 2022年9月7日
3,080
(税込)
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商品情報

内容

「口から食べる」ためのケアと加算がわかる

摂食嚥下障害と誤嚥性肺炎の病態生理から、評価とリハビリテーション・治療、関連する算定と嚥下チームとしてのかかわり方、嚥下調整食まで管理栄養士の知りたいことを徹底解説。コード別のつくり方がわかる嚥下調整食レシピはダウンロード可能。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

編集にあたって


みなさんの施設では「令和4年度診療報酬改定」で導入された「摂食嚥下機能回復体制加算」には対応しておられますでしょうか。

健常人が日常的に行っている食事は、一般的に生理的な栄養摂取ルートだと考えられていますが、疾患によって障害され、年齢的変化として機能低下を来すと、十分な量がとれなくなり誤嚥することもあります。このときはじめて、きわめてスキルフルな技を使って生きてきたことを知るのかもしれません。本人は「すぐに元に戻るであろう」と楽観視し、家族は「治療で回復させてほしい」と願うものです。しかし、適切な知識がないままに間違った食事を与えれば窒息し、不十分な経口摂取の状況で人工的水分・栄養補給法(artificial hydrationand nutrition;AHN)を中断すれば、栄養障害に陥ることになるため、病態は改善しません。

夢を奪うのは忍びありませんが、現実を直視し、私たち医療従事者はそのプロフェッショナルの名において、食事ができないことを宣告しなければなりません。しかし一方で、少しでも可能性があるのなら、リハビリテーションの方法を考えて機能回復させたいですし、それが無理でも補塡する摂取方法を提案したいと願っている方が多いと思います。

『ニュートリションケア』誌では、2021年9号から「摂食嚥下支援加算のための摂食嚥下チームのつくり方」を全7回にかけて連載しました。連載を読んでいた方々は、2022年の改定で算定要件が緩和され、チームが編成しやすくなったと感じていることと思います。みなさんが各施設をリードして組織運営をするときや、間違いのない病棟担当管理栄養士業務を担うときに役立つことを願い、連載内容を練り直してまとめ上げました。練り上げたコンクリートに指導的先生方のアドバイスという鉄骨を打ち込んだことで、管理栄養士をはじめ、栄養治療に携わるすべての職種にとっての「必携」ができあがりましたので、ここに提供いたします。

サッと手に取ることができるように、本棚の左右に隙間をつくって置いてほしい1冊です。


2022年7月

東邦大学医療センター大森病院栄養治療センター部長・NST・栄養部部長/
東邦大学医学部臨床支援室教授 鷲澤尚宏
東邦大学医療センター大森病院栄養治療センター副部長・嚥下障害対策チーム/
東邦大学医学部口腔外科学准教授 関谷秀樹
小林泰之

目次

・編集にあたって

・編集・執筆者一覧

【第1章 摂食嚥下機能のメカニズム・誤嚥性肺炎】

1 摂食嚥下の器官と運動のメカニズム(道脇幸博)

2 摂食嚥下障害とその原因(田中公美・菊谷武)

3 脳血管障害による摂食嚥下障害(大國生幸)

4 サルコペニアによる摂食嚥下障害(若林秀隆)

5 老化による摂食嚥下機能の低下(老嚥)(古屋純一)

6 薬剤性嚥下障害(飯田純一・倉田なおみ)

7 誤嚥性肺炎とその兆候、治療と予防(海老原覚・三浦久子・海老原孝枝)

【第2章 摂食嚥下障害の評価・リハビリテーション・ケア】

1 摂食嚥下障害のリハビリテーションとケアにチームでかかわる重要性(関谷秀樹)

2 管理栄養士が摂食嚥下チームで果たす役割(中村芽以子)

3 看護師が摂食嚥下チームで果たす役割(山崎香代)

4 薬剤師が摂食嚥下チームで果たす役割(石井杏奈)

5 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が摂食嚥下チームで果たす役割(堺琴美)

6 摂食嚥下機能の評価方法(大岡貴史)

7 嚥下内視鏡検査(VE)と嚥下造影検査(VF)(福生瑛・細野祥子)

8 摂食嚥下障害のリハビリテーション(高橋賢晃・田村文誉)

9 摂食嚥下障害患者への食事介助とその観察・評価(菅武雄)

10 摂食嚥下障害患者への口腔ケア・歯科衛生士の役割(松尾浩一郎)

【第3章 摂食嚥下リハビリテーションに対する算定と加算・チーム連携】

1 摂食嚥下リハビリテーションに関する算定と加算・多職種連携(関谷秀樹)

2 他院、他施設、在宅との情報共有の際に管理栄養士が注意すること(小城明子)

3 摂食嚥下障害のリハビリテーション・ケアをチームで行う際の今後の課題と期待(関谷秀樹)

【第4章 嚥下調整食と直接訓練】

1 嚥下調整食とは(藤谷順子)

2 「日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021」を用いた栄養管理(栢下淳)

3 食形態の決定と変更、嚥下調整食の確認(渡邊賢礼・弘中祥司)

4 嚥下調整食(とろみ)をつくるときに役立つ食品や道具(宮城翠)

5 嚥下調整食をつくるときの注意点・水分調整時の注意点(小城明子)

6 市販品の基準と選び方(小城明子)

7 食具や食器の選び方(水上美樹・西方浩一)

【第5章 WEBでダウンロードできる嚥下調整食レシピ】

1 えびしんじょう

2 筑前煮

3 しゅうまい

4 タンドリーフィッシュ

5 ロールドビーフ

6 ほうれんそうの白和え

7 アップルパイ

8 豆大福

(今宮和歌子・越場敬彦・豊島明子・伊藤美穂子)

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書籍情報

  • ISBN:9784840477901
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2022年9月
  • 電子版発売日:2022年9月7日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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